スウェーデンで「もうひとつのノーベル賞」と呼ばれるライト・ライブリフッド賞に米国のエドワード・スノーデンの受賞が決まった。受賞についてスウェーデンメディアは次のように報じる。
『ザ・ローカル紙』は「スウェーデンのライト・ライブリフッド賞の受賞者が、スノーデンに決定というニュースがリークされた後、スウェーデン外務省は、ライト・ライブリフッド財団に、外務省施設の使用を禁止した」と報じる。
『ラジオスウェーデン』は「表向きの理由は、授賞式に使用されるプレスルームのセキュリティ状況と発表されたが、本当の理由は今年の受賞者にある」と伝える。
ザ・ローカル紙によると、「米国を内部告発したスノーデンが、“基本的な民主的プロセスや憲法上の権利を侵害する国の監視が、前例のない程及んでいた事を明らかにする勇気と熟練技”で受賞が決定し、150万クローナ(21万ドル)の賞金と共に他の3人と共同受賞」。...
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『ザ・ローカル紙』は「スウェーデンのライト・ライブリフッド賞の受賞者が、スノーデンに決定というニュースがリークされた後、スウェーデン外務省は、ライト・ライブリフッド財団に、外務省施設の使用を禁止した」と報じる。
『ラジオスウェーデン』は「表向きの理由は、授賞式に使用されるプレスルームのセキュリティ状況と発表されたが、本当の理由は今年の受賞者にある」と伝える。
ザ・ローカル紙によると、「米国を内部告発したスノーデンが、“基本的な民主的プロセスや憲法上の権利を侵害する国の監視が、前例のない程及んでいた事を明らかにする勇気と熟練技”で受賞が決定し、150万クローナ(21万ドル)の賞金と共に他の3人と共同受賞」。また「ライブリーフッド賞はもうひとつのノーベル賞と呼ばれ、“今日我々が直面する最大の緊急課題”に、実際的な回答を支援するために1980年に設立。授賞式はノーベル賞と同じ12月にスウェーデン議会で開催」と報じる。
『スウェーデンテレビ』は、「ビルト外務大臣はスノーデンの受賞に立腹した」が、「大臣自身は関与を否定した」と伝える。ラジオスウェーデンによると、「この春大臣は、スノーデンが、ストックホルムのインターネット国際会議に招待されなかった事を認め非難を受けた」。
『TT通信』は、「スノーデンは、どの受賞候補者より議論を呼ばない人物で、外務省の決定を“現実的政治”と理解を示した」が、「小国から来る受賞者に、スウェーデンは民主主義と人権の価値を支援してきた。政府が思い切って支持していたら、より適切だっただろう」と財団代表、フォン・ユクスキュル氏の話を引用する。
TT通信によると「財団はスノーデンとその弁護士に連絡を取り、法的支援に資金提供すると決定。スノーデンは、スウェーデンに来て受賞する事を望んでいる」。ザ・ローカル紙は「スノーデンは禁固30年の刑に直面する」と報じるが、TT通信は「スウェーデンの法律では、スパイ行為は政治的犯罪と見なされ、理論上スノーデンがスウェーデンに来ても、米国に身柄引き渡しのリスクはない」と報じる。
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