千葉公園・風に揺れ、雨に打たれる大賀蓮の群れ(その213)
7月7日、その日の朝、9時半頃JR総武快速線に乗り、千葉駅まで行った。...
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7月7日、その日の朝、9時半頃JR総武快速線に乗り、千葉駅まで行った。
そこからモノレールの架線に沿って10分ほど歩くと、「千葉公園」が見えてきた。
出発した市川周辺では、雨がやんでいたが、その辺りでは梅雨独特の細い雨が降っていた。
早速、既に羽織っていたビニールの雨合羽のフードを被り、小さい傘をさした。
公園入口から、大賀ハスが群生している湖畔の一角に辿り着くと、ピンク色した大きな額の蓮の花は、風に左右大きく揺れていた。
それにしても、見事なピンクの大きな花は、しとしとと降る雨の中で、一際精彩を放っていた。
風が強く、左右に揺れながら、滴る雨の粒を受けて、大輪の花は結構な数咲いていた。
しばらくすると、雨足が弱くなり、ビデオカメラのレンズに雨の粒が付くことも無くなっていた。
そぼ降る雨の中でも、豪快な蓮の花をレンズに収めようとする人々がかなりいた。
湖の対岸には、やや大き目な白い鳥が遠目に見えた。モノレールの車両が時折、空を走った。
雨が止むと、渡り板の上を歩き、蓮が群生している中を通ってみた。
それほどの数ではないが、ざっと数百の大きな花が、時折吹く風になびいていた。
蓮は、概して白い花であるが、ここの大賀蓮は、大胆なほど大きく、ピンクの花が特徴であった。
歩く人から、いろいろなこぼれ話が、耳に入ってきた。
「朝早くくると、蓮の花が咲く時にポーンと大きな音が聞こえる」とか「蓮の花の命は短く、数日で枯れてしまう」等、鑑賞する人々は良く「大賀蓮」のことをご存じであった。
そういう、豆知識を聞きながら、時折強く吹く風に揺れるピンクの大輪を愛でて、その魅力をカメラに収めようとしていた。
暫らく、撮影をしてから、その場を離れると、もう向日葵が咲いているのに気が付いた。
その周りには、夏の草花が、その出番を待っていた。
そろそろ、梅雨の季節も終わり、あの灼熱の暑い夏が、もうそこにやってきている気配を感じた。
その日は、その湖畔をぐるっと回り、帰途に就くことにした。
すっかり雨は上がっていたが、厚い雲の下、気温は低く、ビニールの合羽を着ていても暑さは全く感じなかった。
そのままJRの千葉駅まで歩き、快速線で市川まで帰った。
その日の夕方は小雨の中の「七夕」であった。
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霧雨の「北の丸公園」、そして「小石川後楽園」を行く(その212)
6月30日、いよいよ6月も最後の1日となった。...
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6月30日、いよいよ6月も最後の1日となった。
その日の朝9時半頃、JR市川駅から総武快速線で、東京駅まで行った。
東京駅から行幸通りの地下を歩き、北の丸公園に入った。
空は、どんよりと曇り、霧雨が時折顔に当たった。
入ると直ぐに、「近代美術館」の脇を通り、木々で鬱蒼とした森に入った。
小鳥たちが、うるさくさえずっていた。
この森林の紅葉の季節は、一段と秋の風情が濃厚であったことが頭に蘇ってきた。
初めて、梅雨の季節にこの森に入ったが、雨に滴る緑の鮮やかさは、また目に染みるほど美しかった。
小さな渓流の流れる水の音が、冷涼な空気を運んできたが、丘の上から見る堀や高速道路を流れる車群もその対照の景観として素晴らしいものであった。
この季節の風情に調和してくる森林の佇まいを甘受していると、なぜか素晴らしい時のように感じてきた。
この森林に来るたびに感じるのだが、人の気配がほとんどないのだ。その日も誰にも会わなかった。
その雰囲気をたっぷり味わっていると、沢山の子供の声が聞こえてきた。
そろそろ、武道館が近くになってきた。
北の丸公園の門を出ると、堀の中に蓮の花が群生している情景が目に入ってきた。
大きな鳥が、2羽飛んでいた。
そこから、近くの小石川公園にむかい、庭園の池と小川の潺を楽しむことにした。
こちらの庭園には、結構散策を楽しむ人々がいた。
時たま、煙る様に舞う霧雨を楽しみながら、ゆっくりとこの季節の情緒を楽しんだ。
湿度が高く、晴れ間が少ないこの季節であるが、それだけ水分が多く、潤いも多く、なぜかしっとりとした心地よさを感じた。
途中で、お茶と菓子を頂き、休憩をしてから、その庭園の門を出た。
いつもの様に庭園に沿った道を、後楽園の方に歩き始め、その日の帰り道とした。
幸いにも、用意した雨カッパも使わず、梅雨の季節の「清涼」を味わうことができた。
長そでのシャツにジーパン姿で、寒さも暑さも感じなかった。
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この季節の清涼感を求めて「水元公園」へ(その211)
6月23日、その日の朝9時ごろ自宅を出て、京成電鉄の「市川真間」駅へと歩いた。...
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6月23日、その日の朝9時ごろ自宅を出て、京成電鉄の「市川真間」駅へと歩いた。
そこから高砂駅まで乗車し、金町行きに乗り換えた。
気温はそう高くなかったが、どんよりした空の日だった。
京成金町駅から、タクシシーに乗り、水元公園中央入り口に着いたのは、9時40分頃であった。
以前は、自転車でこの公園に来たが、電車で来るとなると結構な時間がかかってしまった。
その公園に入ろうとすると、美しい紫陽花の列が迎えてくれた。
この季節にふさわしい、その花群は水の多いこの公園にはぴったりであった。
青や紫、そして白に色どられたその花園に、早速ビデオカメラを向けた。
その列は、100メートルぐらい続き、続いて菖蒲の花の園が目に入ってきた。
流石に、6月後半になると、一部の花には疲れが見え始めてきたが、それでもまだ花盛りであった。
特に菖蒲の花園は、広く、3か所ほどに分散されていた。
眺めの中には、いつも湖と青い橋が見えた。
多くの人々が、楽し気に語らいながら、そぞろ歩きをしていた。
湖の向こう側には、三郷公園がすぐそこに見え、たまにそこから声が飛んでも来た。
水面に竿を垂らした釣り人が、ただ黙って、その先の動きに集中していた。
重い空の下で、孤独にひたすら竿の動きに集中している人々もいれば、やたらしゃべりに夢中になっている釣り人もいた。
それにしても女性一人で釣りをしている場面には、遭遇しないことにその時やっと気が付いた。
赤黄色の山百合が数本咲いていた。
湖面は唯、静かで、だれも話をしない。
水元公園は、東京都の都営公園の中で最も広い面積を誇っているが、歩いて移動すると、残念ながらその100分の1程度しかカバーできない。
以前は、野鳥のいる場所やこんもりした森林の中を自転車で走りぬいたものだったが、その日は、紫陽花と菖蒲の花畑を中心に、散策を続けた。
鬱陶しい季節の真っただ中で、その季節がくれた美しい花々を堪能していると、心が晴れていくのを感じていた。
その日は、水元公園の水溜まりを経て、再び京成金町まで戻って、そのまま自宅へと帰宅した。
雨にもたたられず、長そでのシャツ一枚で丁度良い気候であった。
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