ドイツ:ドイツーロシア国籍の2人をババリア地方でスパイ容疑により逮捕(2024/04/19)
『フランス国際ラジオ局(RFI)』4月18日付けで、元ドイツの情報機関職員が17日水曜日にドイツの機密情報をロシアのスパイに伝えたとの疑惑により捜査され、18日木曜日にはババリア地方で2人のドイツーロシア国籍を持つ容疑者たちが逮捕された、と伝えている。2人の容疑者たちは犯行を否定しているという。
容疑者たちは、ウクライナ東部の新ロシア派の分離派軍事組織に属していた、元戦闘員で、ロシアのためにドイツ側の情報を収集した容疑と、テロ攻撃活動をドイツ国内で計画した容疑で逮捕された。
2人の容疑者は、ドイツのインフラとババリア地方の巨大な米軍基地に興味を抱いていたものと推察される。まさにこの基地で、ウクライナ兵たちがアメリカ製のエイブラハム型戦車の操縦法の訓練を受けていたという。
2人の容疑者のうちの主犯格、ディタ―・Sはロシアとドイツの国籍を持っていて、2023年10月から、ロシアの情報局にドイツ軍の情報を送っていた。...
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容疑者たちは、ウクライナ東部の新ロシア派の分離派軍事組織に属していた、元戦闘員で、ロシアのためにドイツ側の情報を収集した容疑と、テロ攻撃活動をドイツ国内で計画した容疑で逮捕された。
2人の容疑者は、ドイツのインフラとババリア地方の巨大な米軍基地に興味を抱いていたものと推察される。まさにこの基地で、ウクライナ兵たちがアメリカ製のエイブラハム型戦車の操縦法の訓練を受けていたという。
2人の容疑者のうちの主犯格、ディタ―・Sはロシアとドイツの国籍を持っていて、2023年10月から、ロシアの情報局にドイツ軍の情報を送っていた。ドイツのテロ対策検察局のコミュニケによると、ディタ―・Sはドイツの軍事施設や軍事産業企業にテロ攻撃を行う準備をしていたという。もう1人の容疑者、アレキサンダー・Jは最近の3月末からディタ―・Sのスパイ活動に加わったと見られる。
ドイツのナンシー・フェーザー内務大臣は、2人のスパイ容疑者の逮捕とセキューリテイ・サービスの成果を称賛し、「セキュリテイ職員の仕事により、ウクライナに送る貴重な弾薬へのテロ破壊工作や、ウクライナへの軍事援助が台無しにされることを未然に防ぐことができた。」と語った。さらに、「ドイツは、いかなる脅しにも屈しない。」と豪語し、さらにSNSのX上で、プーチン大統領の犯罪政権を強く非難した。
さらに2人の容疑者が逮捕されてから、ドイツのアンナレーナ・べアボック外務大臣は、駐独ロシア大使を呼びつけて、ロシア側への強い非難の意を表した。
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地球温暖化:地球上の全てのサンゴ礁は、大規模な白色化現象を被っている(2024/04/18)
『フランス24TVチャンネル』4月15日付けによると、地球上の全てのサンゴ礁が、過去10年間で2度目となる白色化現象をこうむっている。これは、海洋温度が極度に上昇しているためで、4月15日には米国の海洋および大気観測局(NOAA)が警告を発している。
このサンゴ礁の白色化現象は、世界の海洋でのサンゴ礁の生存を脅かす出来事で、例えば、オーストラリアの東に位置するグランド・バリアリーフも大きな危機にさらされている。
NOAAのサンゴ礁観測所のマンゼロ氏によると「海洋の温度が上がり続ける限り、サンゴ礁の白色化は、頻繁に大規模に起こることになる。」と警告している。
すなわち、海水の温度が上昇すると、このプロセスはサンゴ礁の白色化を促し、この期間が長くなり、熱的ストレスが強くかかると生体機能が損なわれ、死に至る。...
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このサンゴ礁の白色化現象は、世界の海洋でのサンゴ礁の生存を脅かす出来事で、例えば、オーストラリアの東に位置するグランド・バリアリーフも大きな危機にさらされている。
NOAAのサンゴ礁観測所のマンゼロ氏によると「海洋の温度が上がり続ける限り、サンゴ礁の白色化は、頻繁に大規模に起こることになる。」と警告している。
すなわち、海水の温度が上昇すると、このプロセスはサンゴ礁の白色化を促し、この期間が長くなり、熱的ストレスが強くかかると生体機能が損なわれ、死に至る。しかし、この現象は可逆的で、もし海水温度が下がり、過剰漁獲や海水汚染などのストレスが軽減すれば、サンゴ礁が元の正常状態に戻る可能性もあるという。
なお、今回のサンゴ礁白色化現象はNOAAによれば、1985年から観測を始めて、1998年、2010年、2016年に続いて4回目になるという。
環境保護NGO、WWFのペペ・クラーク氏によると、サンゴ礁の広範囲の白色化は、現状の気候変動が生態系に悪影響を及ぼしている顕著な証拠である、という。
NOAAによると、地球はすでに30~50%のサンゴ礁を失っており、もし人類が何らかの手立てを施さないと、今世紀末までにサンゴ礁が世界の海洋から完全に消滅すると予測されている。海洋での海水温度が世界の気候を決定するうえで重要な役割を演じているが、極地以外での海面での平均温度がコペルニクス観測所によると、これまでの最高値(21.07℃)を示したという。
なお、サンゴは、微細なポリプと呼ばれる刺胞動物で成り立っていて石灰質の外骨格を持っている。海水温度の上昇があると体内から栄養分としていた海藻を排せつする。これが、サンゴ礁の白色化原因となっている。
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