米朝高官会談の日程決まらず(11月28日)
11月27日韓国の『東亜日報』が報じたところによると、26日現在、北朝鮮からまだ米朝高官級会談に対する返答が来ていないという。米国の政府関係者が明らかにしたもの。同関係者は、米国のトランプ大統領やポンペオ国務長官は、米国は北朝鮮との対話を急いでいない、としている。
報道によると米韓首脳間では、G20の会議の場で、朝鮮半島の非核化の問題を話し合う予定であるが、この前に米朝の対話の突破口を開くのは難しいと見られている。...
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11月27日韓国の『東亜日報』が報じたところによると、26日現在、北朝鮮からまだ米朝高官級会談に対する返答が来ていないという。米国の政府関係者が明らかにしたもの。同関係者は、米国のトランプ大統領やポンペオ国務長官は、米国は北朝鮮との対話を急いでいない、としている。
報道によると米韓首脳間では、G20の会議の場で、朝鮮半島の非核化の問題を話し合う予定であるが、この前に米朝の対話の突破口を開くのは難しいと見られている。このままでは米朝の非核化に関する話し合いはさらに長い膠着状態が続くものと思われる。
さらに懸念されるのは、米朝の仲介役になるはずの韓国に対する米国の不信感が増していることである。20日にポンペオ国務長官は、「朝鮮半島の平和実現と北朝鮮の非核化が、南北朝鮮接近よりも遅れないように、米国政府は韓国に対し求めている」などと述べており、韓国に対する不信感をあらわにしている。
また年内の金正恩委員長の訪韓を目指していた韓国であるが、現時点で訪韓の日程も決まっておらず、年内の訪韓は難しいものと思われる。
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南北鉄道連結調査、国連特例認める(11月26日)
11月23日(現地時間)、国連は南北鉄道の連結に関する共同調査について、国連安全保障理事会は経済制裁の免除の特例を認めた。韓国は今月中にも共同調査を行い、年内には着工式が行えるのではないかと期待している。
今回の措置は、戦略兵器の実験や対米非難を再開し始めた北朝鮮の非核化の真意をさぐるためとも考えられる。韓国は調査から着工式、連結工事に繋げることを望んでいるようだが、本格的な連結工事に関しては、機械類やそれを動かす石油製品が北朝鮮に持ち込まれることになるので、安全保障理事会での承認が必要になるはずであり、簡単にはいかない。...
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11月23日(現地時間)、国連は南北鉄道の連結に関する共同調査について、国連安全保障理事会は経済制裁の免除の特例を認めた。韓国は今月中にも共同調査を行い、年内には着工式が行えるのではないかと期待している。
今回の措置は、戦略兵器の実験や対米非難を再開し始めた北朝鮮の非核化の真意をさぐるためとも考えられる。韓国は調査から着工式、連結工事に繋げることを望んでいるようだが、本格的な連結工事に関しては、機械類やそれを動かす石油製品が北朝鮮に持ち込まれることになるので、安全保障理事会での承認が必要になるはずであり、簡単にはいかない。米国をはじめとして安全保障理事会のメンバーを納得させるためには、北朝鮮のさらなる非核化が必要になってこよう。
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南北の道路連結(11月24日)
22日、朝鮮戦争の激戦区であった非武装地帯の韓国と北朝鮮の道路が繋がった。道路の連結工事を行っていた韓国と北朝鮮の兵士たちは、道路が繋がると、握手をかわした。今後、非武装地帯では朝鮮戦争時の兵士の遺骨の収集や地雷の除去が行われる。また韓国政府は、南北間の鉄道の連結についても、経済制裁の対象から除外するようにと国連に申請する予定であるという。
一方米朝首脳会談以降、韓米の合同軍事演習が中止されたり、規模が縮小されたりすることに対し、国防部長経験者12名および410名の韓国の予備役将校が連名で、このままでは韓米の国防力が弱体化するとして、文在寅政府の安全保障政策、特に北朝鮮政策に対する不満を表明した。...
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22日、朝鮮戦争の激戦区であった非武装地帯の韓国と北朝鮮の道路が繋がった。道路の連結工事を行っていた韓国と北朝鮮の兵士たちは、道路が繋がると、握手をかわした。今後、非武装地帯では朝鮮戦争時の兵士の遺骨の収集や地雷の除去が行われる。また韓国政府は、南北間の鉄道の連結についても、経済制裁の対象から除外するようにと国連に申請する予定であるという。
一方米朝首脳会談以降、韓米の合同軍事演習が中止されたり、規模が縮小されたりすることに対し、国防部長経験者12名および410名の韓国の予備役将校が連名で、このままでは韓米の国防力が弱体化するとして、文在寅政府の安全保障政策、特に北朝鮮政策に対する不満を表明した。これに対し韓国国防部は、各種の小規模な演習は行われており、防衛力が弱体することはないと表明している。
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IAEA事務局長“寧辺の核施設で動き”(11月23日)
IAEA(国際原子力機関)の天野事務局長は22日、北朝鮮の寧辺にある核施設で新たな活動が見られたことを明らかにした。
天野事務局長は、北朝鮮・寧辺の原子炉の冷却システムで何らかの改良とみられると指摘した。
建設中の原子炉でも部品製造などとみられる動きがあったという。
理事会では非核化を約束した北朝鮮が、核施設での活動の継続について懸念する声が複数の国から上がった。
天野事務局長は会見で、「IAEAはどの国に対しても公平で事実だけを伝えている」と反論している。...
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IAEA(国際原子力機関)の天野事務局長は22日、北朝鮮の寧辺にある核施設で新たな活動が見られたことを明らかにした。
天野事務局長は、北朝鮮・寧辺の原子炉の冷却システムで何らかの改良とみられると指摘した。
建設中の原子炉でも部品製造などとみられる動きがあったという。
理事会では非核化を約束した北朝鮮が、核施設での活動の継続について懸念する声が複数の国から上がった。
天野事務局長は会見で、「IAEAはどの国に対しても公平で事実だけを伝えている」と反論している。
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米朝協議に影響ないよう・規模縮小で実施(11月22日)
米国のマティス国防長官は来年春に予定されている米国軍と韓国軍の定例の合同軍事演習について中止はせず北朝鮮の非核化を巡る協議に影響を与えないよう規模を縮小して実施する考えを明らかにした。
6月の米朝首脳会談を受けて米国国防総省は8月の定例の米韓合同軍事演習や来月予定されていた両軍の航空機による大規模な共同軍事訓練などを中止している。
マティス国防長官、来年春に予定されている定例の米韓合同軍事演習フォールイーグルについて外交に影響を与えないレベルにとどめると述べ中止はせず北朝鮮の非核化に向けた米朝協議の妨げにならないよう規模を縮小して実施する考えを明らかにした。...
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米国のマティス国防長官は来年春に予定されている米国軍と韓国軍の定例の合同軍事演習について中止はせず北朝鮮の非核化を巡る協議に影響を与えないよう規模を縮小して実施する考えを明らかにした。
6月の米朝首脳会談を受けて米国国防総省は8月の定例の米韓合同軍事演習や来月予定されていた両軍の航空機による大規模な共同軍事訓練などを中止している。
マティス国防長官、来年春に予定されている定例の米韓合同軍事演習フォールイーグルについて外交に影響を与えないレベルにとどめると述べ中止はせず北朝鮮の非核化に向けた米朝協議の妨げにならないよう規模を縮小して実施する考えを明らかにした。
トランプ大統領が来年の早いうちに2回目の米朝首脳会談を開催したいという意欲を示しているだけに来年の合同軍事演習も中止するという見方が出ていたが一方で部隊の即応能力が低下するという懸念も出ていた。
米韓としては規模を縮小して実施することで外交と安全保障のバランスを取ろうという形で北朝鮮の反応が注目される。
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