中露陸上国境を封鎖(4月11日)
武漢の封鎖が解かれた8日の夜、駐ロシア中国大使館は、中ロ両国の関連部門より、中露の陸上国境が現在総て臨時に閉鎖されているとの情報があったと発表し、ロシアに滞在している中国人に注意を促した。緊急事態であり、大使館や領事館に連絡をとるように求めている。
なぜ今更このような通達が、中国大使館からでるのか。
現在中国は、ウィルスを逆輸入してしまう状況を警戒している。
海外から入ってきたウィルスによって、第二波の感染爆発が起きたならば、「習近平主席のおかげで」終息に向かうコロナウィルス、というシナリオにも齟齬が生じる。...
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武漢の封鎖が解かれた8日の夜、駐ロシア中国大使館は、中ロ両国の関連部門より、中露の陸上国境が現在総て臨時に閉鎖されているとの情報があったと発表し、ロシアに滞在している中国人に注意を促した。緊急事態であり、大使館や領事館に連絡をとるように求めている。
なぜ今更このような通達が、中国大使館からでるのか。
現在中国は、ウィルスを逆輸入してしまう状況を警戒している。
海外から入ってきたウィルスによって、第二波の感染爆発が起きたならば、「習近平主席のおかげで」終息に向かうコロナウィルス、というシナリオにも齟齬が生じる。
その事態だけはなんとしても避けなければならない、ということだろう。
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ポンペオ、中国非難を手のひら返し?(4月10日)
8日のホワイトハウスでの記者会見で、「中国がデータを隠蔽しているとしたら、米国はいかに対処するのか」との問いに対し、かつては、コロナウィルスのことを「中国ウィルス」と語り、中国を非難していたポンペオ国務長官はこれまでの非難を一転させ、「現在は報復のときではない。米中は様々な領域で協力関係を展開しており、中国に深く感謝している」と語った。
ただしポンペオ国務長官は、終始この態度を貫いたわけではなかった。...
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8日のホワイトハウスでの記者会見で、「中国がデータを隠蔽しているとしたら、米国はいかに対処するのか」との問いに対し、かつては、コロナウィルスのことを「中国ウィルス」と語り、中国を非難していたポンペオ国務長官はこれまでの非難を一転させ、「現在は報復のときではない。米中は様々な領域で協力関係を展開しており、中国に深く感謝している」と語った。
ただしポンペオ国務長官は、終始この態度を貫いたわけではなかった。
他のメディアのインタビューに対しては「ウィルスは中国の武漢で発生したものである」として、「米国は中国で調査したかったが、行うことができなかった」として、「中国はデータを隠蔽し、透明性に欠け、真実を話そうとした人を罰した」と中国を非難していた。
8日のポンペオ発言に対し4月9日3時に、中国外交部の趙立堅報道官は、「ウィルスの来源については専門の科学者が調べるべきである」として、中国は「すでに発生からのタイムラインに従った、詳細な情報を国外にも紹介している」と述べた。趙立堅報道官はさらに「ウィルスは国境を分かたず、人種を分かたず、社会制度も分かたない。いかなる国家も人々の生命と健康を守る権利を最上位におかなければならい。他人を非難や叱責するばかりでは、ウィルスに打ち勝つことはできない」と語った。
コロナウィルスも東アジアと欧米では変異したのではないかとも言われている。いまや米国におけるコロナウィルスの死者数は中国を上回った。米中間の貿易の協力は無理でも、防疫の協力は実現するのだろうか。
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湖北省武漢・封鎖解除(4月9日)
今月8日午前0時、湖北省武漢市の封鎖が解除された。新型コロナウイルスの感染が拡大していた武漢での封じ込めが一段落し経済や社会の秩序を取り戻しつつある。
市内に75か所設けられた道路の封鎖地点だ。
湖南省や広東省に向かう主要なルート、17の鉄道駅も再開した。上海、深センなど各地に向かう列車276本が運行した。
空の便も運航再開した。1月23日の封鎖開始から4月8日の解除までの76日間を支えたのは武漢市市民の静かな忍耐と勇敢さだとしている。...
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今月8日午前0時、湖北省武漢市の封鎖が解除された。新型コロナウイルスの感染が拡大していた武漢での封じ込めが一段落し経済や社会の秩序を取り戻しつつある。
市内に75か所設けられた道路の封鎖地点だ。
湖南省や広東省に向かう主要なルート、17の鉄道駅も再開した。上海、深センなど各地に向かう列車276本が運行した。
空の便も運航再開した。1月23日の封鎖開始から4月8日の解除までの76日間を支えたのは武漢市市民の静かな忍耐と勇敢さだとしている。
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終息?「制圧」お祭りムードの中国・武漢封鎖・2か月半ぶり解除(4月8日)
世界に先駆けて新型コロナウイルスを克服することになるのか。中国・湖北省武漢市の封鎖が解除された。国内の感染拡大を基本的に押さえ込んだとアピールする中国は、世界遺産の有名観光地の黄山に人が殺到した。
新型コロナウイルスの震源地とも言われてきた湖北省・武漢市では日付がきょうに変わると同時に、高層ビルがライトアップし、約2か月半続いた都市封鎖解除の瞬間である。
集まった市民はお祭りムードで、長い封鎖で状況が改善したとして、各地へ向かう鉄道や航空便などが再開した。...
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世界に先駆けて新型コロナウイルスを克服することになるのか。中国・湖北省武漢市の封鎖が解除された。国内の感染拡大を基本的に押さえ込んだとアピールする中国は、世界遺産の有名観光地の黄山に人が殺到した。
新型コロナウイルスの震源地とも言われてきた湖北省・武漢市では日付がきょうに変わると同時に、高層ビルがライトアップし、約2か月半続いた都市封鎖解除の瞬間である。
集まった市民はお祭りムードで、長い封鎖で状況が改善したとして、各地へ向かう鉄道や航空便などが再開した。
高速道路でも次々と料金所を通過した。
武漢市内では、一部市民の外出制限は続いているが、商業施設や企業などの活動は徐々に再開している。
先週4日には、先祖を供養する中国の祝日「清明節」に合わせ、新型コロナウイルスの死者を追悼した。習近平政権の主導により感染症に勝利したと訴える狙いもあるということである。
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武漢の封鎖解除 ~勝利宣言は出さず~(4月8日)
8日午前零時(現地時間)を持って、武漢の封鎖が76日ぶりに解除された。ただし当局は「勝利宣言」を出してはおらず、「新たな感染者がゼロということは、危険がゼロということではない」として、引き続き防疫体制を緩めないようにとの警告を出している。
8日の『環球時報』電子版の社説で述べられているもの。
現在中国では海外からの入国者からの感染も警戒しているし、症状が現れない感染者からの感染拡大にも警戒している。...
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8日午前零時(現地時間)を持って、武漢の封鎖が76日ぶりに解除された。ただし当局は「勝利宣言」を出してはおらず、「新たな感染者がゼロということは、危険がゼロということではない」として、引き続き防疫体制を緩めないようにとの警告を出している。
8日の『環球時報』電子版の社説で述べられているもの。
現在中国では海外からの入国者からの感染も警戒しているし、症状が現れない感染者からの感染拡大にも警戒している。
その一方で生産や消費を回復させ、経済を正常化させることも大事だとして、防疫体制の確立と経済の回復を同時に行うことを目指しており、それができてこそ勝利宣言を出すことができるとしている。
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