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【Globali】
ウクライナ、原発事故のチェルノブイリに太陽光発電所(2018/01/15)
ロシアメディア 『RT』や 『AFP』などの海外メディアは、ウクライナのチェルノブイリにおいて、太陽光ソーラーパネルの設置が急ピッチに進んでいることについて伝えている。
チェルノブイリでは同地域にあった原子力発電所が1986年4月に原子炉4号機が爆発し、過去最大量の放射性物質が大気中に放出され、ヨーロッパ地域を汚染、31名が死亡するという歴史的事故が起こった。ソーラーパネルが設置されたのは、事故後に設置された原子炉を覆う石棺とさらにそれを覆う金属製のシェルターからわずか数百メートルの場所だ。出力は1メガワットと見込まれており、これらのプロジェクトを進めている合弁会社ソーラー・チェルノブイリの代表は「中規模の村や約2000棟の共同住宅をまかなえるほどの電力を供給できる。...
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チェルノブイリでは同地域にあった原子力発電所が1986年4月に原子炉4号機が爆発し、過去最大量の放射性物質が大気中に放出され、ヨーロッパ地域を汚染、31名が死亡するという歴史的事故が起こった。ソーラーパネルが設置されたのは、事故後に設置された原子炉を覆う石棺とさらにそれを覆う金属製のシェルターからわずか数百メートルの場所だ。出力は1メガワットと見込まれており、これらのプロジェクトを進めている合弁会社ソーラー・チェルノブイリの代表は「中規模の村や約2000棟の共同住宅をまかなえるほどの電力を供給できる。」と話したという。
ソーラーパネルはサッカーコート2面分の広さに相当する1.6ヘクタールほどの広さに3800枚設置される。償却期間は7年程度で、最終的には太陽光による発電量を稼働開始時の100倍まで増大させたい考えだ。ウクライナの環境大臣は2016年にAFPの取材に対し、「この地域は明らかに農業には適さないが、革新的で科学的なプロジェクトであればかなり適している。」と話し、太陽光発電施設としての同地域の復活に意欲を示していた。
チェルノブイリは土壌が汚染されているため掘削などをすることが禁止されているため、パネルは地面に置かれるのではなくコンクリートでできた厚い板のようなもので固定される。同地域で人が安全に生活できるようになるには、推定で2万4000年ほどかかると言われているという。
ソーラー・チェルノブイリによると、太陽光発電所は今後数週間以内に稼働開始する見込み。
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