【あの一言】
<旬イチ>行政改革と首相外交
外交ジャーナリスト・手嶋龍一 菅総理は日米同盟を基軸にしつつ、中国とも対話を通じて良い関係を築くというやり方をしていくことになるが、事はそんなに簡単ではない。実は菅内閣のキングメーカーは二階幹事長。二階幹事長は安倍さんの親書を携えて習近平国家主席がどうしてもやりたい「一帯一路を支持する」とはっきり言った。二階幹事長と中国の関係はとてもよく、中国はそうした二階人脈を通じて日米同盟にくさびを打ち込みたい考え。米国・ポンペオ国務長官、中国の外務大臣も相次いで日本にやってくるが、菅さんをめぐってかなりのさや当てが米中間で行われている。菅さんは開かれたアジア・太平洋を基軸にと言っているが、この考えは一帯一路とは相いれないものがある。米中の狭間で(菅政権が)揺れ動くようなことがあれば、かなり難しい立ち位置になってくる。
2020/09/27 日本テレビ[シューイチ]
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