金正恩、太陽宮訪問(7月8日)
金正恩委員長の祖父である金日成主席の死去26周年にあたり、金正恩委員長が太陽宮を訪問し、金日成主席と金正日総書記の立像に花籠を献じた。8日の『朝鮮中央通信』が伝えたもの。訪問した日程は報じられていない。
掲載された写真によると金正恩委員長をはじめ同行者らは皆マスクをつけていない。北朝鮮では2日に政治局拡大会議が開催され、改めて防疫体制の強化の方針が採択され、コロナウィルスの脅威が去っていないことをうかがわせていたが、マスクをつけないことで、あたかも脅威がないようにふるまっているようにも見える。...
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金正恩委員長の祖父である金日成主席の死去26周年にあたり、金正恩委員長が太陽宮を訪問し、金日成主席と金正日総書記の立像に花籠を献じた。8日の『朝鮮中央通信』が伝えたもの。訪問した日程は報じられていない。
掲載された写真によると金正恩委員長をはじめ同行者らは皆マスクをつけていない。北朝鮮では2日に政治局拡大会議が開催され、改めて防疫体制の強化の方針が採択され、コロナウィルスの脅威が去っていないことをうかがわせていたが、マスクをつけないことで、あたかも脅威がないようにふるまっているようにも見える。
また金日成主席の誕生日である4月15日の太陽節に金正恩委員長が太陽宮を参拝しなかったことから、金正恩委員長の健康不安説がでたこともあったためか、命日にあたって、健在ぶりをアピールすることになった。
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北朝鮮、米朝首脳会談がらみで再度韓国を非難 ~ビーガン訪韓で変化はあるか~(7月7日)
北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長は、4日の崔善姫第一外務次官の談話に引き続き、7日に再度朝米首脳会談開催を否定し、さらに「仲裁意思を明らかにした差し出がましい人」として韓国を非難した。7日の『朝鮮中央通信』が伝えたもの。
クォン局長は、言語も同じなので明白に述べているのに、「(韓国のなかには)第一外務次官の談話は“米国が行動しろというメッセージ”であり、“もう少し譲歩しろという一種の要求”であるという我田引水のような解釈まで出している」とし韓国のそのような言動によって「北南関係だけがよりいっそう悪くなるだけだ」と述べている。...
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北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長は、4日の崔善姫第一外務次官の談話に引き続き、7日に再度朝米首脳会談開催を否定し、さらに「仲裁意思を明らかにした差し出がましい人」として韓国を非難した。7日の『朝鮮中央通信』が伝えたもの。
クォン局長は、言語も同じなので明白に述べているのに、「(韓国のなかには)第一外務次官の談話は“米国が行動しろというメッセージ”であり、“もう少し譲歩しろという一種の要求”であるという我田引水のような解釈まで出している」とし韓国のそのような言動によって「北南関係だけがよりいっそう悪くなるだけだ」と述べている。
米朝首脳会談を拒否している談話だが、韓国非難に終始している。
一方米国のビーガン国務副長官兼北朝鮮政策特別代表は7日から3日間の予定で韓国を訪問する。8日午前には康京和外交部長と会見し、その後趙世暎外交部副部長と第8次副部長対話を行い、米韓関係やグローバルな問題まで広範な意見交換を行う予定である。続いて李度勲朝鮮半島平和交渉本部長と北朝鮮問題について話し合う。同日にビーガン代表は記者会見を行うが、北朝鮮に対しどのようなメッセージを送り、半島情勢の悪化を防ぎ、北朝鮮との対話のチャネルを復活させようとしているのかに関心が集まっている。
ビーガン代表の訪韓は、代表に就任して以降9回目であり、前回の訪韓時は米朝首脳会談の準備段階で、ソウルを経由して平壌を訪問していた。今回、非核化交渉で膠着状態に陥っている現状で、ビーガン代表がどのようなシグナルを北朝鮮に送るかに注目が集まっている。ただし韓国のYTNテレビは、ビーガン代表が板門店に行って、北朝鮮側と接触する可能性は非常に小さいとみている。
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米高官の訪韓:米朝首脳会談は実現するか(7月6日)
米国務省の副長官で北朝鮮政策特別代表のビーガン氏が今週韓国を訪問するが、北朝鮮と接触する可能性もあることから、3回目の米朝首脳会談(2019年6月の板門店での米朝首脳の接触を含むと4回目)を行う方向に向かうのかが注目される。もっとも北朝鮮外務省の崔善姫第一次官は4日に「10月サプライズ」は空想の産物であり、朝米対話を自らの政治危機を処理するための道具としか見なさない米国とは対座する必要がない、と語っていた。...
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米国務省の副長官で北朝鮮政策特別代表のビーガン氏が今週韓国を訪問するが、北朝鮮と接触する可能性もあることから、3回目の米朝首脳会談(2019年6月の板門店での米朝首脳の接触を含むと4回目)を行う方向に向かうのかが注目される。もっとも北朝鮮外務省の崔善姫第一次官は4日に「10月サプライズ」は空想の産物であり、朝米対話を自らの政治危機を処理するための道具としか見なさない米国とは対座する必要がない、と語っていた。
韓国の『聯合ニュース』は5日、複数の外交消息筋の話として、ビーガン代表は7日に韓国に到着し、3日間の日程を組んでいると伝えた。ホワイトハウスの安全保障会議の朝鮮半島担当者であるフッカー氏も同行するという。米国の前の大統領補佐官であったボルトン氏は2日に、トランプ大統領が米国大統領選の前に金正恩委員長との首脳会談を願っており「10月サプライズ」があるのではないかと語っていた。これについて韓国の『ハンギョレ』の報道によれば、ビーガン氏は大統領選の前の米朝首脳会談の可能性は小さいと語っていたが、『読売新聞』の報道では、消息筋の話として、ビーガン氏は7月初めに板門店で北朝鮮側と接触し、トランプ大統領の意向を北朝鮮側に伝えることを試みようとしており、もしも北朝鮮側が興味を持つ内容であったならば、米朝首脳会談が進展する可能性もあると報道していた。
北朝鮮外務省の崔善姫第一次官は「対朝敵視政策にしつこく執着している米国と果たして対話や取引が成立するだろうか」「米国の長期的な脅威を管理するためのより具体的な戦略的計算表を練っている」と語っていたが、『韓国日報』の5日の論評によれば、崔善姫第一次官のこの談話はビーガン訪韓前に米国に圧力をかけているものだろうという見方を示していた。一方韓国の専門家は文在寅大統領に向けての言葉だったのではないかとしている。
米朝は共に大統領選前の首脳会談の可能性は小さいとしているが、文在寅大統領は依然として大統領選前の首脳会談を画策している。韓国外交部の2日の記者会見で、米大統領選前の米朝首脳会談はあるかと問われた康京和長官は、「米国は会談を復活させる準備を進めている」と述べた。また文在寅大統領は3日に、国家情報院など朝鮮半島の重要3部門の長に「北朝鮮通」の3人をあてたが、文在寅大統領はこの人事を南北関係改善の突破口にしようとしているのではないかとする見方もある。
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北朝鮮高官・談話発表“米国と向き合う必要ない”(7月5日)
北朝鮮外務省で米国のと交渉を担当するチェソニ第1次官はきのう談話を発表し、米国大統領選挙を前に米朝首脳会談が開催されるのではないかという見方が出ていると指摘した。
これについてチェ次官は「首脳会談での合意も眼中になく、我々への敵視政策にこだわる米国と対話や取り引きが成立するだろうか」として、北朝鮮への制裁を維持する米国を批判した。
その上で「誰かの国内政治の日程によって我が国の政策が変更されることはない。...
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北朝鮮外務省で米国のと交渉を担当するチェソニ第1次官はきのう談話を発表し、米国大統領選挙を前に米朝首脳会談が開催されるのではないかという見方が出ていると指摘した。
これについてチェ次官は「首脳会談での合意も眼中になく、我々への敵視政策にこだわる米国と対話や取り引きが成立するだろうか」として、北朝鮮への制裁を維持する米国を批判した。
その上で「誰かの国内政治の日程によって我が国の政策が変更されることはない。我々との対話を自らの政治的危機をかわす道具としかみなさない米国と向き合う必要はない」として、首脳会談や対話に応じる考えはないと主張した。
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北朝鮮:米国との対話は必要ない(7月5日)
北朝鮮の崔善姫第一外務次官は、4日「朝米対話を自らの政治危機を処理するための道具としか見なさない米国とは対座する必要がない」として、11月の米大統領選前に朝米対話を行うことを否定する談話を発表した。4日の「朝鮮中央通信」が伝えたもの。
「早まって仲裁の意思を示す人」がおり、さらに「我々の非核化措置を条件付きの制裁緩和と換えられると見る空想家まで現れている」として、韓国の文在寅大統領が6月30日に「韓国は米大統領選の前に米朝対話を行えるように全力を傾ける」と述べたとの報道を受けて、韓国大統領を非難した。...
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北朝鮮の崔善姫第一外務次官は、4日「朝米対話を自らの政治危機を処理するための道具としか見なさない米国とは対座する必要がない」として、11月の米大統領選前に朝米対話を行うことを否定する談話を発表した。4日の「朝鮮中央通信」が伝えたもの。
「早まって仲裁の意思を示す人」がおり、さらに「我々の非核化措置を条件付きの制裁緩和と換えられると見る空想家まで現れている」として、韓国の文在寅大統領が6月30日に「韓国は米大統領選の前に米朝対話を行えるように全力を傾ける」と述べたとの報道を受けて、韓国大統領を非難した。
また米国に対しては、「対朝敵視政策にしつこく執着している米国と果たして対話や取引が成立するだろうか」「米国の長期的な脅威を管理するためのより具体的な戦略的計算表を練っている」として、どこかの国の政治日程によって、北朝鮮の政策がかわることはないと言明している。
行き詰まった南北関係を打開しようとした文在寅大統領の米大統領選前の米朝対話という奇策は封じられた。米国との対話を拒否する談話ではあるが、最初に仲裁者を持ち出しており、韓国を強く牽制する内容となっている。
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