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Ｗ杯５連覇！世界をリードする日本の女子野球（９月１４日）
２年に一度行われる女子野球ワールドカップ。７回目の今年は韓国・釜山で行われ、１２の国と地域が出場。日本代表“マドンナジャパン”は予選ラウンドから無敗で、前人未到の大会５連覇を達成した。決勝までの８試合中４試合がコールド勝ち。日本の総得点は８１点に上り、点を奪われたのは僅か２試合だけという、次元の違う強さを世界に見せつけた形となった。
１２日、帰国して優勝会見を行った２０名のマドンナたち。決勝を含む３試合を投げ抜いた絶対的エース里綾実（２６）は、前回大会に続きＭＶＰを獲得した。...
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２年に一度行われる女子野球ワールドカップ。７回目の今年は韓国・釜山で行われ、１２の国と地域が出場。日本代表“マドンナジャパン”は予選ラウンドから無敗で、前人未到の大会５連覇を達成した。決勝までの８試合中４試合がコールド勝ち。日本の総得点は８１点に上り、点を奪われたのは僅か２試合だけという、次元の違う強さを世界に見せつけた形となった。
１２日、帰国して優勝会見を行った２０名のマドンナたち。決勝を含む３試合を投げ抜いた絶対的エース里綾実（２６）は、前回大会に続きＭＶＰを獲得した。小学生時代は少年野球で男子とともに試合に出場していた里。エースとして活躍したが、中学では女子が硬式野球をする環境がなく、「女子が野球を続けるのはいけないのかな」と悩むこともあったという。しかし、女子硬式野球の名門・神村学園、そして尚美学園大学へ進学し、現在は女子プロ野球リーグ・兵庫ディオーネで活躍中。今季は通算２００奪三振に到達し、鉄腕ぶりを発揮している。
近年、少年野球に参加する女子も珍しくなくなってきた。女子の硬式野球も高校・大学で盛んになっており、全日本選手権への参加校も年々増えている。今回のマドンナジャパンには、ヤクルトスワローズ所属の昨年の首位打者・川端慎吾の妹・川端友紀や、広島カープのルーキー・船越涼太の妹・船越千紘ら、子供のころから兄妹でプレーしていた選手も多い。プロ選手のほかに、クラブ、大学生、高校生も含めたオールジャパンのメンバーで戦ったマドンナたち。彼女らは皆、白球に憧れた野球少女だった。「私が最高のプレーをする姿を見て、野球をやりたいと思ってくれる女の子が増えてくれたら嬉しいです（里綾実）」彼女らが切り開いた道には、また多くの野球少女たちが続いていくに違いない。
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「元祖市民球団」プロ野球にとっての地域密着（９月１３日）
１０日行われたプロ野球・ジャイアンツｖｓカープ２２回戦。東京ドームのスタンドは、ビジターの赤いユニフォームに覆い尽くされた。この試合、広島カープは今シーズンを象徴するような逆転勝ちをおさめ、２５年ぶりのリーグ優勝を決めた。ナインの手で球団の通算優勝と同じ７回宙を舞う緒方監督。「広島の皆さん、全国のカープファンの皆さん、長い間お待たせしました！おめでとうございます！」４８歳の指揮官はファンに向かって歓喜の報告を果たした。...
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１０日行われたプロ野球・ジャイアンツｖｓカープ２２回戦。東京ドームのスタンドは、ビジターの赤いユニフォームに覆い尽くされた。この試合、広島カープは今シーズンを象徴するような逆転勝ちをおさめ、２５年ぶりのリーグ優勝を決めた。ナインの手で球団の通算優勝と同じ７回宙を舞う緒方監督。「広島の皆さん、全国のカープファンの皆さん、長い間お待たせしました！おめでとうございます！」４８歳の指揮官はファンに向かって歓喜の報告を果たした。
ＮＨＫが中継したこの試合の広島地区での平均視聴率は６０・３％（ビデオリサーチ調べ）。地元の民放各局は優勝記念の特番を放送し、なかでも広島ホームテレビは１４時間超もの特別編成をしたことが話題を呼んだ。球団再編問題を経て、いま“地域密着“が大きなトレンドとなっているプロ野球経営。ソフトバンクや日本ハム、楽天による地方移転の成功例がプロスポーツビジネスの世界でも大きな評価を受けているが、何と言っても市民球団の元祖は広島である。
戦災の傷跡も癒えぬ昭和２４年（１９４９）１１月に、「市民のための球団」として産声を上げた広島カープ。その命名は、原爆投下により破壊された国宝・広島城の別称である“鯉城（りじょう）”に由来する。しかし、早くも経営危機を迎えた２年目、広島市民からのカンパを募った“樽募金”の逸話はあまりにも有名だ。
オーナーの巨大企業を持たないが故に、現在でも戦力補強でカープが他球団の後塵を拝する場面は多い。何度もフリーエージェントで大物選手の流出の憂き目に遭ったが、逆にＦＡ選手を獲得したことが一度もない唯一の球団がカープなのだ。ＦＡ制度の定着と地域密着化という大きな潮流の中で、元祖市民球団が独走して優勝を果たしたことの意味は非常に大きい。
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五輪からグランドスラムへ・錦織圭、充実の夏（９月１２日）
今年の四大大会最後を飾る全米オープン。先月のリオ五輪で日本人９６年ぶりの銅メダルを獲得した錦織圭はベスト4に進出。残念ながら準決勝でスイスのスタン・ワウリンカに破れたものの、今季のグランドスラム（ＧＳ）中最高の成績をあげた。試合後「この大きな大会でマレーに勝てたのは自信につながった」と振り返ったように、準々決勝でＢＩＧ４を撃破した試合は、錦織にとって大きな収穫であっただろう。
アンディ・マレーはイギリス代表団の旗手を務めたリオ五輪で母国に金メダルをもたらした。...
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今年の四大大会最後を飾る全米オープン。先月のリオ五輪で日本人９６年ぶりの銅メダルを獲得した錦織圭はベスト4に進出。残念ながら準決勝でスイスのスタン・ワウリンカに破れたものの、今季のグランドスラム（ＧＳ）中最高の成績をあげた。試合後「この大きな大会でマレーに勝てたのは自信につながった」と振り返ったように、準々決勝でＢＩＧ４を撃破した試合は、錦織にとって大きな収穫であっただろう。
アンディ・マレーはイギリス代表団の旗手を務めたリオ五輪で母国に金メダルをもたらした。準決勝では錦織をストレートで下しており、全米でもマレー優位の下馬評は揺るがなかったが、４時間にわたる大熱戦を制したのは錦織の方だった。試合中の音響システムの故障や、雨天による屋根開閉の中断、果てはコート上に舞い混んできたチョウへの対応など予期せぬトラブルの連続で、マレーの繰り出す堅実なプレーには徐々に綻びが生まれていった。特に試合会場の大音響には集中力を乱され、怒りをあらわにして審判に問い質す場面も見られた。一方の錦織はというと、「きれいな蝶々だなと思っていた。それにイラつく元気もなかったので」という泰然自若ぶり。アクシデントもものともしない平常心で冷静に勝利をものにした。彼の精神的な強さが随所に現れたゲームだったと感じる。
しかし、準決勝では第1セットを先制しながらもワウリンカに逆転負け。マレーとの激闘、そして高温多湿の厳しい気候。錦織は体力を削られ、ゲーム間も激しい疲労の色を隠せない様子だった。試合後「五輪や全米オープンでいい結果を残せたので、いい夏だった」と総括。四大大会制覇の夢はまたも翌年に持ち越しとなったが、ＧＳを制するトーナメント戦の闘い方を掴むための、大きな糧になったのは間違いない。
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横綱の責任とは？白鵬のもう一つの偉大な足跡（９月１０日）
「初日の３日前だが決断した。治療に専念する」大相撲の横綱・白鵬が秋場所（１１日初日）を休場することを表明した。先場所骨折した右足親指や古傷の左ひざなどの状態が思わしくないという。白鵬の休場は１年前の秋場所３日目から途中休場して以来。初日から休場するのは、横綱在位５６場所目にして初めてのことだ。３日前での休場表明はかなり差し迫った段階。「現在の状態が月曜日（５日）だったら、もしかしたら出たかも」と打ち明けたように、横綱自身ぎりぎりまで心が揺れ動いていた様子が伺える。...
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「初日の３日前だが決断した。治療に専念する」大相撲の横綱・白鵬が秋場所（１１日初日）を休場することを表明した。先場所骨折した右足親指や古傷の左ひざなどの状態が思わしくないという。白鵬の休場は１年前の秋場所３日目から途中休場して以来。初日から休場するのは、横綱在位５６場所目にして初めてのことだ。３日前での休場表明はかなり差し迫った段階。「現在の状態が月曜日（５日）だったら、もしかしたら出たかも」と打ち明けたように、横綱自身ぎりぎりまで心が揺れ動いていた様子が伺える。
白鵬は非常に怪我の少ない横綱である。前述のとおり横綱で休場したのは先場所までで１度のみ（５５場所）。残りの二横綱と比較するとその差は歴然としている。（日馬富士…在位２３場所中休場４回、鶴竜…在位１４場所中休場３回）白鵬の前に無敵を誇った朝青龍でも綱を張った４２場所中で休場は４度あったのだから（※出場停止処分の２場所は除く）、その肉体の強靭さは歴代横綱の中で群を抜いていると言えよう。ちなみに白鵬は今回の夏巡業も皆勤だった。実は横綱昇進後、夏巡業を欠場したことは一度もない。地方巡業は、なかなか生の相撲に接することの出来ない地域にとって貴重な場だ。白鵬が如何にファンのことを考えているかがわかる。一時代を築いた横綱・貴乃花は７場所連続で全休し、物議を醸したこともあった。このところ土俵上での行動が問題視されることが多い白鵬だが、これ程綱の責任を果たし続けてきたことは、もっと称賛されて然るべきなのではないか。
一方、白鵬の欠場は、初優勝と綱昇進を目指す大関・稀勢の里にとっては大きな追い風となった。彼も大関在位の２８場所、一度も休場せず土俵を務めてきた。この男もまた綱を張る度量は十分備わっている。あとは星勘定だけだ。
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「新しい世界」へ…リオパラリンピック開幕！（９月９日）
マラカナン競技場に再び太陽のオブジェと聖火が戻ってきた。雨で濡れた競技場内で転倒しながらも立ち上がる聖火ランナーが、空中に大ジャンプの弧を描いた車椅子ジャンパーが、ロボットアームとの見事なダンスを舞った両脚義足のダンサーが…次々と感動的なパフォーマンスを繰り広げたリオデジャネイロ・パラリンピック開会式。南米初の障害者スポーツの祭典には、１６１の国と地域、そして難民選手団から約４３００人が参加して、競い合うこととなる。...
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マラカナン競技場に再び太陽のオブジェと聖火が戻ってきた。雨で濡れた競技場内で転倒しながらも立ち上がる聖火ランナーが、空中に大ジャンプの弧を描いた車椅子ジャンパーが、ロボットアームとの見事なダンスを舞った両脚義足のダンサーが…次々と感動的なパフォーマンスを繰り広げたリオデジャネイロ・パラリンピック開会式。南米初の障害者スポーツの祭典には、１６１の国と地域、そして難民選手団から約４３００人が参加して、競い合うこととなる。
日本選手団の旗手を務めるのは車椅子テニス女子シングルス世界ランク２位の上地結衣。日本からは１７競技に１３２人が出場する。車椅子テニス・国枝慎吾は北京、ロンドンに続く三連覇を目指す。今年4月にクリーニング手術で利き腕の右肘にメスを入れた国枝。4大大会・シングルスで通算２０度の優勝を誇るが、今年はまだタイトルがない。手術後はまだ９試合しか戦っていないが、現在、全米オープンで激闘中の錦織圭が「（国枝選手に）めちゃくちゃ影響されていますね。常にグランドスラムで戦っているし僕も強い気持ちを手に入れたい」と語るその鋼の精神で、金字塔を打ち立ててもらいたい。
「調子は上がってきている」と、初の金メダルに自信をのぞかせるのは陸上の山本篤。走り幅跳びでは昨年の障害者陸上世界選手権を大会新記録で制した。元々は短距離の選手で日本記録も持っている山本は１００ｍ走にも出場する。幅跳びでの最大のライバルは世界記録保持者ダニエル・ヨルゲンセン（デンマーク）。北京大会ではあと一歩手が届かずに銀メダル。悲願の金メダルの獲得はなるか？陸上競技は早速８日から開始。車椅子テニスも９日から熱戦がスタートする。大会スローガンの「新しい世界」に向かい、超人たちは己の限界へと挑む。
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