【あの一言】
三越伊勢丹の戦略
寺島実郎 流通業界は大変。もはや老舗だから名門だからということで生き延びることができる時代ではない。特にマクロの数字が突き付けてくるものが衝撃的。勤労者世帯可処分所得が2000年の年間568万円から2016年には515万円になり53万円減っている。全世帯消費支出は2000年の380万円から2016年は338万円。この大きな枠組みの中で流通業界は川下の消費者に向かい合っている。着るものについての消費はこの16年間で32%、つまり3分の1も減ってしまった。3分の1消費が減っている中で流通業界は戦っている。こづかいや交際費も33%も減っている。消費が極端に低迷している中での流通のかつては王者だったデパートもいろいろな影響を受けている。
2017/02/24 BS11[報道ライブ INsideOUT]
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