テスラのライバル、ルーシッド最高時速378キロを記録(7月13日)
米国シリコンバレーに本拠を置く新興電気自動車(EV)メーカーであるルーシッドモーターズは、オハイオ州の交通研究センターにおいて、EVの市販車「ルーシッド・エア」で、テスト走行を行い、最高速378km/hを記録した。
また、「ルーシッド・エア」に搭載しているモーターは、最大出力1000馬力と非常に強力で、かつ1回の充電で最高500km以上走行できる。いままでは、EVのパフォーマンスにおいて、最高速度はあまり取り上げられなかった。...
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米国シリコンバレーに本拠を置く新興電気自動車(EV)メーカーであるルーシッドモーターズは、オハイオ州の交通研究センターにおいて、EVの市販車「ルーシッド・エア」で、テスト走行を行い、最高速378km/hを記録した。
また、「ルーシッド・エア」に搭載しているモーターは、最大出力1000馬力と非常に強力で、かつ1回の充電で最高500km以上走行できる。いままでは、EVのパフォーマンスにおいて、最高速度はあまり取り上げられなかった。理由としては、EVは、加速性能に関しては、他の追随を許さないものの、最高速度に関しては、ガソリン車の高級車やスポーツカーと遜色ないからである。しかし、EVにおいて、ライバルであるテスラ社と競っているルーシッドモーターズとしては、最高速度を更新することにより、他のEVメーカーとの差別化を図りたいとの思惑があるものと考えられる。
ちなみに、ライバル車であるテスラ社のモデルSの最高速は約250km/hである。
ルーシッドモーターズは、サムスンSDIからリチウム・イオン・バッテリーの供給を受けるパートナーシップ契約を結んでいる。このバッテリーは、最高出力、航続距離、耐用年数、安全性の点で最上位に位置しており、BMW i3、i8にも搭載されている。
また、「ルーシッド・エア」のエア・サスペンションには、車体に伝わる衝撃から電気を得ることが可能な「回生サスペンション」を採用している。
さらに、「ルーシッド・エア」は、「自動運転対応」とされて」おり、法整備や関連技術の準備が整えば、完全自動運転ができるだけのセンサーを搭載しているとのことである。
尚、生産開始は、2018年末を予定しており、販売価格は10万USドル(日本円で1130万円)からである。
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アウディ、世界初・レベル3自動運転車を今秋販売へ(7月12日)
7月11日、独自動車メーカー・フォルクスワーゲン傘下のアウディが、市販モデルとしては世界初の自動運転システム(レベル3)「アウディ AI トラフィックジャムパイロット」を搭載した新型「A8」を発表した。
販売は、2017年晩秋を予定しているが、自動運転システム搭載車については、当面ドイツ市場に限定したものとなり、今後、各国の法体系の調査等を含め、テストを重ねた上で、段階的に世界各国で販売することを計画している。...
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7月11日、独自動車メーカー・フォルクスワーゲン傘下のアウディが、市販モデルとしては世界初の自動運転システム(レベル3)「アウディ AI トラフィックジャムパイロット」を搭載した新型「A8」を発表した。
販売は、2017年晩秋を予定しているが、自動運転システム搭載車については、当面ドイツ市場に限定したものとなり、今後、各国の法体系の調査等を含め、テストを重ねた上で、段階的に世界各国で販売することを計画している。
「アウディ AI トラフィックジャムパイロット」は、中央分離帯のある高速道路での低速走行を前提にしており、時速60km以下で走行する場合に限り、自動走行を行なうシステムである。
尚、自動走行が不可能になった場合、ドライバーに手動運転に戻るよう通知してくれる。
自動運転の基本的な仕組みは、「A8」には、レーダーセンサーやフロントカメラや超音波センサーに加えて、自動車分野で初めてレーザースキャナーが搭載され、セントラル・ドライバー・アシスタント・コントローラーが、各センサーからのデータを分析、照合した上で状況判断を行い、自動運転を行なうといったシステムである。
また、「A8」は、エンジン部分に48ボルトの電源システムとベルト駆動式のオルタネーター・スターター(BAS)を搭載し、低燃費を実現した。
さらに、「A8」は、多彩なラインアップを取り揃えており、286馬力の「3.0TDI」と340馬力の「3.0TFSI」の2タイプのV型6気筒ターボエンジンを搭載した2モデルで販売を開始し、その後、435馬力と460馬力の2タイプの4.0リッターエンジンを搭載したモデルおよびW型12気筒6.0リッターエンジンを搭載したモデルを追加し、さらにプラグイン・ハイブリッドモデルも販売する予定である。
尚、基本販売価格は、9万600ユーロ(日本円で1178万円)である。
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ソニー、4K有機ELテレビの77型モデルを8月販売(7月11日)
8月5日、ソニーは、4K有機ELテレビ「ブラビア A1シリーズ」の77型モデル「KJ-77A1」を発売する。ソニーの4K有機ELテレビは、2017年6月に投入した55型と65型の2種類であったが、今回、77型を追加投入する。
背景には、世界の4Kテレビの比率は、現状では、全テレビ出荷台数の約32%であるが、45型以上のテレビに限ると、4Kテレビの比率は、全世界で約68%、中国では約79%、日本では約85%にも達しており、かつ画面の大型化が進んでいることがある。...
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8月5日、ソニーは、4K有機ELテレビ「ブラビア A1シリーズ」の77型モデル「KJ-77A1」を発売する。ソニーの4K有機ELテレビは、2017年6月に投入した55型と65型の2種類であったが、今回、77型を追加投入する。
背景には、世界の4Kテレビの比率は、現状では、全テレビ出荷台数の約32%であるが、45型以上のテレビに限ると、4Kテレビの比率は、全世界で約68%、中国では約79%、日本では約85%にも達しており、かつ画面の大型化が進んでいることがある。
「KJ-77A1」は、77型の3840×2160ドットの有機ELパネルと、HDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)対応の高画質プロセッサー「X1 EXTREME」を搭載しており、自発光型デバイスである有機ELパネルを有効に活用して、ウルトラ・ハードディスク・ブルーレイなどのHDR高画質を実現した。
また、広色域なトリルミナスディスプレイ(パネル技術と映像エンジン技術を組み合わせた画面)やソニー独自のデータベース型超解像エンジンである「4K X-REALITY PRO」も搭載している。
さらに、HDR信号は、ウルトラ・ハードディスク・ブルーレイ等で採用されている「HDR 10」に加え、4K放送で採用されている「ハイブリッド・ログ・ガンマ」(HLG)にも対応している。
背景には、アマゾンのプライムビジョン等のネット経由のコンテンツ配信サービス自体が、4K仕様になってきており、またNHKも、2018年末にも4K、更に2020年東京オリンピックに合わせて8Kの本格放送を始める予定等がある。
加えて、最大輝度を高め、より臨場感のある映像が楽しめるドルビー・ビジョンにも今後、対応していく予定である。尚、販売価格は250万円を予定している。
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独ボッシュ、48ボルトハイブリッドシステムで先行(7月10日)
ドイツの自動車部品メーカー大手であるボッシュは、簡易型ハイブリッド(HV)である低電圧の48ボルトで駆動するハイブリッドシステムで、日本の自動車メーカーに攻勢を掛けている。
欧州では、このハイブリッドシステムを、メルセデス・ベンツやBMW、フォルクスワーゲンなどが既に採用し、急速に普及してきている。この48ボルトハイブリッドシステムは、48ボルトで駆動するモーターを走行時には補助的に使用し、減速時には回生ブレーキで発電に使用する仕組みである。...
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ドイツの自動車部品メーカー大手であるボッシュは、簡易型ハイブリッド(HV)である低電圧の48ボルトで駆動するハイブリッドシステムで、日本の自動車メーカーに攻勢を掛けている。
欧州では、このハイブリッドシステムを、メルセデス・ベンツやBMW、フォルクスワーゲンなどが既に採用し、急速に普及してきている。この48ボルトハイブリッドシステムは、48ボルトで駆動するモーターを走行時には補助的に使用し、減速時には回生ブレーキで発電に使用する仕組みである。
このシステム導入により、従来の高電圧ハイブリッドシステムより、いままで使用できなかった減速エネルギーを極力回生させ、かつオルタネーターの大容量化により、低コストで、燃費を15%程向上させることができる。また、ブースト(電圧向上)機能によりパワフルな走りを実現し、車載コンポーネントのパワーネット最適化やエアコン機能の向上などが見込める。さらに、ボッシュの強みは、スターター・オルタネーター(発電機)やDC(直流)/DCコンバーター、リチウムイオン電池などの自動車部品とハイブリッドシステムを組み合わせた提案ができることである。
最近、このシステムは、中国の自動車メーカーからの引き合いが増えてきており、ボッシュは、2018年以降、中国でリチウムイオン電池の現地生産を開始する。また、2019年には、ボッシュは、日本の自動車メーカー向けに、48ボルトハイブリッドシステムを投入し、量産化する計画である。さらに、2020年ごろ、ボッシュは、さらに燃費を向上させたハイブリッドシステムの生産を見据えている。
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シャープ、自動監視ロボット発売開始(7月6日)
シャープは、工場や倉庫などの広い敷地内を自律走行し、不審者の侵入などを遠隔監視できる4輪駆道の野外自律走行監視ロボット「SV-S500」を、米国で発売を開始した。
「SV-S500」は、米国・ジョージア州に本店を置く大手警備会社US・セキュリティ・アソシエイツ(全米に160ヶ所以上の拠点を展開)に採用された。「SV-S500」の大きさは、全幅86cm、奥行き147cm,高さ131cm(アーム上昇時176cm)で、重量は210kgである。...
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シャープは、工場や倉庫などの広い敷地内を自律走行し、不審者の侵入などを遠隔監視できる4輪駆道の野外自律走行監視ロボット「SV-S500」を、米国で発売を開始した。
「SV-S500」は、米国・ジョージア州に本店を置く大手警備会社US・セキュリティ・アソシエイツ(全米に160ヶ所以上の拠点を展開)に採用された。「SV-S500」の大きさは、全幅86cm、奥行き147cm,高さ131cm(アーム上昇時176cm)で、重量は210kgである。
「SV-S500」は、リチウムイオンバッテリーを電源とし、GPSで現在地を把握しながら、あらかじめ設定された巡回ルートを、時速約5km(7cmまでの段差に対応)で自律走行する。また、本体前方のPTZ(パン・チルト・ズーム)カメラと、本体の前後左右に搭載された4台のカメラで、周囲360度を常時撮影し、かつレンズを上下左右に動かすことができ、ズーム機能等により、より鮮明な画像を、リアルタイムで監視ルームに送信する。
さらに、オプションで、サーマルカメラを取り付けることができ、暗闇の中でも、鮮明な画像を撮影することができる。監視ルームにいる警備員は、モニターにより敷地内の様子を確認でき、不審者の侵入やフェンスの破損などの異常を発見することが可能である。もし不審者発見した場合には、本体に内蔵されているスピーカーとマイクにより、監視ルームから問いかけたり、不審者の声を聞きとったりすることもできる。
また、敷地内に設置された固定カメラにより、把握しづらい障害物の陰なども確認することができ、巡回警備の負担を大幅に軽減できる。
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