RNAタイプのワクチンの臨床試験初期から、これらのワクチンはコビッド19感染症にかかることを防止することに加えて、感染症の流行を食い止めることができるかが多くの専門家の疑問であった。
先ごろ米国疾病予防対策センター(CDC)の研究の結果、専門家たちの疑問に対するポジティブな回答が得られたという。
4000人にRNAタイプのワクチンすなわちモデルナと同様に4000人にファイザーワクチンを接種し、経過観察した。...
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RNAタイプのワクチンの臨床試験初期から、これらのワクチンはコビッド19感染症にかかることを防止することに加えて、感染症の流行を食い止めることができるかが多くの専門家の疑問であった。
先ごろ米国疾病予防対策センター(CDC)の研究の結果、専門家たちの疑問に対するポジティブな回答が得られたという。
4000人にRNAタイプのワクチンすなわちモデルナと同様に4000人にファイザーワクチンを接種し、経過観察した。14日後に2回目の接種を行い、90%の人たちが抗体を形成した。理論上、ウイルスは抗体を持った人たちからは他の人に感染することはない。 なお、一回接種では抗体形成する人の割合は少なくなり、80%に留まった。
以上の事実は、コビッド19感染症を予防するという意味で重要で、ワクチン接種済みの人たちが感染流行に対する障壁の役割を果たす。そのため米国のCDCとしては、ワクチン接種をできるだけ全員に施すことを推奨している。
なお、米国では子供や青少年で18才以下の若者には臨床試験データがないという理由でコビッド19ワクチンの接種キャンペーン対象から除外されてきた。
しかし最近では世界中から若年層へのワクチン接種での臨床試験結果が集まりつつある。コビッド19感染症の予防のため、12才から15才の若年層2300人にファイザーワクチンを接種したところ、100%の割合で免疫を獲得したという。
若年層へのコビッド19ワクチンの効果は新聞発表の段階ではあるが、正式な学術発表で詳細が明確になれば今後、ワクチン接種の正式承認される年齢層がひろがることが期待される。コビッド19感染症の根絶につながることを期待したい。
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