オバマ大統領はビジネスライクと言われており政府高官も（オバマ大統領が）親密さをアピールするためのいろんな準備をしていると聞いてはいたものの、まさかこんなことまでするのかと驚いたという。ただその（厚遇の）背景にあるのはＴＰＰもあるが、日米ガイドラインで日米の一体化が加速したことがある。今回のガイドラインの最大の特徴は９７年ガイドラインが米ソ冷戦構造が崩壊したことと北朝鮮の脅威に対抗しようというかなり明確な意図があったのに対し今回のガイドラインは経済力も含めた米国の国際社会全体における地位の低下や、中東、ウクライナの問題も抱えておりどうにか日本に助けてほしいという声が米国側にあったことがある。これまで日米安全保障条約というのは日本、極東の平和と安全だったが、それをグローバルにするというのが今回のガイドラインの最大の特徴で安保条約の改定に等しいような動き。

2015/05/03　テレビ朝日[報道ステーションＳＵＮＤＡＹ]

気になったのはガイドラインについて話し合われたが、公式晩餐会で安倍総理が日米の関係をダイアナロスの曲に例えた。この詩は”あなたが私を必要なら呼んでほしい。どこにいようとどんなに遠くても大きな声で私の名前を呼んでほしい。急いで駆けつけるから”というもので、それを見ていてどこまで（安倍総理はオバマ大統領と）話しているのだろうと思ってしまった。

2015/05/03　テレビ朝日[報道ステーションＳＵＮＤＡＹ]

政府、安倍さんの周辺に取材したが異口同音に（安保法制を夏までに）確実に国会で成立させるという安倍さんの決意表明だといっており、８月の１０日ぐらいまで国会は延長だといわれているが、その段階では強行採決してもやるという意思を表明したものだ。ここが野党の出番で安倍さん自身の秋からの政治日程を考えると来年の参院選挙をにらみながら社会保障改革について大きな法案を出そうとしている。安倍さんのスケジュールどおりにやるというある面自信の表れだが、それを野党はきちっと国会でストップできるかを注目していきたい。

2015/05/03　テレビ朝日[報道ステーションＳＵＮＤＡＹ]