ジョンソン首相としては、今回、内閣改造を行い、内閣を新しい執行組織とすることで新たな飛躍を行いたいと考えている。

これに対して、ジャビッド氏の今回の内閣からの辞職は、数日前からジョンソン首相とその側近で巧みに練られている内閣改造に反発する一種の不協和音とも解釈できる。...

ジョンソン首相としては、今回、内閣改造を行い、内閣を新しい執行組織とすることで新たな飛躍を行いたいと考えている。

これに対して、ジャビッド氏の今回の内閣からの辞職は、数日前からジョンソン首相とその側近で巧みに練られている内閣改造に反発する一種の不協和音とも解釈できる。

さらに、ジャビッド氏の辞職に続いて、次の3人の大臣が内閣から離れることとなった。

ジュリアン・スミス大臣（北アイルランド担当）、アンドレア・リードソム大臣（企業担当）そしてテレサ・ビリエル大臣（環境保護）、さらにジオフレイ・コックス検事総長も解雇される。

１か月前、北アイルランドで独立しようという協議を再開することに積極的であったジュリアン・スミス大臣を罷免については、アイルランド側からジョンソン政権に非難の声が上がっている。

なお、大蔵大臣には、元ゴールドマンサックス銀行出身のリシ・スナック氏、企業担当大臣には元国際開発長官のアロック・シャルマ氏が、各々、ジョンソン首相の厚い信任により任命されている。

ジョンソン政権が、自分の側近で固めた、内閣改造後の新しい体制で今後の離脱後のEUとの交渉を上手く乗り切れるかどうか、興味が持たれるところである。