中国外交部長、ドイツ外相を前にロシア軍に武器は提供しないと宣言【欧米メディア】(2023/04/17)
習近平国家主席(シー・チンピン、69歳、2012年就任)が先月下旬、訪ロの上でウラジーミル・プーチン大統領(70歳、2000年就任)と会談し、中ロ間の準同盟関係を強調した。そこで、欧米諸国は一斉に、ロシア軍支援のため中国が武器を提供するのではとの懸念を更に強くした。しかしこの程、中国外交部長(外相に相当)が直近で訪中したドイツ外相を前にして、ロシアに対してウクライナ戦争のための武器の提供は行わないと明言している。
4月15日付欧米
『ロイター通信』やウクライナ
『キーウ・ポスト』紙(1995年創刊の英字紙)は、中国外交部長が訪中したドイツ外相を前にして、中国はロシアに武器を提供しないと明言したと報じている。
中国の秦剛外交部長(チン・カン、57歳、2022年就任)は4月14日、訪中したドイツのアンナレーナ・ベアボック外相(42歳、2021年就任)を前にして、中国はロシア軍に武器の提供は行わない旨明言した。...
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4月15日付欧米
『ロイター通信』やウクライナ
『キーウ・ポスト』紙(1995年創刊の英字紙)は、中国外交部長が訪中したドイツ外相を前にして、中国はロシアに武器を提供しないと明言したと報じている。
中国の秦剛外交部長(チン・カン、57歳、2022年就任)は4月14日、訪中したドイツのアンナレーナ・ベアボック外相(42歳、2021年就任)を前にして、中国はロシア軍に武器の提供は行わない旨明言した。
中国はこれまで、ウクライナ軍事侵攻を契機とした西側諸国による対ロ制裁を非難し、同国の政治的主張を支持し、また、貿易拡大による経済的支援を行ってきた。
かかる背景から、西側諸国は、ウクライナ戦争で大苦戦をしているロシアに対して、中国が武器を提供する恐れがあると懸念していた。
特に今年2月、アントニー・ブリンケン米国務長官(59歳、2021年就任)が、米情報機関が収集した情報では、中国がロシアに武器や爆弾を提供しようとしていると明かした上で、これは“深刻な問題”を引き起こすと警告していた。
しかし、今回のドイツ外相の訪中の機会を捉えて、秦外交部長が改めて、“中国は紛争中の関係国に対して武器を提供することはしない”とした上で、“中国の希望は、紛争解決のために平和的な役割を担うことである”と強調した。
これに関して、米ホワイトハウスは早速、中国側の意向を歓迎すると表明している。
米国家安全保障会議(NSC、1947年ホワイトハウス内に創設)のアドリエンヌ・ワトソン報道官(35歳、2021年就任)は、“これまで何度も言及しているとおり、(ロシアへの武器提供という)事態を進めることは中国にとって最善の選択ではない”とした上で、“但し、今後とも状況を注視していく”とコメントした。
なお、習近平国家主席は先月下旬に訪ロして、中ロ間の連携を再確認したばかりか、4月13日には、李尚福国防部長(リー・シャンフー、65歳、国防相に相当、2023年就任)に来週(4月17日の週)訪ロさせる旨言及していた。
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プーチン大統領、自暴自棄のウクライナ攻撃はガン罹患による痛みに耐えられず冷静な判断ができないため?【米メディア】(2022/10/24)
ロシアによるウクライナ軍事侵攻が始まって間もない頃、欧米情報機関の諜報活動を基に、ウラジーミル・プーチン大統領(70歳、2000年就任)が腸のガンに罹患しているとのニュースが流れた。ロシア政府は真っ向から否定し、同大統領自身、強気の姿勢を全く崩していなかったことから、その後大きく取り上げられることはなかった。しかし、直近の同大統領のビデオ映像から、ガン治療進行の痕が認められるとして、無謀なウクライナ攻撃が続く理由になっていると憶測されている。
10月22日付
『NBCニュース』は、「ウラジーミル・プーチン、点滴静脈注射痕から“ガン治療が進行中”」と題して、かつてガンに罹患しているとの噂が流れたウラジーミル・プーチン大統領が、実際ガン治療を受けている痕跡が覗えると報じている。
ウラジーミル・プーチン大統領は、彼の両手に点滴静脈注射の痕が認められることから、“ガン治療が進行中”とみられる。
同大統領は2月下旬、血気盛んに隣国のウクライナに軍事侵攻を始めた。...
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10月22日付
『NBCニュース』は、「ウラジーミル・プーチン、点滴静脈注射痕から“ガン治療が進行中”」と題して、かつてガンに罹患しているとの噂が流れたウラジーミル・プーチン大統領が、実際ガン治療を受けている痕跡が覗えると報じている。
ウラジーミル・プーチン大統領は、彼の両手に点滴静脈注射の痕が認められることから、“ガン治療が進行中”とみられる。
同大統領は2月下旬、血気盛んに隣国のウクライナに軍事侵攻を始めた。
しかし、ウクライナの『キーウ・ポスト』紙(1995年創刊の英字紙)ジェイソン・ジェイ・スマート特派員(43歳)の報告によると、直近で放映されたテレビ画像から、同大統領の両手にガン化学療法で行われる静脈注射痕が認められるため、ガン治療を受けていると思われるという。
同特派員によると、“ロシア政府が直近で流した同大統領のニュース映像より、彼の両手にガン治療に伴う静脈注射痕がはっきりと見て取れる”という。
久し振りに公に登場した同大統領は10月22日、狙撃銃を扱っていた姿がロシア政府系メディアによって報じられたが、その後すぐさまメディア媒体から映像が消去されてしまっている。
しかし、ウクライナ人のトム・ワーナー元特派員によると、“このビデオが投稿された『テレグラム(2013年運営開始のロシアのインスタントメッセージ・アプリ)』の5種類の映像を全てダウンロードして保有しているが、大統領の手の甲が異様に膨らんでいることが鮮明に映し出されている”という。
同大統領については以前から、悪性腫瘍に悩まされていて、しばしば“胃痛に耐えていた”との噂が飛び交っていた。
ロシア対外情報庁(1991年設立)の元職員が運営しているとされる『テレグラム』の「ジェネラルSVRチャンネル」では、“プーチンが腹腔の痛みをずっと訴えていて、中々治まらないので、会議の際にしばしば前屈みになっていた”と記されている。
更に、“プーチンの腫瘍は肥大化していっていて、直近の治療でも痛みが引くことはない”とした上で、“従って、ロシア大統領が肉体的にも精神衛生上も嘆かわしい状態であることから、それによって多くの重大な決断に影響を及ぼしている”とまで言及されている。
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