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スペシャル あの一言
2024年05月08日(水)
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【あの一言】
新型コロナウイルス・治療薬開発とその課題
解説委員・中村幸司
新型コロナウイルスの対策で重症化させないことを難しくしている大きな要因が治療薬がないということ。現在、病院で行われている治療は対症療法。つまり、症状に合わせて全身状態を管理し、患者の回復力に期待するという方法。新型コロナウイルスの治療薬の研究開発はどうなっているのか。今、大きく2つの方向性で進められていると見られている。一つは新型コロナウイルスに感染して回復した人の血液の成分を使うもの。回復した人は、その過程で体の中にウイルスと闘う武器ともいうべき物質、抗体ができる。血液からその武器を取り出して患者に投与すれば新型ウイルスを攻撃してくれると期待できる。この方法は中国で実施されている。これまでに10人以上に行われ、回復傾向が見られたと中国側は報告。ただ、日本で行うには課題がある。中国がどのように安全性を確認したのか詳細は分からないが、日本で行うには独自に安全性の評価が必要となる。また、回復した人1人から2、3人分しか血液の成分が取れないため、大量生産ができない。このため、日本では回復した患者の体から取り出した細胞に、人工的にこの武器となる抗体を作らせるという研究をスタートさせることになっている。ただ、安全性の確認などの手続きも必要で、臨床応用には時間がかかると見られる。
2020/02/21 時論公論[時論公論]

解説委員・中村幸司
中国の疾病予防センターのチームは今月11日までに、中国国内で感染が確認された4万4000人余りについての分析結果を発表。全体の致死率は2.3%。湖北省は2.9%、中国のほかの地域は0.4%。日本でも致死率は2%より低くなるとする専門家の見方がある。同じコロナウイルスの感染症MERSやSARSに比べると低い値となっているが、毎年冬に流行するインフルエンザの日本国内の致死率よりも高くなっていることに注意が必要。患者は軽症が80.9%。一方で、注目される点は、重篤者のほぼ半数が死亡したということ。軽症の人を重症にしない、重症の人をいち早く軽症の状態に戻すことが重要であることが重要。
2020/02/21 NHK総合[時論公論]

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