チコちゃんに叱られる・「なぜ関東の味付けは濃いのか」(8月26日)
チコちゃんから狙い撃ちにされた長嶋一茂は「素材の味を生かすのが関西風であり、東京が味を濃くしているのはあんまりセンスがよくないからでしょう」と返答、これに対しチコちゃんは「いいの?そんなこと言って」と一茂をびびらせた。
「大丈夫。だって本当にそうだから」とややビビった表情の一茂。「でも、それはあなたの勝手な考えよね」とチコちゃん。これに「はい。そうです」と一茂。
「じゃあ、クイズとしての答えを言ってみてよ」となおも一茂を追及するチコちゃん。...
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チコちゃんから狙い撃ちにされた長嶋一茂は「素材の味を生かすのが関西風であり、東京が味を濃くしているのはあんまりセンスがよくないからでしょう」と返答、これに対しチコちゃんは「いいの?そんなこと言って」と一茂をびびらせた。
「大丈夫。だって本当にそうだから」とややビビった表情の一茂。「でも、それはあなたの勝手な考えよね」とチコちゃん。これに「はい。そうです」と一茂。
「じゃあ、クイズとしての答えを言ってみてよ」となおも一茂を追及するチコちゃん。
「うーん?なんでだろうね」と自信のない表情を見せる一茂に「力抜けてんじゃん」と突っ込むチコちゃん。突っ込み力が半端ない。スタジオ爆笑。
「酒飲む奴が関東に多いからかな」と適当な答えをする一茂。「それ関係ないよね」とチコちゃん。
「よく考えればそれ関西も一緒だね」と前言を翻す一茂。結構適当だ。
ここでチコちゃんの顔が突然、真っ赤に変わり「ボーッと生きてんじゃねーよ!」と鬼モードのチコちゃんの突っ込みが一茂に入った。チコちゃんの頭からは煙が出ている。
「そんな笑いながらの単純な見解じゃダメよ。半笑いはダメよ」と一茂を諭す5歳のチコちゃん。顔はいつの間にか普段のおかっぱの女の子に戻っている。
実は関東の味付けが濃いそのわけは、徳川家康にある。食文化研究家・永山久夫氏によると「今から400年前に徳川家康による江戸の街づくりと関係がある」という。江戸時代以前の日本の中心は京都や大阪などの関西。京都は昆布をはじめとするだし文化が古くから発達しており、素材そのもののうまみとだしで楽しむのが基本。
そんな薄味文化が定着していた関西に対して、関東で濃い味が定着したそのわけは、江戸の街づくりと関係がある。というのも建設のため江戸に大勢の労働者が集まってきていて、そこで重要だったのはその人達を能率よく働かせる食事だった。労働者の主食は玄米で、玄米をよりおいしく食べさせるために必要だったのが、ごはんが進むおかず。さらには汗をかきまくる真夏でも毎日働き続けるために塩分が必要とされ、塩分補充と労働力アップを図るために味の濃いおかずが考案された。その結果、生まれたのが小魚やエビなどを塩やしょうゆで煮つめた「つくだ煮」や「大根の塩づけ」だった。これが江戸の一般家庭に定着したのが関東の濃い味付けのルーツである。
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テレビが変わる・「チコちゃんに叱られる」現象
テレビ放送を、PCやスマホからも視聴できるようにする「ネット同時配信」に向け、生き残りをかけてテレビが動き始めた。そんな中、ネット住民にもアピールできる未来型バラエティとしてネット住民の間で今、話題となっているのがNHKの「チコちゃんに叱られる」だ。
大人が本来であれば知っていて当然の素朴な疑問を、5歳?という設定のおかっぱ頭の女の子「チコちゃん」がMCの岡村隆史(ナインティナイン)をはじめとする出演者陣に対し、質問する。...
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テレビ放送を、PCやスマホからも視聴できるようにする「ネット同時配信」に向け、生き残りをかけてテレビが動き始めた。そんな中、ネット住民にもアピールできる未来型バラエティとしてネット住民の間で今、話題となっているのがNHKの「チコちゃんに叱られる」だ。
大人が本来であれば知っていて当然の素朴な疑問を、5歳?という設定のおかっぱ頭の女の子「チコちゃん」がMCの岡村隆史(ナインティナイン)をはじめとする出演者陣に対し、質問する。答えられない時の、チコちゃんのリアクションがまた、面白い。顔を真っ赤にして目から黄色い炎を出し、頭からやかんから出るような白い湯気を噴き出すチコちゃんに
「ボーっと生きてんじゃねえよ!」と叱られてしまうのだ。ここが番組一番の見所となる。
「チコちゃんに叱られる」は今までにないタイプの雑学クイズ番組であり、番組開始以来、視聴者から調べてほしいという疑問が殺到しているという。CGと着ぐるみを駆使し、スタジオを自由自在に歩き回り、身体の動きと連動しつつ、くるくると表情を変えるチコちゃんの存在が新鮮だし、5歳児とは思えない迫力のあるセリフがこの番組が受けている要因のひとつだ。一体どうやって撮影しているのだろうか。NHKアートによると撮影収録の際は着ぐるみのみの状態で撮影し、後日顔の部分をCG加工するのだという。
これまでテレビはタモリ、たけし、有吉、爆笑問題、マツコと次々とお茶の間のスターを輩出してきたが、ここにきて遂にチコちゃんという疑似バーチャルスターがお茶の間に誕生した。初音ミクのようなバーチャルスターが出てくるのはもはや時間の問題と言えよう。NHKはNHKスペシャルでも多用しているがCGにも力を入れており、これからどんな仕掛けが出てくるのかが楽しみだ。それはAIとセットになっていくのかもしれない。そこを想像していくだけでも楽しい。
同時放送開始までにNHKを筆頭とするテレビ局はネット住民と共存するためにいろいろな実験をしていくことが予想される。これからのテレビは増々ワクワクドキドキするものになりそうだ。
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