【Globali】
フランスメディアが見る日本のジハード主義者(2014/10/16)
アニメの聖地秋葉原の店舗に、掲載された求人広告が、月給約259500円でウイグル族側に付いてシリアで働く事を求める。唯一の条件が“暴力を恐れない事”。抑留者の一人はハッサン-コウ・ナカタという日本人神学者と思われ、同志社大学にいたがイスラム教徒に改宗し、日本のイスラム教徒コミュニティでは著名な人物だった」。日本で初めてジハード志願者が出たことについて、フランスメディアは次のように伝えている。
『フィガロ紙』は「日本で初めてジハード志願者」と報じ、
『ルモンド紙』系の
『クーリエインターナショナル』は「イスラム国の戦闘に参加を計画する日本の若者数名が警察に拘留され、北海道大学の学生と見られる26歳が含まれる」と報じる。また、フィガロ紙は「学生が同じ求人広告に応募していた」と伝えるが、「このジハード志願の学生は、イスラム原理主義とは全く関係なく、イスラム教徒だったという日本の記事もなかった」と報じる。...
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『フィガロ紙』は「日本で初めてジハード志願者」と報じ、
『ルモンド紙』系の
『クーリエインターナショナル』は「イスラム国の戦闘に参加を計画する日本の若者数名が警察に拘留され、北海道大学の学生と見られる26歳が含まれる」と報じる。また、フィガロ紙は「学生が同じ求人広告に応募していた」と伝えるが、「このジハード志願の学生は、イスラム原理主義とは全く関係なく、イスラム教徒だったという日本の記事もなかった」と報じる。
『AFP通信』によると、「捜査当局は募集主の関係先を捜査中だが、身元は明らかにされていない」。フィガロ紙は、この学生の志願理由について、「単にナイーヴな人物で人生を変えたいと願っていた。出発前の日本人記者のインタビューで、1年以内に自殺するつもりだったので、死んでも構わないと述べた」と報じる。
AFP通信は、「若者を中心に、数百人がイスラム国戦闘参加のため出国する欧米と違い、イスラム人口の少ない日本で、宗教的な過激思想が育った例は殆どなかった」と伝える。
フィガロ紙は、「志願者の学生の無知さは、シリアに日本人の若者を送り込む組織的ルートは存在しない事を示唆。イスラム教がごく少数派の日本では、ルート追跡は可能」と分析するが、「日本でこのテーマで発表された数少ない統計が、数万人のイスラム教徒のコミュニティを重視」する事に触れ、「在日外国人の圧倒的多数は、インドネシア人、マレーシア人を含むイスラム教徒であるが、このコミュニティの重要性が、日本警察の捜査に浸透していない」と指摘する。
フィガロ紙は、「数年前フランスのジハード主義者で有名なルーベのギャング、リオネル・デュモンが、2002年から2003年にかけて1年以上新潟の港町に身を潜めていた」事に触れている。
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