元野球選手が覚せい剤所持で逮捕された事件から、薬物依存や薬物取引が注目を集めている。そんな中、オーストラリアで国内最多量の覚せい剤が押収され、4人の香港出身者が逮捕された。各メディアは次のように報じている。
2月15日付
『デイリー・テレグラフ』(英)は720リットル以上のメタンフェタミンがオーストラリア連邦警察、国境警備隊などの合同捜査により押収されたと報じている。これは360万人分の使用量、末端価格にして12億6000万オーストラリアドル(約1030億円)にもなるという。
メタンフェタミンは日本ではヒロポンと呼ばれ、覚せい剤取締法により、覚せい剤に指定されている。
同日付
『CNN』(米)は今回押収された薬物のうち、190リットルは香港からジェル状の女性用ブラジャーに隠された状態で密輸され、また残り530リットルは糊や絵の具などの美術用品としてシドニー市内に隠されていたと報じている。...
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2月15日付
『デイリー・テレグラフ』(英)は720リットル以上のメタンフェタミンがオーストラリア連邦警察、国境警備隊などの合同捜査により押収されたと報じている。これは360万人分の使用量、末端価格にして12億6000万オーストラリアドル(約1030億円)にもなるという。
メタンフェタミンは日本ではヒロポンと呼ばれ、覚せい剤取締法により、覚せい剤に指定されている。
同日付
『CNN』(米)は今回押収された薬物のうち、190リットルは香港からジェル状の女性用ブラジャーに隠された状態で密輸され、また残り530リットルは糊や絵の具などの美術用品としてシドニー市内に隠されていたと報じている。そして今回の押収量はオーストラリア犯罪史上最多量のアンフェタミンだとする。
オーストラリア税関は昨年12月に、今回と同様の手口による香港からのアンフェタミンの密輸を把握しており、そこから追跡捜査が行われていた。オーストラリアでは、近年アンフェタミンに対する需要が高まっており、密売組織も同国内での市場拡大に乗り出しているという。アンフェタミンは俗に「アイス」と呼ばれ、最近ではのどかな地域でも入手可能となりつつあり、当局も取り締まりに頭を抱えている。
また、今回の捜査は中国の薬物取締委員会の協力も得て行われており、今回の事件を機に、連保警察は国内のみならず国外の密売組織の取り締まりも強化していく方針であることが明らかにされた。中国は近年メタンフェタミンの世界的な供給源としてその名を馳せている。
同日付
『オーストラリア放送協会』(豪)では逮捕された4人は30代から50代の香港出身者で、押収量の多さから終身刑もありうると報じている。
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