米朝首脳会談は6月12日にシンガポールで開催されることになった。トランプ大統領は「大成功を収めるだろう」と述べたと伝えられている。両首脳が会って、握手をして、どのような合意がなされるのか。
非核化の合意がなされたことによって「大成功」になるのだろう。「2年以内に」などの期限についてトランプ大統領は口にするだろう。ただし具体的な行程表は実務者同士の折衝になる。うまくいかなければ実務者が悪いことになる。...
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米朝首脳会談は6月12日にシンガポールで開催されることになった。トランプ大統領は「大成功を収めるだろう」と述べたと伝えられている。両首脳が会って、握手をして、どのような合意がなされるのか。
非核化の合意がなされたことによって「大成功」になるのだろう。「2年以内に」などの期限についてトランプ大統領は口にするだろう。ただし具体的な行程表は実務者同士の折衝になる。うまくいかなければ実務者が悪いことになる。完全な、あるいは恒久的な、不可逆的な非核化には2年以上の年月がかかる。このため2年内でできることで、決着をつけようと考えてしまうかもしれない。
「大成功」の会談の後での行程表の作成で両国間に齟齬がでた場合でも、金正恩委員長にとっては失うものはそれほど多くない。最悪で北朝鮮に対する2017年水準の制裁に戻るだけである。韓国や中国の制裁が緩和方向にあることを考えると、2017年水準の制裁はないと考えているはずである。
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米朝首脳会談は、6月12日シンガポールで開催で決まった。
トランプ米大統領は意欲満々であり、北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長も満足げである。
一昨日行われた米国・ポンペイオ国務長官と金委員長の会談では実務的な問題や手続きなど協議し、首脳会談開催に向け、重要な進展があったとみられる。
しかし一体どんなことが進展しているのか具体的には、表面化していない。
金委員長の立場から言えば、米国からの「核開発のデータ廃棄」「数千人ともみられる核開発に関係した技術者を海外に移住させる」等の厳しい条件は、笑って受け入れられるものではないだろう。...
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米朝首脳会談は、6月12日シンガポールで開催で決まった。
トランプ米大統領は意欲満々であり、北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長も満足げである。
一昨日行われた米国・ポンペイオ国務長官と金委員長の会談では実務的な問題や手続きなど協議し、首脳会談開催に向け、重要な進展があったとみられる。
しかし一体どんなことが進展しているのか具体的には、表面化していない。
金委員長の立場から言えば、米国からの「核開発のデータ廃棄」「数千人ともみられる核開発に関係した技術者を海外に移住させる」等の厳しい条件は、笑って受け入れられるものではないだろう。
トランプ大統領は、「日本も韓国も中国も喜ぶだろう」と大きなジェスチャーを交え、抱負を語った。
日本が特に喜ぶとしたら、核兵器の完全廃棄と拉致被害者の帰国が実現することであろう。
また日本ができることとすれば、経済援助ということになるのだろうか。
まさか、ポンペイオ国務長官と金委員長の会談で、そんな話が出ているのだろうか。
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史上初となる米朝首脳会談の日程が決まった。米国・トランプ大統領はツイッターで、北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談について、来月12日にシンガポールで開催すると明らかにし、会談成功に強い意欲を示した。
一時は、トランプ大統領はキム委員長を「ロケットマン」と揶揄するなど激しく非難してきた。
ところが先月は「キム委員長は非常にオープンで立派だ」と評価する姿勢に変わった。変化は北朝鮮側にも表れ、一定の敬意を図り、米国を米合衆国と呼ぶなど、トランプ政権と信頼構築を図る姿勢をアピールした。...
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史上初となる米朝首脳会談の日程が決まった。米国・トランプ大統領はツイッターで、北朝鮮・金正恩朝鮮労働党委員長との首脳会談について、来月12日にシンガポールで開催すると明らかにし、会談成功に強い意欲を示した。
一時は、トランプ大統領はキム委員長を「ロケットマン」と揶揄するなど激しく非難してきた。
ところが先月は「キム委員長は非常にオープンで立派だ」と評価する姿勢に変わった。変化は北朝鮮側にも表れ、一定の敬意を図り、米国を米合衆国と呼ぶなど、トランプ政権と信頼構築を図る姿勢をアピールした。
一昨日行われた米国・ポンペイオ国務長官と金委員長の怪談では実務的な問題や手続きなど協議し、首脳会談開催に向け、重要な進展があったとみられる。
ポンペイオ国務長官とともに北朝鮮を訪れていた国務省・ナウアート報道官よると、米朝首脳会談でトランプ大統領は、完全で検証可能かつ不可逆的な非核化に向けて具体的行動を求める考えで、北朝鮮の非核化に道筋をつけられるかが最大の焦点となる。
トランプ大統領は、65年前から休戦状態となっている朝鮮戦争の終結や弾道ミサイル放棄、日本人の拉致問題の解決なども訴えるとしており、金委員長の出方が注目される。
米朝双方にとって第3国で中立的な国というのがシンガポールを選んだ最大の理由となった。
先月の南北首脳会談を見て、トランプ大統領は一時は“パンムンジョムが象徴的”と開催に傾いたが、“誤って出向いた”と誤解を招きかねないと側近が反対したと伝えられている。北朝鮮の関係者によると、当初はピョンヤンでの開催を米国側に打診していたという。
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北朝鮮の拘束から解放の3人・米国に帰国(5月10日)
北朝鮮による拘束から解放された米国人3人は米国の首都ワシントン近郊のアンドリュース空軍基地に到着した。
トランプ大統領自らが乗り込んで出迎えた後メラニア夫人も含めてそろってタラップの上に姿を見せ帰国を歓迎した。
トランプ大統領は「北朝鮮に拘束されていた3人が解放された」とTwitterで明らかにした。
3人はスパイ行為や敵対的な犯罪行為などをしたとして3年前から去年5月にかけ拘束された。...
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北朝鮮による拘束から解放された米国人3人は米国の首都ワシントン近郊のアンドリュース空軍基地に到着した。
トランプ大統領自らが乗り込んで出迎えた後メラニア夫人も含めてそろってタラップの上に姿を見せ帰国を歓迎した。
トランプ大統領は「北朝鮮に拘束されていた3人が解放された」とTwitterで明らかにした。
3人はスパイ行為や敵対的な犯罪行為などをしたとして3年前から去年5月にかけ拘束された。
3人の解放は史上初となる米朝首脳会談に向け懸案となっていて、トランプ大統領はポンペイオ国務長官を北朝鮮に派遣して調整を進めていた。
3人の解放についてトランプ大統領は「誰もこのようになるとは思わなかった。キム委員長が彼らを解放してくれたことに感謝する。」と述べた。
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今朝の朝日新聞に目を通すと、米国の驚きの要求が目を止めさせた。
米国は、北朝鮮に対して、「核開発のデータ廃棄」「数千人ともみられる核開発に関係した技術者を海外に移住させる」ことを要求しているということだった。
特に数千人規模の海外移住ということになれば、前代未聞である。
当然北朝鮮は、難色を示しているという。
北朝鮮観測筋が明らかにしたというこの情報は、米朝首脳会談のお膳立ての状況がいかに厳しいものであるのかをうかがわせるものでもある。...
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今朝の朝日新聞に目を通すと、米国の驚きの要求が目を止めさせた。
米国は、北朝鮮に対して、「核開発のデータ廃棄」「数千人ともみられる核開発に関係した技術者を海外に移住させる」ことを要求しているということだった。
特に数千人規模の海外移住ということになれば、前代未聞である。
当然北朝鮮は、難色を示しているという。
北朝鮮観測筋が明らかにしたというこの情報は、米朝首脳会談のお膳立ての状況がいかに厳しいものであるのかをうかがわせるものでもある。
更に米国は、生物化学兵器などすべての大量破壊兵器の廃棄も求めているという。
加えて、長距離弾道ミサイルと同等能力を持つ人工衛星を搭載した宇宙ロケットの発射も認めないと要求している模様である。
また米国は、「核兵器の廃棄を終える期間と方法を数カ月から2年で実行する」ように主張している。
金正恩が習近平を7日に訪問し、相談した内容には、米国から求められたこんな条件に対応する事もあったと考えられる。
ただポンペオ米国務長官と交渉した金正恩が「内容には満足した」と述べた意味は何なのか気がかりではある。
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