【あの一言】
武村・田中・動き出した「日朝首脳会談」
元外務審議官・田中均 拉致問題は日本国の主権の問題。日本が直接交渉する前に米国や韓国に頼むということというのは恥ずかしいこと。この問題をもう少し真正面から見て、もう少しきちんとした戦略を日本は立てていく必要がある。いろいろな国に行き、いろいろな話をするが、今どの国も米国に対する信頼関係がほとんどない。この米国とものすごく親しい安倍さんは米国にちゃんと意見を言ってくれているのかどうかという強い期待もされている。ところがトランプが日本に何をしたかと言えば、鉄鋼アルミの関税を日本にもかけるとか、自動車関税を検討するとか、日本と韓国が朝鮮半島非核化のお金を負担するのだと言ってみたりとかこんなことはあり得ない。米国に追随していくのもいいが、間違っていることは正していくべき。
2018/06/24 TBSテレビ[時事放談]
元外務審議官・田中均 国交がない国がトップ同士で首脳会談をやるというのは、よほどきちんとした根回しと準備がない状態でないとできない。軽々に首脳会談をやりたいなどと発言すると足元を見られてしまう。通常、外務当局がそのための準備をするものであり、こういうことを口に出すのであれば既に水面下ではいろんな根回しが行われているものと信じたい。もしも首脳会談をやり、一定の成果が出なければ日本国としては極めて強いダメージを受けることになるので、一定の成果がみいだせるようなシナリオを誰かが作らないといけない。
2018/06/24 TBSテレビ[時事放談]
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