『BBC』によると、「私たちは生きたい」というスローガンを掲げた抗議運動のメッセージが先週からソーシャルメディアに掲載され始めた。...

『BBC』によると、「私たちは生きたい」というスローガンを掲げた抗議運動のメッセージが先週からソーシャルメディアに掲載され始めた。「一般の若者達による平和な運動」であり、「政治的ではなく、政治体制を変えたくもない。私たちはただ自分の権利を手に入れたい」。と主催者の一人であるヌメン・アル・ナトゥール（Moumen al-Natour）さんはフェースブック上で述べている。「私たちは仕事を望んでいる、生きることを望んでいる。平等、尊厳、そして自由を望んでいる」と付け加えている。

先週木曜日から、ガザ市内中心部と難民キャンプなど9か所で何百人ものデモ参加者が路上に降りた。市民は「私たちは住みたい」と声を上げながら行進し、生活費の高さやガザ内の悲惨な経済状況に抗議した。ガザ地区は、貧困層が人口の半分を占め、品不足、失業、で苦しんでいる。

イギリスの『ザ　テレグラフ』によると、抗議行動のきっかけは、ハマスがたばこやその他家庭用品の輸入に対し増税を決定したことにある。 しかし、市民達は何年も前から経済的不満を持っていた。ハマスのトップリーダーに対する抗議行動に参加した母親が、失業について語ったビデオが広く共有されている。母親はビデオの中で次のように語っている。「私たちの息子や娘は人生の12年間を失っている。 何のために？ ハマスの役人達の息子一人一人がアパート、車、ジープ、家を所有している。私たちの息子は何もない。 役人達はパンを稼ぐことだけに我々を忙しくさせている」。

近年、ハマスに対する抗議行動は散発的にあったが、今回のデモは2007年以来最も持続的な抗議運動となっている。この抗議運動に対し、ハマスは治安部隊によるデモ鎮圧を試み、ジャーナリストや人権庇護活動家を含む数十人の人々が逮捕され、多くのデモ参加者が重傷を負った。

『BBC』によると、国連中東和平担当特別調整官、ニコライ・ムラデノフ氏は「ハマス治安部隊が女性と子供を含む抗議者に対して行った逮捕と暴力のキャンペーンを強く非難する」とし、「ガザの人々は長引く悲惨な経済状況に抗議しており、ガザ地区の生活の質を改善することを要求していた。報復を恐れずに抗議するのは彼らの権利である」と述べた。