スノーデン・ライブリフッド賞授賞式(2014/12/02)
米国の内部告発者スノーデンが、もうひとつのノーベル賞として知られるライト・ライブリフッド賞を今年受賞し、月曜日に授与式が行われた。ロベーン新政権下での受賞式を通して、スウェーデンメディアが下記の通り報じる。
『ザ・ローカル紙』は「米国諜報機関を内部告発したスノーデンは、もうひとつのノーベル賞と呼ばれるライト・ライブリフッド賞を受賞した」と報じる。
『ラジオスウェーデン』によると「受賞者スノーデンは、スウェーデン議会内での授賞式には出席しないが、ネットビデオ経由で参加した」。
ザ・ローカル紙は受賞理由について、「スノーデンの行動が、政府の監視行為の適切な制限と電子情報化時代のプライバシーの権利について、世界的に活発な議論を引起した。...
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『ザ・ローカル紙』は「米国諜報機関を内部告発したスノーデンは、もうひとつのノーベル賞と呼ばれるライト・ライブリフッド賞を受賞した」と報じる。
『ラジオスウェーデン』によると「受賞者スノーデンは、スウェーデン議会内での授賞式には出席しないが、ネットビデオ経由で参加した」。
ザ・ローカル紙は受賞理由について、「スノーデンの行動が、政府の監視行為の適切な制限と電子情報化時代のプライバシーの権利について、世界的に活発な議論を引起した。多くの国で、政府の一般市民の監視を制限するよう検討され、企業は顧客データ保護のために新技術やルーチンを補強する」とライト・ライブリフッド協会会長の言葉を引用する。
ラジオスウェーデンは、「社会民主党で前内閣官房長官のショリル氏は、スウェーデンはスノーデンへの亡命許可を検討すべきで、スウェーデンが、ベトナム戦争中に殺害を拒んだ米国の逃亡兵を、受入れた時と歴史的な類似点があると考える。この時、人道的観点から一時避難を提供したので、スノーデンに同様に出来る」との見解を報じる。ザ・ローカル紙は、「現連立与党の緑の党のムット氏は、スノーデンは国家安全保障局(NSA)のオルウェリアン監視プログラムを暴露したので、ネルソン・マンデラやマハトマ・ガンジーになぞらえて、スノーデンを政府専用機で移送可能であると述べた」と伝えるが、スウェーデンテレビは、「緑の党のフリドリン党首は、スウェーデンの法律では、政府が亡命判断を下すのを禁止しており、裁判所で裁定されると述べたが、コメントを避けた」と政治的見解を伝える。
ザ・ローカル紙は「パレスチナ国家を公認したスウェーデンは明確な声明を出した。ヴァルストロム外務大臣は、スウェーデンは米国の政策に従うだけではないと述べたが、ビルト前外務大臣は米国と友好的だった。米国との関係は変化した」と、米国出身のストックホルム大学ジャーナリズム専門のクリステンセン教授の見方を報じる。ラジオスウェーデンによると「外務省は、これまでは外務省内で行われてきた受賞者発表を、外務省の施設内で行うのを禁じた。理由はセキュリティ上の問題」だが、クリステンセン教授は「主義のために米国と悪い関係になる事を望む国はいない」と理解を示す。
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ロシア・スウェーデンの防衛力強化望む(2014/11/18)
10月に、スウェーデン領海内にいた外国潜水艇の国籍は、まだ特定されていないが、スウェーデンではロシアへの脅威が高まっている。スウェーデンメディアは、ロシアに対する見解について次のように報じる。
『ラジオスウェーデン』は、「ストックホルム群島沖の潜水艦、スウェーデン領空侵犯の戦闘機、これらは全て、スウェーデン社会に影響を及ぼすためのロシアの戦略の一つである可能性」と報じる。17日に
『エクスプレッセン紙』によると、「スウェーデン軍は領空侵犯したのは、フランス機だったと土曜日に確認した」が、「新たな領空侵犯の初期報道では、ロシア機との見方が有力だった」。
『スベンスカ・ダーグブラデット紙』は、外国の潜水艦が、ストックホルム沖に現れて以来のスウェーデン国民について、「ロシアはスウェーデン国民を怯えさせ、スウェーデン人は初めてひどく恐れたが、スウェーデンは非同盟主義と国境を守るため、行動する準備が出来ている」と、スウェーデンのウォルストロム外務大臣の警告を引用する。...
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『ラジオスウェーデン』は、「ストックホルム群島沖の潜水艦、スウェーデン領空侵犯の戦闘機、これらは全て、スウェーデン社会に影響を及ぼすためのロシアの戦略の一つである可能性」と報じる。17日に
『エクスプレッセン紙』によると、「スウェーデン軍は領空侵犯したのは、フランス機だったと土曜日に確認した」が、「新たな領空侵犯の初期報道では、ロシア機との見方が有力だった」。
『スベンスカ・ダーグブラデット紙』は、外国の潜水艦が、ストックホルム沖に現れて以来のスウェーデン国民について、「ロシアはスウェーデン国民を怯えさせ、スウェーデン人は初めてひどく恐れたが、スウェーデンは非同盟主義と国境を守るため、行動する準備が出来ている」と、スウェーデンのウォルストロム外務大臣の警告を引用する。
『ザ・ローカル紙』によると、「外務大臣の言葉は、スウェーデン軍が先月領海内に、外国船がいた事を結論づける証拠があったと発表した1日後」だが、「スウェーデン軍は、潜水艇の国籍を特定しておらず」、「スウェーデン防衛省は、この件に関するロシア籍船の一切の関与を否定」。
ラジオスウェーデンは、「一般的にはロシアの潜水艦と広く信じられている」との見方を示し、「スウェーデン国立防衛大学講師のマッツソン氏は、この潜水艦はロシア国籍と確信している」と報じ、「一連の動きはロシアの心理戦の一部で、スウェーデン社会そのものが標的で、スウェーデン軍に対するテストでもある」と、マッツソン氏の見解を引用する。「仮にロシアだとして、ロシアの行動の理由について、この20年スウェーデンが、大幅に防衛力を縮小したため、ロシア政府はスウェーデン軍の弱体化を懸念する」事に触れ、「スウェーデンが強い防衛力を持たなければ、どこか他国の助けが必要となり、ロシアはその“どこか”がNATOと見ている。もしロシアにスウェーデンの防衛能力の弱さを示せば、スウェーデンの軍事歳出が増え、スウェーデンの防衛力が増大する効果がある。スウェーデンの防衛力強化を望むロシアにとって、スウェーデン国内のNATOの活動拠点設置は悪夢である」と、マッツソン氏の分析を伝える。
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