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【Globali】
WFP事務局長が訪朝、歴史の新たな1ページ期待(2018/05/13)
ビーズリー氏は北朝鮮政府による監視の下、今月8日から11日の日程で、首都平壌で2日、地方都市で2日を過ごした。同氏によると北朝鮮の子供たちは変わりゆく政治情勢の中で「新しい精神」の恩恵を受けることを期待していると語った。同氏は「歴史上新たな1ページを開き、その先にある明るい未来を見たいと誰もが思っている」「私が考えていることは、この状況に水を差さないようにしよう、この状況を維持しようということだ」と伝えている。...
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ビーズリー氏は北朝鮮政府による監視の下、今月8日から11日の日程で、首都平壌で2日、地方都市で2日を過ごした。同氏によると北朝鮮の子供たちは変わりゆく政治情勢の中で「新しい精神」の恩恵を受けることを期待していると語った。同氏は「歴史上新たな1ページを開き、その先にある明るい未来を見たいと誰もが思っている」「私が考えていることは、この状況に水を差さないようにしよう、この状況を維持しようということだ」と伝えている。
ビーズリー氏は滞在中、託児所や平壌北部にあるビスケット工場などWFPが資金提供するプロジェクトの見学をした。WFPは1990年代のような危機的な状況ではないものの、依然として1000万以上の北朝鮮の人が栄養不足の状態にあり、若い母親の3人に1人や5歳以下の子供たちが貧血であるという。毎月50万人の女性や子供に対しポリッジや高カロリービスケットなどを提供しているが、同団体による救済プログラムも深刻な資金不足にあると報告した。また、地方の農業についてビーズリー氏の報告によると、機械化がされておらず、未だに牛が土地を耕し、使える土地は全て使おうとして、文字通り道路の縁や土手際まで使おうとしているという。これは国土の多くが山岳地帯で田畑に適しているのが5分の1程度しかないからだ。
国連安全保障理事会が合意した制裁では、国連が監視して、援助が軍や政府に転用されていないことを確認した上で、人道支援が国連を通じて施されることを認めている。国連は先月、北朝鮮の国民救済のために1億1100万ドルの資金援助を要請した。ただ、アメリカは非核化を条件として、国家再建手助けをすることを明言している。また他の国も依然として、支援金が核やミサイル開発に使われているのではないかと、使い道については懐疑的である。
北朝鮮の金正恩委員長は開発が国の優先事項だと明言している。同国が核やミサイルを放棄して国民を救うことができるのか、北朝鮮の今後の動向が注目される。
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