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【Globali】
チェルノブイリ原発の被害者、平昌パラリンピックで金メダル(2018/03/15)
『AFP』ドイツの国際放送局などのメディアで、チェルノブイリ原発事故の被害者が平昌パラリンピックで金メダルを獲得したと報じている。
オクサナ・マスターズ氏は1989年にウクライナで生まれた。1986年のチェルノブイリの原発事故から3年ほど経っていたが、放射線による先天異常で生まれつき足の指が6本あり、両手には親指がなく、しかも合指症で、左脚の長さは右脚よりも15センチほど短かった。両親に見放され孤児院を転々としたが、7歳の頃米国人女性と養子縁組し、米国に住むことになった。その後、も先天異常の影響は続き両脚を切断、手は何度も手術を繰り返した。...
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オクサナ・マスターズ氏は1989年にウクライナで生まれた。1986年のチェルノブイリの原発事故から3年ほど経っていたが、放射線による先天異常で生まれつき足の指が6本あり、両手には親指がなく、しかも合指症で、左脚の長さは右脚よりも15センチほど短かった。両親に見放され孤児院を転々としたが、7歳の頃米国人女性と養子縁組し、米国に住むことになった。その後、も先天異常の影響は続き両脚を切断、手は何度も手術を繰り返した。
しかしマスターズ氏は2002年からボート競技を始め、米国代表として夏と冬合わせて過去4回のパラリンピックに、ボート、クロスカントリー、バイアスロン、パラサイクリングの選手として出場している。2012年のロンドン大会ではボート競技で銅メダル、2014年のソチ大会ではクロスバイクで銀メダルを獲得してきた。
そして今月14日、クロスカントリースキー1.1キロ座位で自身初の金メダルを獲った。同氏は「私のキャリアの中で一番素晴らしいメダル。」「本当に幸せ。子供の頃体験したことをポジティブに変えることができた。」と喜びを表現した。また自身のツイッターにも「ついに夢がかなったという気持ち。奇跡は起こるってわかったでしょう。」と述べている。
同氏は今大会他種目でもメダルをすでに獲得しており、バイアスロンで銀、クロスカントリースキーで銅に輝いている。
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