しかし、サウジアラビアのような超保守的なイスラム教徒の国で、数年前まで女性たちはベールと黒い外套をまとわないと外出が許されなかったことからすると大きな状況変化と言える。
ミス・ユニバース国際大会のコーデイネーターのマリア・ホセ・ウンダ氏によると、「サウジアラビアでのフランチャイズ契約で、すでに美人コンテストの候補者選考プロセスに入っている。」という。 さらに、「美人コンテストの選考結果が近々に決定され、メキシコで9月に開催される次回のミス・ユニバース国際大会にサウジアラビアの代表が参加することが充分可能となる。...
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しかし、サウジアラビアのような超保守的なイスラム教徒の国で、数年前まで女性たちはベールと黒い外套をまとわないと外出が許されなかったことからすると大きな状況変化と言える。
ミス・ユニバース国際大会のコーデイネーターのマリア・ホセ・ウンダ氏によると、「サウジアラビアでのフランチャイズ契約で、すでに美人コンテストの候補者選考プロセスに入っている。」という。 さらに、「美人コンテストの選考結果が近々に決定され、メキシコで9月に開催される次回のミス・ユニバース国際大会にサウジアラビアの代表が参加することが充分可能となる。」と語った。
なお、この発表の裏には、首都リアドの1人のファッションモデルが3月に、ミス・ユニバースのサウジアラビア代表に選ばれたとして物議を醸しだした件が関係していると見られる。この後、ミス・ユニバース組織側はこの事実を否定している。
しかし、もしサウジアラビアからの候補者のミス・ユニバース国際大会への参加が確かなものなら、これは取りも直さず、王国としてのイメージを柔らかくして、外国の観光客や投資家を呼び寄せたい意志の表れと見ることができる。
サウジアラビアは厳格なスンナ派のイスラム国であるが、数年前からムハンマド・ビン・サルマーン(MBS)王太子の下で女性に対する行動制限を緩和し、これまでの石油ガス一辺倒の産業構造からの脱皮を図るため、観光業などの娯楽産業により経済発展させるなどの社会改革を推し進めてきた。
なお、2022年に、法律で女性に対する制約が緩和されたものの、サウジアラビアの女性からすると、男性に比べて差別的な規制があると感じている。
ミス・ユニバースのサウジアラビア組織の責任者は「これからサウジアラビアで選考大会を開催し、候補者の中からサウジアラビア代表が選考され、最終的に9月のメキシコでの世界大会に参加することになる。」と明言している。
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