この建設プロジェクトを主導する米国とノルウェー合弁の新興企業「コロス」は、バランゲンには、冷たい空気と豊富な水力発電があり、室内温度を低く保てるので、この地に、データセンターを建設することを選択したとその理由を述べた。
また、データセンターの最大消費電力は、開設時、70メガワットを予定しているが、今後10年以内に1,000メガワットに引き上げる計画もある。
コロス社の最高経営責任者は、「バランゲンは、冷涼な気候に加え、湿度も理想的で、サーバーを人工的ではなく、自然に冷却できる。...
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この建設プロジェクトを主導する米国とノルウェー合弁の新興企業「コロス」は、バランゲンには、冷たい空気と豊富な水力発電があり、室内温度を低く保てるので、この地に、データセンターを建設することを選択したとその理由を述べた。
また、データセンターの最大消費電力は、開設時、70メガワットを予定しているが、今後10年以内に1,000メガワットに引き上げる計画もある。
コロス社の最高経営責任者は、「バランゲンは、冷涼な気候に加え、湿度も理想的で、サーバーを人工的ではなく、自然に冷却できる。冷却に必要な新鮮で、きれいな冷水も豊富にある環境下で、エネルギーコストを削減できる。」と説明した。
計画では、データセンターの敷地面積は60万平方メートルで、建物は、4階建ての予定である。
これは、現存する世界最大の中国・廊坊市にあるデータセンターを上回るもの規模である。
だが、現在、米国・ネバダ州に建設中のデータセンターの最終計画の予定規模を若干下回るものとみられている。
一方、北欧諸国では、気候等の環境面の利点等から、データセンターの新設が相次いでいる。
例えば、米ソーシャルメディア大手であるフェイスブックは、2017年1月、デンマーク第3の都市オーデンセに新たなデータセンターを計画しており、また、2017年4月には、米オンライン販売大手であるアマゾンは、スウェーデンに、2017年7月、米アップルは、デンマークにデータセンターの建設を計画している。
尚、今回の建設資金については、ノルウェーの複数の投資家から、総額数百万ドルを調達予定しており、残りの資金については、米投資銀行から調達予定とみられている。
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