土曜日の夜、乱射事件の後、警察が現場に踏み込み調査したところ、少なくとも9人が犠牲となったことが明らかになった。現場は旧正月を祝っていた場所に近かったという。
1月22日の日曜日、ロサンジェルス地区の保安局の調査官がモントレー・パーク市(人口=約6.1万人、住民の多くはアジア系、ロサンジェルスから13㎞の距離)の警察とともに拳銃乱射事件調査に当たっていることと、9人が死亡したことと、容疑者は男性で、現在も逃亡中であることが公式発表された。...
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土曜日の夜、乱射事件の後、警察が現場に踏み込み調査したところ、少なくとも9人が犠牲となったことが明らかになった。現場は旧正月を祝っていた場所に近かったという。
1月22日の日曜日、ロサンジェルス地区の保安局の調査官がモントレー・パーク市(人口=約6.1万人、住民の多くはアジア系、ロサンジェルスから13㎞の距離)の警察とともに拳銃乱射事件調査に当たっていることと、9人が死亡したことと、容疑者は男性で、現在も逃亡中であることが公式発表された。
拳銃乱射事件は旧正月お祝いの1時間後に起こったという。市民の1人、ウォン・ウェイ氏が『ロサンジェルス・タイムズ』に語った話によると、ガールフレンドが事件の会ったナイトクラブに居合わせたが、化粧室に行っている間に銃声が聞こえ、彼女が現場に戻ると、3人の遺体(2人は女性、もう1人はクラブの支配人)と拳銃を持った男が目撃されたという。
『ロサンジェルス・タイムズ』によるとその後の治安当局からの情報として犠牲者の数が10人以上に達したと発表している。乱射事件の原因については今後の調査を待ちたい。
米国は、国内に拳銃が広まることと、国民が容易に拳銃を手に入れることができることで毎年多大な犠牲を払っている。米国では3人の成人のうち1人は少なくとも1丁の拳銃を所有し、2人のうち1人は住居内に拳銃を保管しているという。このような拳銃の広範な伝播の結果として、米国での拳銃による死亡率が他の先進国に比べ比較にならないほど高くなっている。2020年には4.5万人、さらに2021年には4.9万人が拳銃により死亡している。これは、拳銃により1日当たり130人が死亡していることに相当している。さらに皮肉にも半分以上の拳銃による死者は自殺者が占めているという。拳銃の所持は米国の独立以来の伝統とされているが、悪しき伝統は早期に撤廃することが肝要と考えられる。
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ジョージタウン大学のプライバシー&テクノロジーを研究するロー・センターによれば、警察当局が使用している顔認証データベースには精度に関してさまざまな問題があるという。そのデータベースには1億1千7百万ものアメリカ人の写真が含まれている。もちろん、相当量は運転免許証からであると、「National Public Radio(NPR)」が報じている。データベースが巨大になればなるほど、人物誤認の可能性も高くなり、テクノロジーに関する法的基準がない場合には特にその可能性が高い、と科学者たちは警告している。
「NPR」によれば、FBIは顔認証ソフトを捜査には使っているが身元の特定には使用していないという。
「The Perpetual Line-Up」(無期限の容疑者の顔ぶれ、とでも言えばよいだろうか)というタイトルがついたジョージタウン大学の報告書により、顔認証ソフトは肌の色が濃い人たちにはうまく機能しないことが分かっている。肌の色が濃い人たちは全体的な色のコントラストが少ない。顔認証で使うアルゴリズムは、わずかなパターンや色をピックアップして人々を区別しているので、色のコントラストが少ない人たちを区別することは困難になる、とコンピューター科学者のJonathan Frankle他は言う。
また、防犯カメラは通常天井に取り付けられていることが多いので、それらの映像には明確に顔を確認できるものが含まれていないことも多い。
さらに、どのように運転免許証の写真が撮られているのかも問題である。アメリカ合衆国商務省アメリカ国立標準技術研究所のコンピューター科学者Patrick Grotherは「NPR」に以下のように語った。もし警察当局が今後も、運転免許証の写真を顔認証データベースとして使うなら、光りの加減や高さや焦点に関しての基準が必要である。そのような基準や技術的な仕様なくしては、顔認証システムは危ういものとなるだろう。
「ロサンジェルス・タイムズ」
で、上述したジョージタウンジョージタウン大学のプライバシー&テクノロジーを研究するロー・センターのClare Garvieや他の研究者たちは、顔認証ソフトを使う警察当局を管理するための立法の必要性を訴えている。
警察は通常、裁判命令がなければ人々の位置を追跡することはできない。しかし、多くの司法において、遠隔カメラや顔認証により人々の位置を特定しており、そこに制限がないのが事実である。
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