世界最大の汚染者でありまたプラスチック消費国である中国。中国の国家発展改革委員会は19日、廃棄物と汚染を削減するために、プラスチック消費量を削減する5カ年計画を発表した。今年度末までに主要都市での使い捨てプラスチック袋また、レストランでは使い捨てストローを禁止するという。
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『ルフィガロ』は次のように報道している。「世界銀行によると、2017年には2億1500万トンの家庭ごみが発生した。陝西省にある最大のごみ集積場はサッカー場100面分の大きさに相当するものの、予定より25年早く満杯になってしまった。 人口14億人のこの国は、国連によれば、世界最大の環境問題に直面している。」
英『BBC』によると、新たに発表され5カ年計画では、非分解性の袋の使用を2020年末までに主要都市で禁止し、2022年までにすべての市と町で禁止となる。...
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『ルフィガロ』は次のように報道している。「世界銀行によると、2017年には2億1500万トンの家庭ごみが発生した。陝西省にある最大のごみ集積場はサッカー場100面分の大きさに相当するものの、予定より25年早く満杯になってしまった。 人口14億人のこの国は、国連によれば、世界最大の環境問題に直面している。」
英『BBC』によると、新たに発表され5カ年計画では、非分解性の袋の使用を2020年末までに主要都市で禁止し、2022年までにすべての市と町で禁止となる。ただし、生鮮品を扱う市場では2025年からプラスチック袋を禁止する。外食産業では使い捨てストローが2020年末までに使用が禁止される他、使い捨てプラスチック品の使用を30%減らすよう義務づけられるという。
更に、厚さ0.025ミリ未満のプラスチック袋の製造と販売も禁止となり、ホテル業界などは、使い捨てプラスチック製品の無料提供を2025年以降は禁止とされる。
仏『Science et Avenir』によると、宅配ビジネスが急成長した中国では郵便小包の包装も莫大な数となっており、毎年、11月11日の「独身の日」には、世界最大のオンラインショッピング商戦が繰り広げられており、その1日で23億もの小包が郵送されているという。
世銀は、このままいくと中国は2030年には合計で5億トンの家庭ごみを出す可能性があると警告している。新しい5カ年計画は、北京や上海の都市や江蘇省などの人口密集地域で、2022年末から非生分解性パッケージの使用が禁止されることになった。
『MSN』によると、コロンビア大学と浙江大学が実施した2019年の共同研究は、世界のプラスチック製品の29%以上を生産していると報告している。中国は世界最大のプラスチック消費者であるだけでなく、世界最大のプラスチックメーカーにもなっている。
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