感情認識もできる360度回転する一種のスマートスピーカー(10月2日)
音声で、エアコンやオーディオ機器を操作したり、明日の天気や知りたいレストランの場所等を教えてくれるアシスタントロボット「OLLY」が、現在、クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で、資金調達中である。
この「OLLY」は、英国のベンチャー企業「Emotech」が開発したスマートスピーカーである。
「OLLY」の最大の特徴は、使用者の感情を認識して、その場の感情に合わせた対応を取ることができることである。...
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音声で、エアコンやオーディオ機器を操作したり、明日の天気や知りたいレストランの場所等を教えてくれるアシスタントロボット「OLLY」が、現在、クラウドファンディングサイト「Indiegogo」で、資金調達中である。
この「OLLY」は、英国のベンチャー企業「Emotech」が開発したスマートスピーカーである。
「OLLY」の最大の特徴は、使用者の感情を認識して、その場の感情に合わせた対応を取ることができることである。
また、学習を重ねていくと、個人的な特徴を理解できる(例えば、毎朝、使用者の好きな曲を流す)ようになるとのことである。
「OLLY」は、真ん中に、穴が開いているドーナツ形状で、その円状にLEDが多数埋め込まれており、様々な色により表情が変化する。
また、「OLLY」の本体には、広角カメラ2台、スピーカー、台座には、4つのマイクが内蔵されており、マイクで拾う音声とカメラに映る映像を使って、人物を認識し、その人物が部屋のどこにいるかも感知することができる。
さらに、「OLLY」は、台座部分を軸に、LEDが埋め込まれたドーナツ部分が、360度回転するので、様々な方向に向きを変えて情報を収集することができる。
加えて、「OLLY」は、独自のAIシステム等により、「顔の表情」や「声のイントネーション」「口の形状」によって、感情を認識し、分析し、さらに、習慣行動を学習し、その結果を活用して、「OLLY」自らが使用者に話しかけることができる。
尚、価格は699USドル(日本円で7万8850円)であるが、現在、早期割引価格499USドル(日本円で5万6290円)と送料で入手することができる。
ただし、出荷は、2018年3月予定である。
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米ゴープロ社、360度撮影小型カメラ発表(9月29日)
米アクションカメラメーカーのゴープロ社が、全方位360度を撮影できる手のひらサイズの小型カメラ「GoPro Fusion」を発表した。
この「GoPro Fusion」には、本体の前と後に、それぞれ広角カメラが装備され、両方のカメラが連携して、全方位を撮影する。
「GoPro Fusion」の特徴は、解像度5.2Kの高画質動画と音声録音ができることである。
また、ゴープロ社が、「GoPro Fusion」を売り出すにあたり、最もアピールしているのは、360度動画から一部の場面を選択して、歪みのない通常角度で撮影したものと同じ1080p(有効走査線1080本、駆動速度30fps)動画を切り出すことができる編集機能「OverCapture」である。...
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米アクションカメラメーカーのゴープロ社が、全方位360度を撮影できる手のひらサイズの小型カメラ「GoPro Fusion」を発表した。
この「GoPro Fusion」には、本体の前と後に、それぞれ広角カメラが装備され、両方のカメラが連携して、全方位を撮影する。
「GoPro Fusion」の特徴は、解像度5.2Kの高画質動画と音声録音ができることである。
また、ゴープロ社が、「GoPro Fusion」を売り出すにあたり、最もアピールしているのは、360度動画から一部の場面を選択して、歪みのない通常角度で撮影したものと同じ1080p(有効走査線1080本、駆動速度30fps)動画を切り出すことができる編集機能「OverCapture」である。
(30fps:フレーム・パー・セカンドのことで、1秒に30コマの静止画が切り替わることで、スピード感のある映像に対応できることを表している)
これにより、撮影した後から、自由に編集することが容易にできる。
さらに、「GoPro Fusion」は、一度に、複数画面の視聴や複数画面の確認作業が容易にできるピクチャー・イン・ピクチャー(1画面の隅などに、小さく別の画面の表示領域を設けて、2つの画面を同時に表示する機能)を、従来は2台のカメラを必要としていたが、1台で実現したことである。
一方、内蔵マイクは、音声認識にも対応しており、撮影の開始や停止などを、声で指示することができる。
また、内蔵されたジャイロセンサーや加速度計、電子コンパスは、ジンバル(ブレを防止するための、傾きを感知するセンサー)を内蔵したかのようなブレを補正する機能に優れている。
尚、発売開始は、2017年11月からで、価格は、699USドル(日本円で、7万9千円)である。
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10年以内にロンドン・パリ間の飛行も可能な電気飛行機を製造へ(9月28日)
格安航空会社の英イージージェット社が電気飛行機製造のベンチャー企業である米ライト・エレクトリック社と提携し、ジェット燃料でなくバッテリー駆動の飛行時間2時間以内の電気飛行機を10年以内に製造すると発表した。この飛行機を使えばロンドンとパリやアムステルダム間の短距離飛行が可能となる。
英イージージェット社は、航空宇宙産業が自動車産業に続いて排出ガスや騒音を減らすために電気飛行機の開発を推進すると発表した。...
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格安航空会社の英イージージェット社が電気飛行機製造のベンチャー企業である米ライト・エレクトリック社と提携し、ジェット燃料でなくバッテリー駆動の飛行時間2時間以内の電気飛行機を10年以内に製造すると発表した。この飛行機を使えばロンドンとパリやアムステルダム間の短距離飛行が可能となる。
英イージージェット社は、航空宇宙産業が自動車産業に続いて排出ガスや騒音を減らすために電気飛行機の開発を推進すると発表した。同社は2000年から2016年にかけて乗客キロ数当たりの炭素排出量を31%削減したが、今回の電気飛行機の開発は環境への負荷を少なくするための次のステップだとした。同社は今回の提携で持続可能な航空業界の成長を目指しているとしている。
米ライト・エレクトリック社は航続距離約500km程度の短距離路線向けの航空機の開発を行っており、これは英イージージェット社の運行する路線の5分の1(乗客数ベース)を占める。米ライト・エレクトリック社によれば、電気飛行機はジェット燃料を使用する飛行機に比べ50%静かで、初期費用・維持費用が10%経済的だとしている。
同社はその短距離飛行の電気飛行機を20年以内に開発して排出ゼロにすることすることを目標としている。すでに2人乗りの試作機を製作しており、10年以内に完全な電気飛行機を開発する。次の段階では10人乗りの飛行機に大型化し、最終目標は少なくとも120人乗りの短距離商業用飛行機を製造することだ。同社はNASA、ボーイング社、セスナ社などの支援により、航空宇宙技術者、動力専門家、電池化学者のチームによって2016年に設立された。同社は英イージージェット社との提携で、飛躍的に拡大する短距離飛行市場で商用電気航空機の設計製造ができる機会が与えられたことは貴重だとしている。
欧州委員会は、飛行機について急速に増加する温室効果ガスの排出源の1つとして、この問題について様々な取り組みが進められている。例えば、昨年ソーラー・インパルス 2は太陽光のみを使い世界を飛行する最初の飛行機となった。2011年KLMロイヤルオランダ航空はバイオ燃料を使用した最初の商業飛行を行い、2016年9月にはロサンゼルス発便でバイオ燃料を使用する飛行の3年契約を締結したと発表した。
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ピーマックス社、世界初の8KのVRヘッドセット発表(9月28日)
中国・上海に本拠を置くピーマックス社は、世界初の8Kの高解像度の仮想現実(VR)ヘッドセット「Pimax 8K」を発表した。
現在、米クラウドファンディングサイトのキックスターターにて、資金調達中で、既にたった1日で、当初調達予定額(20万USドル)の3倍を超える68万USドル(日本円で、7,670万円)を1,063名から資金提供の応募があった。
この「Pimax 8K」は、従来の4Kヘッドセット(例えばHTCのVIVEなど)の視野角が110度に対して、人間の視野角に近い200度有り、左右それぞれの片目のスクリーンの解像度が、3,840×2,160ピクセルで、両目合わせて8Kの高い解像度を実現している。...
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中国・上海に本拠を置くピーマックス社は、世界初の8Kの高解像度の仮想現実(VR)ヘッドセット「Pimax 8K」を発表した。
現在、米クラウドファンディングサイトのキックスターターにて、資金調達中で、既にたった1日で、当初調達予定額(20万USドル)の3倍を超える68万USドル(日本円で、7,670万円)を1,063名から資金提供の応募があった。
この「Pimax 8K」は、従来の4Kヘッドセット(例えばHTCのVIVEなど)の視野角が110度に対して、人間の視野角に近い200度有り、左右それぞれの片目のスクリーンの解像度が、3,840×2,160ピクセルで、両目合わせて8Kの高い解像度を実現している。
また、「Pimax 8K」は、リフレッシュ・レート(垂直同期周波数:駆動速度)が、75Hzの通常タイプと90Hzの「Pimax 8K X」の2モデルを用意している。 (一般的には、60Hzが主流)
ピーマックス社は、「ユーザーは、常に頭を動かすにもかかわらず、周囲の状況を容易に把握することができ、より直感的な感覚を体験できる。」と、キックスターターのホームページで紹介している。
実は、1年前に、ピーマックス社は、4KのVRゴーグルを発表し、2016年のCESアジア(全米民生技術協が所有・運営し、上海インテックスと共同プロデュースする展示会)において、この4Kゴーグルが、最高VR製品として認められている。
尚、「Pimax 8K」は、コントローラやヘッドセット等を含めたフルセット版を799USドル(日本円で9万130円)の出資から入手可能である。
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中国、世界初のロボットによるインプラント手術実施(9月27日)
中国の陜西省西安で、2017年9月、世界初の歯科医師ロボットによるインプラント手術が行われた。
施術中、医師等スタッフは待機し、見守っていたが、手術はロボットのみで行われた。
このロボットによる自動インプラント手術は、世界で初めての試みである。
手術前、あらかじめ患者の歯の位置を、CTスキャンにより測定し、ロボットに、移植する歯の角度や深さを含め、移植するために必要な特別な動作のプログラムが組み込まれた。...
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中国の陜西省西安で、2017年9月、世界初の歯科医師ロボットによるインプラント手術が行われた。
施術中、医師等スタッフは待機し、見守っていたが、手術はロボットのみで行われた。
このロボットによる自動インプラント手術は、世界で初めての試みである。
手術前、あらかじめ患者の歯の位置を、CTスキャンにより測定し、ロボットに、移植する歯の角度や深さを含め、移植するために必要な特別な動作のプログラムが組み込まれた。
ロボットは、既にプログラム化された手順に従って、中国女性に2本のインプラントを、移植した。
移植したインプラントの誤差は、0.2~0.3ミリの範囲で、この種の手術での標準的な範囲内に収まり、成功した。
この技術は、歯科医師不足の解消や頻発する手術ミスに対処するため、武漢大学口腔病学病院と北京航空航天大学ロボット研究所によって、開発された。
ある報道では、中国において、約4億人もの人が、新しい歯を必要としているとのことである。
また、世界最大手の英文配信会社であるビジネスワイヤーによれば、世界中で、年間1500万を超えるインプラント移植が行われているとのことである。
このような需要に対応するため、年々このようなロボットへの期待が高まっている。
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