北朝鮮マネーロンダリングめぐり・米国検察が三菱UFJを捜査か(11月22日)
米国の有力紙・ニューヨークタイムズによると、米国検察当局が北朝鮮によるマネーロンダリングに絡んだ疑いがあるとして、三菱UFJフィナンシャルグループを捜査していると報じた。
北朝鮮国境付近の中国の顧客に身分確認を怠った疑い。しかし当局は北朝鮮が三菱UFJを通してマネーロンダリングしていたとの証拠を得ているかどうかは不明だという。
米韓合同軍事演習、規模縮小して実施(11月22日)
11月21日(現地時間)、米国のマティス国防国防長官が、来春の米韓合同軍事演習「フォールイーグル」は規模を縮小して行うと発表した。
規模を縮小するのは外交関係を損なわないようにということであるが、縮小の規模がどの程度になるかや、その他の米韓の大規模軍事演習乙支フリーダムガーディアンや指揮系統の演習であるキーリゾルブについては言及をしていない。
6月に行われた米朝首脳会談の後に行われた記者会見で、トランプ大統領は米韓合同軍事演習には巨額な費用がかかることを理由に暫時停止する言明したことから、6月末に行われる予定であった乙支フリーダムガーディアンや米韓海兵隊軍事演習KMEPは行われなかった。...
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11月21日(現地時間)、米国のマティス国防国防長官が、来春の米韓合同軍事演習「フォールイーグル」は規模を縮小して行うと発表した。
規模を縮小するのは外交関係を損なわないようにということであるが、縮小の規模がどの程度になるかや、その他の米韓の大規模軍事演習乙支フリーダムガーディアンや指揮系統の演習であるキーリゾルブについては言及をしていない。
6月に行われた米朝首脳会談の後に行われた記者会見で、トランプ大統領は米韓合同軍事演習には巨額な費用がかかることを理由に暫時停止する言明したことから、6月末に行われる予定であった乙支フリーダムガーディアンや米韓海兵隊軍事演習KMEPは行われなかった。
一方これとは別に、21日の北朝鮮の「民主朝鮮」は、韓国が空中給油機の購入したことや、韓国独自の軍事訓練を行っているのは、「板門店宣言」や「9月平壌共同宣言」に違反しており、平和と戦争は決して両立しないとして、韓国を非難している。
38度線での武装解除が進む一方で、非核化と終戦宣言、2度目の米朝首脳会談をめぐって、お互いの出方を探りあう状況がしばらく続きそうである。
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韓国統一部、金正恩の年内訪韓を言明(11月20日)
19日韓国統一部の白泰鉉スポークスマンは、金正恩委員長の年内訪韓の準備を進めていることと、朝鮮半島の非核化を話し合うために、政府関係者が訪米したと発表した。
年内の金正恩委員長の訪韓については、9月の南北首脳会談で合意された10月末までに行われる予定であった鉄道連結のための調査が進んでいないことから、訪韓が遅れるのではないかとの見方もあったが、白泰鉉スポークスマンは、金正恩委員長の訪韓の準備は順調に進んでいると述べた。...
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19日韓国統一部の白泰鉉スポークスマンは、金正恩委員長の年内訪韓の準備を進めていることと、朝鮮半島の非核化を話し合うために、政府関係者が訪米したと発表した。
年内の金正恩委員長の訪韓については、9月の南北首脳会談で合意された10月末までに行われる予定であった鉄道連結のための調査が進んでいないことから、訪韓が遅れるのではないかとの見方もあったが、白泰鉉スポークスマンは、金正恩委員長の訪韓の準備は順調に進んでいると述べた。
一方韓国メディアによると、19日に、朝鮮半島平和交渉本部の李度勛部長が、朝鮮半島の非核化の問題を話し合うために韓国を出発し米国に向かった。また11月8日に行われる予定が延期された米朝の高官級会談を今月末には行うための準備も米国内で行われているという。
一方11月12日に北朝鮮が、米韓合同軍事演習が行われたことに対し、南北朝鮮の信頼に悖るものだと非難したことに対しては、米朝関係が膠着状態に陥っている状態のなかで、米国が北朝鮮にかけている圧力を緩和させるようにと、韓国の対米交渉力を期待してのものだろうとみなされている。
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金正恩、中朝国境の街を視察(11月19日)
16日の朝鮮中央通信社は、金正恩委員長が中朝国境の街、新義州を視察し、新規開発項目について、数年以内に成果を出すよう強調した、と報じた。
金正恩委員長は新義州では現代化を急ぎ、高層ビルや高層住宅、ホテルなどを建設するように要求した。また2016-20国家経済発展5か年戦略の目標に従って、人民経済を発展させ、経済各部門の均衡ある発展を保障するようにと述べている。なお新義州の実際の視察日は不明。...
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16日の朝鮮中央通信社は、金正恩委員長が中朝国境の街、新義州を視察し、新規開発項目について、数年以内に成果を出すよう強調した、と報じた。
金正恩委員長は新義州では現代化を急ぎ、高層ビルや高層住宅、ホテルなどを建設するように要求した。また2016-20国家経済発展5か年戦略の目標に従って、人民経済を発展させ、経済各部門の均衡ある発展を保障するようにと述べている。なお新義州の実際の視察日は不明。
先日先端戦術兵器の実験の指導が伝えられた金正恩委員長であるが、改めて経済にも力を注いでいることを強調している。
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世界が注目する来年の米朝首脳会談(11月17日)
(現実的成果を求められ始めた米朝会談)
米戦略国際問題研究所(CSIS)のチームが「北朝鮮は少なくとも13カ所の未公表基地でミサイル開発を継続している」と発表した。報告書の中で挙げられた基地は、いずれも韓国と日本をミサイルの射程に収めるべく戦略的な場所に配置されているという。今回の報告書はこれまで「北朝鮮は核開発を断念しつつある」と説明してきたトランプ政権の話に全く逆行する内容であり、日本としては許容できるものではない。...
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(現実的成果を求められ始めた米朝会談)
米戦略国際問題研究所(CSIS)のチームが「北朝鮮は少なくとも13カ所の未公表基地でミサイル開発を継続している」と発表した。報告書の中で挙げられた基地は、いずれも韓国と日本をミサイルの射程に収めるべく戦略的な場所に配置されているという。今回の報告書はこれまで「北朝鮮は核開発を断念しつつある」と説明してきたトランプ政権の話に全く逆行する内容であり、日本としては許容できるものではない。こうした中、北朝鮮・金正恩委員長は新たに開発した先端戦術兵器の実験を現地指導したと朝鮮労働新聞が伝えた。先端戦術兵器の詳細に関しては現時点では不明だが、兵器に関する視察の報道は去年の大陸間弾道弾ミサイル「火星15型」の発射実験以来1年ぶりで、今回の金委員長の行動はなかなか譲歩する気配が見えない米国へのけん制とみられている。一方、ペンス副大統領は16日、米国・NBCテレビのインタビューに答え、トランプ大統領が来年の早いうちに開催を希望している2回目の米朝首脳会談について、「最初の会談は関係作りでよかったが、今後は結果を出していく必要がある」と述べ、「北朝鮮による核兵器の申告と査察の受け入れ」、「核兵器の具体的な工程の提出」で合意する必要があるとの考えを示し北朝鮮をけん制した。2019年に向けて融和路線でずっと進むかに見えていた米朝だがここに来て現実的成果を求められ始め、動きが遅くなってきた。
(世界が注目する来年の米朝首脳会談)
米国が慎重になっている理由として、南北関係が前のめりで進展しているため米国の腰が引けてきている側面があるとみられる。今回、ペンス副大統領はインタビューで「結果を出していく必要がある」と述べたが、その真意はどこにあるのだろうか。1つ目は終戦宣言ばかりに固執する一方で、非核化に応じようとしない北朝鮮へのけん制があるのだろう。2つ目としては日本、中国、ロシアをはじめとする国際社会への発信であろう。米朝交渉は来年からが本格的な交渉に入るとみてよく、ペンス副大統領の発言はこの動きに号令をかけるものといっていいだろう。米国が国際社会が納得する「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化」の方向に話をいかにもっていくことができるか、世界が注目している。
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