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スペシャル あの一言
2024年05月03日(金)
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【あの一言】
トランプ大統領訪日・徹底分析・北朝鮮・貿易・イラン
キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦
今、世界の戦略環境が大きく変わりつつあるということを強く心配している。東アジアにおいては中国が台頭している。中東でもイランというある意味で現状変更勢力が出てきている。全体として状況が変化をしていく、不確実性が増すということは、貿易立国である日本にとって不確実性が高まるということ。すなわち日本にとっては不利益な状況が出てくる可能性が高まっている。だからこそ米国大統領が誰であれ、この後も含めて米国と日本の戦略的な利益をどのような形で調整をし、お互いを利用しながら日本の国益を最大化していくのかということを、必死で考えなければいけない。その意味で日米首脳会談というのは始まりであって、新しい日米関係の1つの方向性を示すものになっていくことが期待される。
2019/05/26 NHK総合[日曜討論]

東京大学大学院教授・藤原帰一
ルールに基づいた秩序は、ロシア、中国のようにそれに従おうとしない国がいる中で、米国もそこから引き下がってしまった。軍事は元々、権力闘争の側面が強いわけだが、経済にもそれが及んでいる。日米関係が安定していることでどこまで国際的な安定に繋がるのかと言えば、ここからが体力勝負、力の均衡、ぶつかり合いの中での問題に繋がってくるというゼロサムゲームになる。我々としては、ルールに基づいた秩序の拡大を目指していくことが日本の国益。
2019/05/26 NHK総合[日曜討論]

早稲田大学教授・中林美恵子
貿易問題では基軸である自由貿易といったものを大事にしながらも、トランプ大統領のまだちょっと遅れた部分をカバーしつつ、そして大統領が1番欲している次の再選に向けての動きといったものも考慮に入れながら、上手に付き合っていく。これは実はホワイトハウスの中のスタッフが口にしていることと同じ。これと同じことを日本もしていかざるを得ない。
2019/05/26 NHK総合[日曜討論]

関西国際大学教授・渡邊頼純
日本がこれに関与するというのは1つはホルムズ海峡。西のホルムズ海峡、東のマラッカ海峡、いずれも日本の生命線。イランはWTOに入りたいけど入れなくて米国にブロックされている。イランがもしWTOに入れば、イランの構造改革が進む可能性がある。日本はその辺りでも対イラン協力ができるような道を見出していくべき。
2019/05/26 NHK総合[日曜討論]

早稲田大学教授・中林美恵子
ボルトン補佐官は湾岸戦争の頃もリーダーシップを発揮していたうちの1人。その人が今、トランプ大統領の側近として大きな発言力を維持している。ペンス副大統領、さらには国防長官もそう。共和党の強硬派と言われるような人たちというのは、比較的イランに厳しい立場の人が多い。さらには上院議員たち、下院議員たちにもそういう人が多い。いかに日本が間に入って米国の立場を変えていけるのか。そしてトランプ大統領の立場を上手い具合に繋げていくのかということは、本当に難しい。
2019/05/26 NHK総合[日曜討論]

日本国際問題研究所研究員・貫井万里
イラン側は忍耐戦術で上手くいくとしばらく考えてきたが、ボルトン大統領補佐官のようなイランのレジームチェンジを声高に叫ぶ人々の力が強まってきてかなり慌て始めている。イランは偶発的な衝突を避けるためのチャンネルをなんとか探ろうと、色んなアプローチを仕掛けており、いくつかの国、例えばイラクであるとかオマーン、スイス大統領といった、イランと米国の仲介ルートのいくつかが動き始めている。面子を保つ形で良いセッティングでトランプ大統領と交渉する場がないかということを探していて、それがまさに日本。さらには安倍首相が上手い形でイラン側とトランプ大統領を繋げてくれるのではないかという期待をかなり抱いている。
2019/05/26 NHK総合[日曜討論]

早稲田大学教授・中林美恵子
スンニ派とシーア派の中東における対立の中で、トランプ大統領がサウジアラビアとかイスラエル側の立場に立っていることが、大きな原因になっている。トランプ大統領の立場がかなり強硬だが、そうは言ってもトランプ大統領の中では揺れている部分も見える。全面的な安全保障上の軍事的戦いにまでは持っていきたくないという気持ちがあるのも確か。今回、6月に安倍首相が中東を訪問するということについてはノーコメントということ。まだ明解に言葉を出しているわけではない。特に共和党の中にはイランを敵視する見方が余りにも根強い。
2019/05/26 NHK総合[日曜討論]

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦
1番大事なことは、湾岸地域という我々の石油がくるところがイランをめぐって不安定化する可能性があるということ。イランの反対側にはイラク、クウェート、バーレーン、カタール、サウジアラビア。バーレーンを除いたらみんな産油国。非常に重要な地域で、この地域が安定しないことには話が進まない。そうなると、イランと米国の間を取り持というという気持ちが出てくるのも理解できるが、相手が相手。できることには限りがある。それでもトライする価値があるという意味で、安倍総理がイランを訪問されることは結構なこと。
2019/05/26 NHK総合[日曜討論]

キヤノングローバル戦略研究所研究主幹・宮家邦彦
北朝鮮は年末まで待つと言っているわけだから、その間に大きな動きはないだろう。ただ年末まで待ってその後どうするのか。今、韓国も中国もロシアもあてにならない。米国との関係がどんどん悪化し、次に中距離を撃った途端に状況は変わってしまう。ICBMを撃つとは思わないが、来年以降、状況が変わっていく可能性は十分にある。
2019/05/26 NHK総合[日曜討論]

東京大学大学院教授・藤原帰一
ボルトン補佐官とトランプ大統領の立場には明らかな違いがある。こういう時に日本が北朝鮮と首脳会談を行うことは、米国にとって決して困ったことではない。日本にとっては拉致問題を打開するいいチャンスになる側面もある。問題は北朝鮮側がそれを選ぶかどうか。
2019/05/26 NHK総合[日曜討論]

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