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【Globali】
北朝鮮のハッカー集団、米韓の軍事情報にアクセスか(2017/10/11)
『CNN』『ロイター』『AFP』などのメディアは10日、北朝鮮のハッカー集団が韓国のデータベースに不正アクセスし、機密情報を盗んだ模様であると伝えた。これは韓国の国会議員が韓国国防省から入手した情報によるものである。
韓国の与党議員である李晢煕(イ・チョルヒ)氏によると、昨年9月に北朝鮮によるものとみられるハッキングで韓国軍のネットワークから数百件、235ギガバイトの軍事機密文書が盗まれていたことが明らかになった。ハッカーらがアクセスしたのは韓国特殊部隊の計画、発電所、軍事施設に関する情報などで、これらの情報の中には、韓国と米国の戦時作戦や北朝鮮指導者の‘斬首作戦’などに関する記録も含まれているという。これに対し韓国国防省の報道官は定例会見で質問されたが、機密情報を理由にコメントを避けている。...
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韓国の与党議員である李晢煕(イ・チョルヒ)氏によると、昨年9月に北朝鮮によるものとみられるハッキングで韓国軍のネットワークから数百件、235ギガバイトの軍事機密文書が盗まれていたことが明らかになった。ハッカーらがアクセスしたのは韓国特殊部隊の計画、発電所、軍事施設に関する情報などで、これらの情報の中には、韓国と米国の戦時作戦や北朝鮮指導者の‘斬首作戦’などに関する記録も含まれているという。これに対し韓国国防省の報道官は定例会見で質問されたが、機密情報を理由にコメントを避けている。
米国防省もこれに対し具体的なコメントは控えているが、報道官のマニング氏は同日の会見で「情報の安全対策と北朝鮮の脅威に対応する能力には自信を持っている」と情報安全対策を擁護する発言をした。
北朝鮮は数年前からハッキング活動を行っているとみられており、2013年に韓国の銀行や報道機関がサイバー攻撃された事件や、翌14年にソニー・ピクチャーズ・エンターテインメントがハッキングされた事件にも関わっているとされている。国際サイバー対策センターのファーガス・ハンソン氏によると「間違いなく北朝鮮はそのIT能力を独創的な方法で利用している。軍事計画を盗むことは軍事的な観点から見れば一番手っ取り早い方法だ。さらなる制裁を回避することにも使える。」と述べた。北朝鮮では人口のほんの一部しかインターネットにアクセスできないが、1990年代から人を集め訓練させた結果、現在ではおそらく1700名ほどのハッカーが雇用されているのではないかとハンソン氏は見ている。
サイバー攻撃対策などに強いFireEyeのアジア太平洋地域担当CTOブライス・ボランド氏によると「韓国にとって北朝鮮からの攻撃は今に始まった事ではない。韓国は比較的強いセキュリティーを持っているのだが、非常に不利な相手国に直面しているのだ。北朝鮮は、ネットワークの接続はほとんどなく、技術に対して比較的限られた信用しかない。そのため攻撃されにくい状況だ。」と発言している。
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