大谷翔平、本塁打記録更新・今季は打者一本で(9月8日)
MLB・エンゼルスの大谷翔平がまた前人未到の記録を打ち建てた。7日(日本時間8日)のホワイトソックス戦で放った勝ち越し打は今季19号となる3ラン。日本人選手が、メジャー1年目で記録した本塁打記録を更新した。
この海を渡ったサムライの“二刀流”にはいま転機が訪れている。今月2日に88日ぶりのマウンドに帰ってきたばかりだが、5日の試合前に行った検査で右肘内側側副じん帯に新たな損傷が見つかった。これまでメスを入れずPRP(多血小板血漿)と幹細胞の注射による治療を続けてきたが、球団側は靱帯再建の「トミージョン手術」を推奨しているという。...
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MLB・エンゼルスの大谷翔平がまた前人未到の記録を打ち建てた。7日(日本時間8日)のホワイトソックス戦で放った勝ち越し打は今季19号となる3ラン。日本人選手が、メジャー1年目で記録した本塁打記録を更新した。
この海を渡ったサムライの“二刀流”にはいま転機が訪れている。今月2日に88日ぶりのマウンドに帰ってきたばかりだが、5日の試合前に行った検査で右肘内側側副じん帯に新たな損傷が見つかった。これまでメスを入れずPRP(多血小板血漿)と幹細胞の注射による治療を続けてきたが、球団側は靱帯再建の「トミージョン手術」を推奨しているという。
もしも手術を受けた場合、投手としての復帰までには1年、野手としては復帰に半年を要すると言われている。もし早い復帰を考えれば今シーズンは休んでいち早く手術に踏み切った方が得策だろう。だが、大谷の下した結論は残り試合を打者として出場し続けることだった。そして指名打者としての出場から3戦連続で本塁打を放っているのだから恐れ入る。残り試合を“一刀流“でいくと決めてからの猛打爆発ぶり。この日、まるで吹っ切れたかのようなフルスイングから放たれた大飛球は、捕球を試みた相手野手のグローブごとスタンドに飛び込んでいった。
これまでの日本人メジャー1年目の記録と比較すると18本塁打の城島健司は出場144試合、16本の松井秀喜が163試合出場したのに対し、二刀流大谷の打者としての出場試合はここまでまだ93試合。その驚異的な数字が良くお分かり頂けるだろう。いまは過去最強の日本人スラッガー大谷がどこまで記録を伸ばしていくのか、心ゆくまで楽しませてもらうとしよう。
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北海道を襲った大地震・スポーツ界にも影響が(9月7日)
6日未明、北海道を襲った最大震度7の「北海道胆振東部地震」。余震が続いており被害は道内全域に及んでいる。未だ停電や断水している地域も多く、インフラの一日も早い復旧が待たれるが、スポーツ界でも各団体に影響が出ている。
サッカー日本代表は7日に札幌ドームで予定されていたチリとの親善試合の中止を発表した。選手たちは既に札幌入りしており、5日にはドーム内で非公開練習を行い、調整を続けていたなかでの地震への遭遇だった。...
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6日未明、北海道を襲った最大震度7の「北海道胆振東部地震」。余震が続いており被害は道内全域に及んでいる。未だ停電や断水している地域も多く、インフラの一日も早い復旧が待たれるが、スポーツ界でも各団体に影響が出ている。
サッカー日本代表は7日に札幌ドームで予定されていたチリとの親善試合の中止を発表した。選手たちは既に札幌入りしており、5日にはドーム内で非公開練習を行い、調整を続けていたなかでの地震への遭遇だった。札幌市内の震度は5強。日本・チリ代表とも無事が確認されたが、先述の通り停電や交通機関の乱れ、観客の安全確保を考慮しての決定だ。この試合が森保ジャパンのフル代表初采配となるはずだったが、思わぬ事態となった。森保監督は「被災者の方々が少しでも早く日常生活に戻ることを応援しています」とコメント。このあと11日には大阪でコスタリカ代表との試合が控えているが、大阪も台風21号の被害を受けたばかり。移動や練習環境への影響は避けられないだろう。
プロ野球、北海道日本ハムファイターズはこの日の試合はなし。しかし、7日仙台で行われる楽天戦への移動が困難となり、こちらも試合中止が決まった。ファイターズは球団公式ツイッターで「今後も愛する北海道、ここに暮らされるファンや住民の皆さまに寄り添い活動してまいります」とのメッセージを発表した。
このほか札幌市内で8日試合予定のラグビートップリーグ・神戸製鋼―サニックス戦が中止になるほか、7日長野で開幕するBリーグ・アーリーカップに出場予定だったレバンガ北海道は大会出場を取りやめることとなった。道内の各スポーツクラブはいち早く被災地の復興に向けて取り組みを表明しており、震災からの復興に向けて道民の支えとなる役割が期待される。
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皆から愛された男「新井さん」涙なき引退発表(9月6日)
「若手がすごく力をつけてきているし、2年後、3年後、5年後のカープを考えたときに今年がいいのではと考えた」プロ野球広島カープの新井貴浩が今シーズン限りでの現役引退を表明した。現役生活20シーズン目での決断だ。
広島市中区出身。1999年に地元カープに入団した新井はファンからの大きな人気を集めた。7年目には43ホーマーを記録し本塁打王に輝く。その彼が2007年オフにFAでチームを離れる際には大きな反響を呼んだ。...
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「若手がすごく力をつけてきているし、2年後、3年後、5年後のカープを考えたときに今年がいいのではと考えた」プロ野球広島カープの新井貴浩が今シーズン限りでの現役引退を表明した。現役生活20シーズン目での決断だ。
広島市中区出身。1999年に地元カープに入団した新井はファンからの大きな人気を集めた。7年目には43ホーマーを記録し本塁打王に輝く。その彼が2007年オフにFAでチームを離れる際には大きな反響を呼んだ。会見での「辛いです」と涙ながらに語った言動に対してはカープファンの中でも賛否が分かれることになる。移籍先のタイガースでも主軸を務めたが、広島球場での試合では一部のファンから厳しい罵声を浴びせられることも多かった。極めつけは取り壊しとなった広島市民球場の壁に残した選手たちのサインが、彼の分だけ消されてしまうという行為まで引き起こされたほどだった。
しかし、新井のカープ愛に変化はなかった。2015年古巣に復帰。「帰ってきて初めての開幕戦、代打での打席は生涯忘れることはない(新井)」。カープファンからの暖かい大声援に包まれた新井は、翌年チームを牽引し優勝に貢献。MVPを獲得する。もう彼を非難する者はどこにもいなかった。やがて新井人気はプロ野球ファン以外にも拡大。SNSでは彼の写真を使ったコラージュ写真が大ブームとなる現象も。引退発表直後「新井さん」はトレンドワードに浮上して変わらぬ人気ぶりを示した。5日のタイガース戦、5回の好機に代打出場した新井にはタイガースファンからも声援が送られていた。チームを超え、ジャンルを超えて愛された男は最後の花道でどんな姿を見せてくれるだろうか。
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全米では初!錦織と大坂が男女そろって8強へ(9月5日)
テニス4大大会の一つ全米オープンで日本人選手の快進撃が続いている。4日に行われたシングルス4回戦で錦織圭と大坂なおみがともに勝利。準々決勝進出を決めた。日本人選手が男女そろって4大大会のベスト8入りを決めたのは1995年・ウィンブルドン大会の松岡修造・伊達公子以来の快挙である(全米では初めて)
現在の世界ランクは奇しくも同じ19位の二人。まず先にコートに立ったのは錦織だった。この日のニューヨークは30度を超える暑さ。...
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テニス4大大会の一つ全米オープンで日本人選手の快進撃が続いている。4日に行われたシングルス4回戦で錦織圭と大坂なおみがともに勝利。準々決勝進出を決めた。日本人選手が男女そろって4大大会のベスト8入りを決めたのは1995年・ウィンブルドン大会の松岡修造・伊達公子以来の快挙である(全米では初めて)
現在の世界ランクは奇しくも同じ19位の二人。まず先にコートに立ったのは錦織だった。この日のニューヨークは30度を超える暑さ。ドイツのコールシュライバーとの試合は序盤から錦織のペースで展開した。シード選手を下して勝ち上がってきたベテランを3-0のストレートで圧倒。失セット0の圧倒的な試合内容に「ほぼ完璧に近い。判断力とか集中力を保つのがすごく大変だったなかで十分なテニスが出来た」と満足げな表情を浮かべた。準々決勝で待ち受けるのはチリッチ(クロアチア)。錦織がアジア出身選手初のグランドスラムファイナリストとなった4年前の全米オープン。その決勝で敗れた因縁の相手だ。最高のリベンジの舞台が巡ってきた。
その20分後に今度は大坂が試合に臨んだ。同い年のアリーナ・サバレンカを相手に熱戦を繰り広げ2-1で勝利。これまで何度も跳ね返されてきたグランドスラム・ベスト16の壁を突破した。試合後の大坂の目には光るものが。インタビューでは、「一番嬉しかった。この試合が」といつもの笑顔をほころばせていた。大阪のベスト8の相手は初対戦となるウクライナのツレンコ(世界ランク36位)これまでは下位の相手に取りこぼしの多かった大坂だが何とか攻略して欲しいところ。試合は共に6日未明だ。
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アジア大会閉幕・池江璃花子は女子初MVPに(9月4日)
アジアの45の国と地域から1万2537人が参加したジャカルタ・アジア大会。大会MVPに選出された競泳の池江璃花子が4日帰国を果たした。日本競泳史上最多6冠を達成し、女子選手初のMVPを獲得。「アジアのチャンピオンになれたという自信がついた」と喜びを語った。
MVP賞は1998年バンコク大会から創設され、日本人選手ではこれまで陸上の伊東浩司、競泳から北島康介と萩野公介が表彰を受けている。今大会では一時スポンサーの撤退により、賞の消滅も危惧されたが無事授与が決まった。...
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アジアの45の国と地域から1万2537人が参加したジャカルタ・アジア大会。大会MVPに選出された競泳の池江璃花子が4日帰国を果たした。日本競泳史上最多6冠を達成し、女子選手初のMVPを獲得。「アジアのチャンピオンになれたという自信がついた」と喜びを語った。
MVP賞は1998年バンコク大会から創設され、日本人選手ではこれまで陸上の伊東浩司、競泳から北島康介と萩野公介が表彰を受けている。今大会では一時スポンサーの撤退により、賞の消滅も危惧されたが無事授与が決まった。金・6個、銀・2個を獲得した池江には賞金5万ドル(約550万円)が贈られた。閉会式では旗手も務めた18歳の少女は、2年後の東京五輪に向けて大きな自信をつかんだようだ。
42競技465種目が行われたジャカルタ・アジア大会。今大会を2020東京に向けての前哨戦と位置づけた日本選手団は、金メダル75個、銀メダル56個、銅メダル74個を獲得。メダル総数と金メダル獲得数は共に中国に次ぐ2位である。男子は五輪を見据えて若手主体で臨んだ競技もあったが、女子はフル代表メンバーで挑んだ競技が多い。その一つ、女子サッカーは2大会ぶり2度目のアジア制覇を達成。来年のW杯フランス大会に向けて大きな弾みをつけた。一方で、女子バレーボールは3位決定戦で韓国に敗れメダル獲得を逃している。今月29日開幕する世界選手権を前に不安を残す結果となってしまったが、是非とも奮起を促したい。
なお、来月6日より同じインドネシアのジャカルタで2018アジアパラ競技大会が開幕する。こちらにも注目していきたいところだ。
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