一年納めの11月場所・横綱不在の中本命は?(11月9日)
史上初めて両国国技館で行われる一年納めの11月場所。相撲協会では九月場所まで定員の四分の一程度としていた観客数を緩和し、上限の半分の5000人の観客を受け入れている。
新大関・正代の誕生など見どころも多いなか、初日は定員いっぱいの観客が館内から拍手を送った。一方で両横綱はまたしても休場。白鵬は3場所連続、鶴竜も先場所続く初日からの休場である。特に白鵬は10月の合同稽古には参加しており、正代相手に胸を貸して圧倒していただけに何とか出場して欲しかったところだ。...
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史上初めて両国国技館で行われる一年納めの11月場所。相撲協会では九月場所まで定員の四分の一程度としていた観客数を緩和し、上限の半分の5000人の観客を受け入れている。
新大関・正代の誕生など見どころも多いなか、初日は定員いっぱいの観客が館内から拍手を送った。一方で両横綱はまたしても休場。白鵬は3場所連続、鶴竜も先場所続く初日からの休場である。特に白鵬は10月の合同稽古には参加しており、正代相手に胸を貸して圧倒していただけに何とか出場して欲しかったところだ。
優勝争いは本命不在となったことで先場所に続き混戦が予想される。連覇を目指す新大関・正代は成長著しい“大波三兄弟”の若隆景と対戦。初顔合わせだが、ともに学生相撲出身で学生横綱に輝いた実績のある同士の対決でもある。注目の一番は立ち合いで若隆景がもろ差しの体勢となり、正代は持ち前の圧力を封じられて前に出ることが出来ない。防戦一方となり土俵下に真っ逆さまに倒されたが、土壇場の引き落としで軍配は正代に。物言いがつく際どい一番だったが軍配通り正代が初日をものにした。土俵際で俵に足がかかった状態での突き落としは彼の持ち味の一つだが、かなり冷や汗をかかされた大関デビュー戦となった。
残る二大関、朝乃山は元気者の霧馬山に何もさせず完勝。先場所とは異なり落ち着いた相撲で白星発進。結びを務めた貴景勝も大関経験者の高安を一方的に押し出して危なげない内容だった。御嶽海、照ノ富士ら優勝経験者も初日を飾ったが、また今場所も平幕からダークホースが出現するのか、幕内中盤からも目が離せない。
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坂本勇人、厳しい条件下での2000本安打達成(11月9日)
「きょうは朝起きてから食欲もなくて本当に一日緊張していた」史上53人目の2000本安打達成を果たしたジャイアンツ・坂本勇人は満ち足りた表情で心境を語った。7日のスワローズとの最終戦、初回の第1打席でレフト戦を破るツーベースヒット。「1打席目にヒットが出たのでそこからは力が抜けていいバッティングができた」とこの日は1本塁打を含む3安打の猛打賞。偉業達成に花を添えた。
ホーム東京ドームに残り2本の状態で戻ってきた前日には、第2打席でスワローズ・小川から今季初ヒット。...
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「きょうは朝起きてから食欲もなくて本当に一日緊張していた」史上53人目の2000本安打達成を果たしたジャイアンツ・坂本勇人は満ち足りた表情で心境を語った。7日のスワローズとの最終戦、初回の第1打席でレフト戦を破るツーベースヒット。「1打席目にヒットが出たのでそこからは力が抜けていいバッティングができた」とこの日は1本塁打を含む3安打の猛打賞。偉業達成に花を添えた。
ホーム東京ドームに残り2本の状態で戻ってきた前日には、第2打席でスワローズ・小川から今季初ヒット。王手をかけた状態で試合に臨んだ。おりしも東京ドームではこのカードでは新型コロナの感染対策を実証するための実証実験として、1万9000人の上限を緩和。前日の2万6649人をさらに上回る今季最多3万1735人の観客が詰めかけ、記録達成の瞬間を見届けた。なお、ジャイアンツの生え抜き選手では6人目の2000本安打到達者だが、本拠地での記録達成は坂本が初めてだ。
2000本まで残り116本で迎えた2020シーズン。昨季の実績から(173安打)大台到達は確実視されていたが、新型コロナ感染拡大による影響で開幕は5月まで遅延。試合数は120試合と20試合以上短縮されることとなった。さらに6月には坂本本人がPCR検査で陽性反応が出たため、一時離脱を余儀なくされる事態に。7月にはスランプに陥り打率.219に低迷するなど苦しい時期が続いた。優勝決定後の11月以降は残り試合数との戦いになっていたが、2試合を残しての達成であった。31歳10ヵ月での達成は史上2番目、右打者としては最速。球史に永遠にその名を刻んだ。
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スキージャンプ・北京五輪に向けて本格始動へ(11月6日)
北京冬季五輪まであと1年3か月となった5日。全日本スキー連盟はプレシーズンが本格的に始まるのを前にスキージャンプ代表「SNOW JAPAN」の記者会見を都内で開催した。
会見には男子ジャンプの小林陵侑や、ノルディック複合・渡部暁斗らが登場。選手らは新たな赤の日本代表のウェアを着用して会見に臨んだ。小林は今シーズン、W杯勝利数で葛西紀明の持つ日本選手最多記録の17勝目に挑む。18/19シーズンは、日本人初となるW杯個人優勝を達成。...
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北京冬季五輪まであと1年3か月となった5日。全日本スキー連盟はプレシーズンが本格的に始まるのを前にスキージャンプ代表「SNOW JAPAN」の記者会見を都内で開催した。
会見には男子ジャンプの小林陵侑や、ノルディック複合・渡部暁斗らが登場。選手らは新たな赤の日本代表のウェアを着用して会見に臨んだ。小林は今シーズン、W杯勝利数で葛西紀明の持つ日本選手最多記録の17勝目に挑む。18/19シーズンは、日本人初となるW杯個人優勝を達成。しかし先季途中から新型コロナウイルスの影響で大会が中止。今年のサマージャンプも3か月遅れて行われ、この10月29日から11月3日までの6日間、札幌市で5つの大会を開催する異例の日程となっていた。小林は長期間実戦から遠ざかっていたなかでモチベーション維持の難しさを感じていたというが、「やっと冬が始まるんだなとワクワクしている」とシーズン開幕に喜びを噛み締めていた。「世界選手権では金、W杯では1勝を目指して頑張りたい」と記録達成に向け意欲は十分だ。シーズンにかける思いの強さは五輪2大会連続銀メダルのノルディック複合の渡部も同じ。リモートで会見に参加し「明日五輪が来てもいいと思って毎日準備しているので、いいレースをたくさん見せられるよう頑張りたい」と抱負を語った。
なお、スキージャンプ女子W杯の蔵王大会は感染症対策が困難として中止が決定したが、実行委員会と国際スキー連盟、全日本スキー連盟は5日夜非公開で協議。来年1月開催の札幌大会で個人戦の代替試合を行う方向で検討することとなった。札幌大会は元々予定されていた試合に加え、全3試合を開催することとなる模様だ。
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昭和の人気力士・朝潮太郎の高砂親方が定年に(11月5日)
8日に国技館で初日を迎える大相撲十一月場所。この場所を最後に昭和の人気力士が定年退職を迎える。その当人、高砂親方(元大関・朝潮)は4日、リモート会見で現在の心境を語った。
近畿大学では2年連続で学生横綱とアマ横綱の二冠を達成し、鳴り物入りで名門高砂部屋に入門。圧倒的な強さで3場所目に十両昇進。僅か5場所で入幕を果たし翌場所には二桁勝利を挙げ敢闘賞を受賞した。その快進撃振りは当時センセーショナルを呼び、朝潮に改名後(当初は朝汐)は「大ちゃん」の愛称で幅広い年齢層から人気を集め大関まで昇進した。...
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8日に国技館で初日を迎える大相撲十一月場所。この場所を最後に昭和の人気力士が定年退職を迎える。その当人、高砂親方(元大関・朝潮)は4日、リモート会見で現在の心境を語った。
近畿大学では2年連続で学生横綱とアマ横綱の二冠を達成し、鳴り物入りで名門高砂部屋に入門。圧倒的な強さで3場所目に十両昇進。僅か5場所で入幕を果たし翌場所には二桁勝利を挙げ敢闘賞を受賞した。その快進撃振りは当時センセーショナルを呼び、朝潮に改名後(当初は朝汐)は「大ちゃん」の愛称で幅広い年齢層から人気を集め大関まで昇進した。引退後は指導者として若松部屋を率いて後身の指導に当たったが、メディアなどへの出演も多く、相変わらずお茶の間の人気者だった。彼自身をモデルにしたマンガや劇画作品も複数作られたほどだ。
大きな転機となったのは高砂部屋の継承後。モンゴル出身の朝青龍を横綱に育て上げた以降だろう。輝かしい成績とは裏腹に数々のトラブルを起こす朝青龍に対し、親方は師匠としての力量に疑問符を持たれる事が多くなる。不祥事が相次ぐなか、朝青龍は引退。最後まで弁明に終始する姿勢に指導者の責任を問う声は強かった。
その後、平成29年には明治11年の部屋創設以来138年目にして、初めて関取不在という事態に陥ったが、近大の後輩にあたる朝乃山をスカウトし、大関に育て上げた。多くの関取を生んだ手腕は確かなものだろう。一方、最後の記者会見では例の朝青龍の話題を振られて、ボヤく場面も見せたが、どうにも憎めないキャラクターは健在だった。定年後は再雇用で日本相撲協会に残るという。その魅力溢れる人柄で相撲人気の盛り上げに今後も寄与してほしい。
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Jリーグ・柏レイソルで監督が新型コロナ感染(11月4日)
冬の訪れを前に新型コロナウイルス第3波の拡大が懸念されているなか、スポーツ界でも再び感染者が確認されている。3日、サッカーJ1の柏レイソルはネルシーニョ監督が新型コロナウイルスの陽性が判明したことを公表した。チーム内では選手1人(名前は非公開)とスタッフ1人の感染も明らかとなっており、この日予定されていたベガルタ仙台戦は中止となった。
レイソル・瀧川社長によると、ネルシーニョ監督は2日に38.4度の熱が出たため検査を受けたが、現在は平熱に戻っているとのこと。...
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冬の訪れを前に新型コロナウイルス第3波の拡大が懸念されているなか、スポーツ界でも再び感染者が確認されている。3日、サッカーJ1の柏レイソルはネルシーニョ監督が新型コロナウイルスの陽性が判明したことを公表した。チーム内では選手1人(名前は非公開)とスタッフ1人の感染も明らかとなっており、この日予定されていたベガルタ仙台戦は中止となった。
レイソル・瀧川社長によると、ネルシーニョ監督は2日に38.4度の熱が出たため検査を受けたが、現在は平熱に戻っているとのこと。他の2人も軽症だという。監督は70歳と高齢のため大事をとり千葉県内の病院に入院するが、監督らとの濃厚接触者は特定が完了していない。そのためチーム全員にPCR検査を実施し、検査結果が出るまでの間チームの活動は休止する。
これにより影響が懸念されるのが7日にFC東京との決勝戦を迎えるルヴァンカップだ。レイソルは代行監督を立てて、開催に向け準備を進めているが、もし主力に陽性者が出てしまうと大幅な戦力ダウンとなることは避けられない。
プロ野球でも首位争いの天王山のさなか2位・千葉ロッテの主力に大量のコロナ感染者が発生した。急遽2軍メンバーを補充したものの成績は急降下。無論それだけが原因ではなかろうが、12あった貯金はわずか2まで減少。3日には猛追する西武ライオンズがついに同率2位に並びCS圏内に入ってきた。勢いの差は歴然だ。チーム内のクラスター感染発生により優勝の行方まで大きく左右される。これもまた新型コロナがスポーツ界に大きな変化をもたらした一つの負の側面だったと記憶されることだろう。
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