米メディア;IMF統計データで日本は2023年GDPランキングで4位転落は確実で、2026年にはインドにも抜かれて5位と報道(2024/02/14)
国際通貨基金(IMF、1945年創設)は昨年11月、2023年の各国の国内総生産(GDP)予想を発表したが、それによると日本はドイツに抜かれて4位に転落するという。そしてこの程、IMFの直近のデータによると、4位転落は確実で、更に2026年にはインドにも抜かれて5位に沈む見込みとなっていると米メディアが報じている。
2月13日付
『ブルームバーグ』オンラインニュースは、2023年の世界GDPランキングで、日本が4位に転落することは確実で、更に2026年にはインドにも抜かれて5位に沈む見込みだと報じている。
IMFが直近で公表した2023年GDP世界ランキングでは、3位の日本が4位のドイツに抜かれることが確実となっている。
内閣府が2月15日に公表するデータで最終結果が判明するが、IMFデータによると、日本:4兆2,300億ドル(2023年為替レートで約596兆円)、ドイツ:4兆5,000億ドル(4兆1,200億ユーロ、約635兆円)となっている。...
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2月13日付
『ブルームバーグ』オンラインニュースは、2023年の世界GDPランキングで、日本が4位に転落することは確実で、更に2026年にはインドにも抜かれて5位に沈む見込みだと報じている。
IMFが直近で公表した2023年GDP世界ランキングでは、3位の日本が4位のドイツに抜かれることが確実となっている。
内閣府が2月15日に公表するデータで最終結果が判明するが、IMFデータによると、日本:4兆2,300億ドル(2023年為替レートで約596兆円)、ドイツ:4兆5,000億ドル(4兆1,200億ユーロ、約635兆円)となっている。
ただ、日本のGDPは、円換算ベースでは2012年比+12%増加しているのに対して、ドル換算では2012年は6兆3,000億ドルであり、大きな要因は当時の為替レート80円だったのに対して、2023年実勢レートが141円となっていたことにある。
第一生命経済研究所(1997年設立)の熊野英生首席エコノミスト(56歳)は、“日本のGDP下落は偏に円安問題に因るところが大きい”と分析している。
同氏は、“円安で日本の経済規模が遥かに縮小されてしまっており、日本の一人負けと言わざるを得ない”とし、“一方、ドイツは折からのウクライナ戦争に伴う急激なインフレのせいで名目GDPが上昇したのであって、ドイツ自身も経済が低迷していることは明らかだ”とコメントしている。
なお、IMFの見立てによると、日本もドイツも高齢化、乏しい天然資源、更には自動車を中心とした輸出に依存しているという共通点があり、国内産業の大きな発展が望めない限り、急速に経済発展を成し遂げつつあるインドに、日本は2026年に、ドイツも2027年に追い抜かれる見込みとなっている。
すなわち、インドでは、ナレンドラ・モディ首相(73歳、2014年就任)主導によって、国内製造業を発展させ、インドを世界の輸出センターに押し上げるため、巨額の資金的援助政策が進められている。
実際問題、これまで投じられた240億ドル(約3兆5,760億円)のお陰で、米アップル(1976年設立)や韓国サムスン電子(1969年設立)のように大規模国内生産を達成できるまでになっている。
米金融大手ゴールドマンサックス(1869年設立)調査部門のサンタヌ・セングプタ氏(インド担当エコノミスト)は、“良好な人口動態(14億人の約3分の2が労働生産年齢)によって、今後数十年にもわたって成長が維持される”と分析している。
これに対して、少子高齢化に喘ぐ日本について熊野氏は、“例えば国内における先端技術研究開発センターを創設する等によって、技術集約型産業を発展させていく必要がある”と強調している。
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トランプ、米若年層に超人気の女性シンガーにバイデン支持だと大変なことになると脅し【米メディア】(2024/02/12)
東京ドーム公演を大盛況のうちに終えた世界的ポップシンガーのテイラー・スウィフト(34歳)は、恋人が出場するスーパーボウル(注1後記)の応援観戦のために米国にとんぼ返りした。ところが、ドナルド・トランプ前大統領(77歳、2017~2021年在任)は、2020年大統領選で彼女が対立候補のジョー・バイデン大統領(81歳、2021年就任)を支持したことが気に喰わず、全米が注目するスーパーボウル会場でバイデン支持の声を上げないよう、彼女に脅しとも取れる先制攻撃を仕掛けている。
2月11日付
『ニューヨーク・タイムズ』、
『ニューヨーク・ポスト』紙は、トランプ前大統領が、米若年層に超人気の歌姫が対立候補のバイデン現大統領を支持しないよう、脅しとも取れる先制攻撃を仕掛けたと報じている。
世界的に有名となっている若きポップシンガーのテイラー・スウィフトは、米若年層からも多くの人気を獲得している。
ところが、ドナルド・トランプ前大統領は、彼女が2020年大統領選においてジョー・バイデン候補を支持したことが気に喰わなかったのか、今回もバイデン候補を支持するならば大変なことになると脅しとも取れる発言をしている。...
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2月11日付
『ニューヨーク・タイムズ』、
『ニューヨーク・ポスト』紙は、トランプ前大統領が、米若年層に超人気の歌姫が対立候補のバイデン現大統領を支持しないよう、脅しとも取れる先制攻撃を仕掛けたと報じている。
世界的に有名となっている若きポップシンガーのテイラー・スウィフトは、米若年層からも多くの人気を獲得している。
ところが、ドナルド・トランプ前大統領は、彼女が2020年大統領選においてジョー・バイデン候補を支持したことが気に喰わなかったのか、今回もバイデン候補を支持するならば大変なことになると脅しとも取れる発言をしている。
すなわち、彼女が東京公演を終えて、恋人の出場するスーパーボウルの応援観戦のためにとんぼ返りをして、全米が注目するスーパーイベントにおいて、トランプ不支持を表明することを恐れたためか、同イベント開始直前の2月11日朝、トランプが2021年に立ち上げたSNS『トゥルー・ソーシャル』に次のように投稿した。
・自身は2018年、多くの音楽アーティストの権利を擁護する「音楽近代化法」に署名することによって発効させるという責任を負った。
・これによって、テイラー・スウィフトもその恩恵を受けて、グラミー賞(注2後記)においてアルバム賞を獲得する等、大きな名声と巨額の富を得ることができた。
・ところが、2020年の大統領選で彼女が支持したバイデン候補は、音楽家らのために何もしていない。
・従って、今回の大統領選で彼女が再びバイデン支持を表明するとしたら、それは“不誠実”という誹りを免れないことだ。
なお、狂信的なトランプ支持者らが、“テイラー・スウィフトは国防総省から機密指令を受けている”とか、“与党・民主党が彼女とスーパーボウル出場の選手とのロマンスを殊更盛り上げ、全米の注目度を更に上げたところで、恋人の所属チームを勝たせ、その上で彼女に民主党及びバイデン候補支持を表明させようとしている”等々の根拠のない噂を流している。
ただ、国防総省が即座に否定しているだけでなく、野党・共和党主流派も、このような陰謀論を全く支持していない。
(注1)スーパーボウル:ナショナル・フットボール・リーグ(NFL、1920年創設)の優勝決定戦。毎年、2月上旬の日曜日に開催され、当日はスーパーサンデーと呼ばれ、事実上の米祝日。
(注2)グラミー賞:米音楽産業において優れた作品を創り上げたクリエイターの業績を讃え、業界全体の振興と支援を目的とする賞。初回は1959年。今日、テレビにおけるエミー賞、舞台におけるトニー賞、映画におけるアカデミー賞と同列に扱われる。毎年2月に授賞式が行われ、著名なアーティストによるパフォーマンスや代表的な賞の授賞式の模様が全米をはじめ世界の多くの国で放映される。
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