同紙の報道は、米政治専門紙
『ザ・ヒル』なども報じている。トランプ氏は2017年1月20日の就任式の朝、国民に初のメッセージを発信して以来、怒りの表明や、政権の成果を自慢するためなどにツイッターを活用し、33カ月で1万1,390件の投稿をしてきた。
NYTは、トランプ氏の就任以降のツイッター利用について、その全ての内容とリツイートやフォロワーの動向などを検証し、50人近くの現在および過去の政権幹部へのインタビューを行った上で、分析結果をまとめ発表した。...
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同紙の報道は、米政治専門紙
『ザ・ヒル』なども報じている。トランプ氏は2017年1月20日の就任式の朝、国民に初のメッセージを発信して以来、怒りの表明や、政権の成果を自慢するためなどにツイッターを活用し、33カ月で1万1,390件の投稿をしてきた。
NYTは、トランプ氏の就任以降のツイッター利用について、その全ての内容とリツイートやフォロワーの動向などを検証し、50人近くの現在および過去の政権幹部へのインタビューを行った上で、分析結果をまとめ発表した。
就任当初、ツイート数は1日に平均約9件だったが、最近では、かつてないほどに件数が増加している。ロシア疑惑の捜査終結とウクライナ疑惑を受けて議会の弾劾調査が開始された以降は顕著で、過去3カ月では、就任1年目の2017年の3倍程度にまで増加した。10月の最初の2週間は500件以上となり、特に第2週は271件と最高件数を記録した。
トランプ大統領のツイッターには、全てが真正か不明だが6600万人超のフォロワーがおり、ツイートすることで自らの指示や決断を世界に直接知らせることができる。これに対し、側近らは何の手出しをすることもできない。トランプ氏のツイッターは政権運営の一部として完全に取り込まれており、大統領職や大統領の権力の性質を変化させた。
大統領は、敵と認識した人物などを攻撃する場合にもツイッターを利用する。NYTによれば、誰か或いは何かを攻撃したツイート件数は、総ツイート件数の半数以上の5,889件に上り、630の人物や物事を攻撃した。攻撃対象としては、ロシア疑惑の調査、民主党議員や同党出身の首長が率いる州や地方自治体、メディアなどが多いが、連邦準備制度理事会(FRB)、過去の政権、巨大IT企業、敵対するアスリートや企業幹部など様々だ。こうした攻撃ツイートの大半は、側近らが傍にいない朝6~10時頃か夜遅くに発信されている。
トランプ氏のツイートは、人々を攻撃するだけでなく称賛するものも多い。誰かを攻撃の上、対照的な別の人物を褒めることもある。誰かを認め、称賛するツイートも4,876件に上ったが、最も称賛した人物は自分自身で、2,026回の自慢話を投稿している。
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