【あの一言】
米国・FRB・0.25%の追加利下げ
寺島実郎 リーマンショック後、米国というのはほぼゼロ金利政策を取っていた。2015年から米国の実体経済が堅調であることを背景に9回利上げを行った。ここに来て不安材料が出てきたからとの理由で2度にわたり利下げした。日本にとって重要なのは実体経済が堅調な時に利上げしておかないと、景気がダウンブローに入った時、米国のような政策がとれない。日本は目いっぱい金融をじゃぶじゃぶにし、マイナス金利にまで持って行った。いよいよ10月から消費税まで上がって日本経済にも陰りが出てくることはまず間違いない。その時に日本に政策手段があるのか。これ以上の金融緩和という方向に深堀などと議論する人がいるが、日本にとっての選択肢ということを考えた場合、いかに今の経済政策がゆがんでいるのかということに気が付かないといけない。
2019/09/22 TBSテレビ[サンデーモーニング]
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