【Globali】
中国外相、朝鮮半島情勢を語る(2020/05/25)
24日中国の王毅外相は、全国人民代表大会の記者会見で、中国は朝米の指導者が連絡をとりあって早期に有益な対話を回復することに希望を持っているが、朝米の相互信頼が増すことによって、膠着した朝鮮半島情勢を打破するための実際の行動が必要であり、朝鮮半島情勢の解決のためには「机上の空論」ではなく実際の行動が重要だと述べた。
王毅外相は記者会見で、「朝鮮半島情勢は東北アジアの安定に重要であるが、朝鮮半島はどのような方向に進むと思うか、朝米対話は進むと思うか、その過程で中国はいかなる役割を果たすのか」という記者の質問に答えたもの。
冒頭の回答の後、王毅外相は「過去緊張緩和や非核化を行うための積極的な措置を朝鮮側は少なからず採ったが、米国側の反応がなかったことが、朝米対話を膠着状態に陥らせたと我々は思っている。...
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王毅外相は記者会見で、「朝鮮半島情勢は東北アジアの安定に重要であるが、朝鮮半島はどのような方向に進むと思うか、朝米対話は進むと思うか、その過程で中国はいかなる役割を果たすのか」という記者の質問に答えたもの。
冒頭の回答の後、王毅外相は「過去緊張緩和や非核化を行うための積極的な措置を朝鮮側は少なからず採ったが、米国側の反応がなかったことが、朝米対話を膠着状態に陥らせたと我々は思っている。現在朝鮮半島をめぐって不確定要素が累積しているが、中ロは国連安全保障理事会に、朝鮮半島を政治的に解決するための決議草案を提出している。朝鮮で経済や民生面で困難な状況を緩和する援助を行うことが、朝鮮半島問題を政治的に解決するための条件になる。我々は米国側が誠実に考慮して、容易ではない対話の成果を浪費しないように望んでいる。朝鮮半島の核問題の解決へ至る道は明確であり、非核化と平和メカニズムの構築の並進であり、段階的な非核化であり、またロードマップを共に歩むことが重要である。この得難いチャンスを逃してはならない」と述べている。
王毅外相は朝鮮半島問題の他に、中米関係や中ロ関係、香港問題など多岐にわたる質問に回答している。
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