【あの一言】
米国・トランプ大統領が壊す…変わりゆく世界
国際情報誌「フォーサイト」元編集長・堤伸輔 トランプ大統領が一番世界を揺るがしたのは中東和平だろう。イスラエルに過度に寄り添った政策をとり、エルサレムへの首都移転を認めたことによってパレスチナとイスラエルの間の二国間での解決をほぼなしにしてしまった。トランプ大統領は自分の交渉力や交渉材料を過信し全体を見ていない。例えば米中貿易戦争も米国の利益を図っているが、結局は自由貿易体制を根底から破壊しかねない結果になりつつある。米国の消費者の利益も最終的に守られない。2年半の間に積み上げた小さなズレが大きな亀裂となって世界全体を覆っている。
2019/09/10 BS-TBS[報道1930]
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