【あの一言】
トランプ・外国首脳と初の会談・お互いの印象は
東京工業大学教授・中島岳志 トランプは、米国の利益を最大化するための取引きをしてくるだろう。日本は戦後70年、ずっと米国の駐留というものをベースにして防衛対策、安全保障というものを考えて来た。中長期的に考えれば、ずっと米国がいてくれるというわけでもなく、そういう事態に備える意識を持つと武器の購入ということになるが、世界で一番武器の輸出をしている国はダントツで米国。安倍内閣になってからも日本は大量の武器を買い続けていて、それが拡大してきている。これがさらに拡大していく可能性が考えられる。すると米国は2つの利益を同時に得ることができる。つまり思いやり予算を日本が増やしてくれると同時にマーケットで米国の武器を買ってくれる。こういう米国の利益の最大化というディールに日本がどう対応するのかが問われてくる。
2016/11/18 テレビ朝日[報道ステーション]
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