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米朝首脳会談へ最終調整「日程と開催地決めたい」(10月6日)
日本に向け出発した米国・ポンペオ国務長官は7日の訪朝で2度目の米朝首脳会談の日程と開催地を決めたいとの考えを示した。
また終戦宣言に応じるかについては交渉の詳細は話さないと述べた。
外交関係者の間では北朝鮮の出方次第では米国が柔軟な対応を示すのではとの観測もある。
北朝鮮のミサイル発射台解体活動がストップか(10月6日)
(なぜ?北朝鮮のミサイル発射台解体活動がストップ)
7日にポンペオ国務長官の訪朝が予定されている。この訪朝でポンペオ氏は金正恩委員長と会談し二度目の米朝首脳会談に向けた地ならしを行うものと見られている。ポンペオ氏は「今回の訪朝で2度目の米朝首脳会談の日程と開催地を決めたい」との考えを示し、「北朝鮮側が主張する終戦宣言に応じるかどうかについてはノーコメント」と述べた。外交関係者の間では北朝鮮の出方次第では米国側が譲歩するのではないかとの憶測も出ている。...
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(なぜ?北朝鮮のミサイル発射台解体活動がストップ)
7日にポンペオ国務長官の訪朝が予定されている。この訪朝でポンペオ氏は金正恩委員長と会談し二度目の米朝首脳会談に向けた地ならしを行うものと見られている。ポンペオ氏は「今回の訪朝で2度目の米朝首脳会談の日程と開催地を決めたい」との考えを示し、「北朝鮮側が主張する終戦宣言に応じるかどうかについてはノーコメント」と述べた。外交関係者の間では北朝鮮の出方次第では米国側が譲歩するのではないかとの憶測も出ている。こうした中、4日に米国の北朝鮮監視機関・38ノースは最新の人工衛星画像に基づき、北朝鮮北西部・東倉里にあるミサイル基地「西海衛星発射場」の施設解体に関する活動について、8月3日の画像で確認されて以降、新たな作業は行われていないとの分析結果を公表した。動きが止まっている理由について38ノースは「専門家間での調整やポンペオ氏の訪朝結果が出るまで待っている可能性がある」と指摘している。
(米朝関係の行方)
実際、二度目の米朝首脳会談が行われるかどうかのネックになっているのは、非核化交渉が先か、終戦宣言が先かということだが、終戦宣言について米国は積極的な韓国と慎重な日本との間で揺れているのではないかとみている識者もいる。実際、トランプ大統領は終戦宣言に肯定的な姿勢を示しているものの、一方では「非核化が行われるまでは制裁は解除しない」と述べるなど、北朝鮮に対する強硬姿勢も見せている。ただ、トランプ大統領は9月29日に「我々は互いに意地を張ってぶつかりあったがその後に恋に落ちた」などと北朝鮮に強烈なラブコールを送っており、年内にも終戦宣言が出て非核化の手続きに北朝鮮が向かう可能性はかなり高いといっていいかもしれない。
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8月以降・解体作業止まる(10月5日)
米国の研究グループは、北朝鮮のミサイル発射場の解体作業が今年8月以降止まったままだという分析結果を明らかにした。
あさって予定されている、ポンペイオ国務長官の訪問の結果を見極めようとしている可能性もあると指摘した。38ノースは「ソヘ衛星発射場」衛星写真の分析結果を発表した。
北朝鮮制裁・安保理議長が例外措置検討示唆(10月5日)
国連安保理・ロレンティ議長は3日国連本部で記者会見を開き、北朝鮮の制裁について制裁の実施状況を調べる委員会で今後例外措置の検討の可能性を示唆した。
安保理は北朝鮮に制裁を課す決議を全会一致で採択しているが、北朝鮮と米国、韓国の首脳外交が進む中、制裁の維持を主張する米国と緩和主張のロシアと中国の立場の違いを鮮明になっている。
ロシアなどは制裁で医療機器の輸送や銀行を通じた送金などに支障が出ていると主張しているが、米国は例外措置の適用が乱発されないよう慎重な姿勢を崩さず、制裁の実施を回る今後の安保理の対応が注目される。...
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国連安保理・ロレンティ議長は3日国連本部で記者会見を開き、北朝鮮の制裁について制裁の実施状況を調べる委員会で今後例外措置の検討の可能性を示唆した。
安保理は北朝鮮に制裁を課す決議を全会一致で採択しているが、北朝鮮と米国、韓国の首脳外交が進む中、制裁の維持を主張する米国と緩和主張のロシアと中国の立場の違いを鮮明になっている。
ロシアなどは制裁で医療機器の輸送や銀行を通じた送金などに支障が出ていると主張しているが、米国は例外措置の適用が乱発されないよう慎重な姿勢を崩さず、制裁の実施を回る今後の安保理の対応が注目される。
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ポンペオ長官の訪朝:ブレークスルーなるか(10月4日)
7日にポンペオ国務長官が訪朝することが明らかになったが、そのなかで早々に金正恩委員長との会談があると伝えられていることが注目される。同長官の7月の訪朝の前には金正恩委員長との会談があるかないかわからないとされていたが、結局ポンペオ-金正恩会談はなく、同長官が帰国後、北朝鮮は米国から「強盗的な要求」があったと報じ、みるべき成果はなかった。
今回金正恩委員長との会談が同長官の訪朝前から伝えられているということは、北朝鮮側から何らかの提案がある可能性もある。...
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7日にポンペオ国務長官が訪朝することが明らかになったが、そのなかで早々に金正恩委員長との会談があると伝えられていることが注目される。同長官の7月の訪朝の前には金正恩委員長との会談があるかないかわからないとされていたが、結局ポンペオ-金正恩会談はなく、同長官が帰国後、北朝鮮は米国から「強盗的な要求」があったと報じ、みるべき成果はなかった。
今回金正恩委員長との会談が同長官の訪朝前から伝えられているということは、北朝鮮側から何らかの提案がある可能性もある。2度目の米朝首脳会談に対し、トランプ大統領が意欲を見せていることもあり、北朝鮮の何らかの非核化の言質も含め、米朝双方で大幅な譲歩をすることも見込まれる。北朝鮮が「終戦宣言に恋々としない」と報じ、強気の姿勢を見せたのは、一旦ハードルをあげて、交渉の場でハードルを下げる瀬戸際外交の手法だとみることもできる。ただし北朝鮮の非核化の譲歩が全面的な核施設の申告や行程表の発表ということにはならず、「平壌共同宣言」でいわれていた寧辺の核施設の破壊などにとどまる可能性は捨てきれない。米国側が11月の中間選挙前の米朝首脳会談に拘るならば、安易な妥協がなされる可能性があるのではないかとも危惧される。
一方、4日には韓国統一部の趙明均長官が、「10・4南北共同宣言」11周年記念式典に参加するために訪朝する。一行には文化財庁長も含まれており、開城高麗王朝遺跡の合同発掘についての話し合いも行われるとみられている。南北朝鮮間では、国連制裁に抵触しないぎりぎりの分野での協力がさらに進行しそうである。
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