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2024年05月09日(木)
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【Globali】
 

中国、メコン川流域開発に資金提供(2016/03/24)

3月23日中国の李克強首相は中国海南島の三亜で開催されたタイ、ベトナム、ラオス、カンボジア、ミャンマーの東南アジア5ヶ国とのメコン川流域開発協力に関わる第1回目の会議で、低利融資100億元(約15億ドル)と融資枠100億ドルの合計115億ドルの資金を提供することを表明した。メコン川開発協力会議は中国とタイの主催で開催されたが、中国の目的は、中国が主唱する「一帯一路」経済圏構想の一環としてメコン川流域を中心とする東南アジアの社会インフラの整備と生産性向上を目指すものである。インフラ整備には現在中国で深刻な課題となっているセメント、鉄鋼などの過剰な生産設備が利用出来るし、融資に関しては、最近設立したアジア投資銀行(AIIB)が活用出来ることも中国にとって大きなメリットである。

中国のもう一つの思惑としては、南シナ海の人工島問題で直接領有権を争うベトナムは勿論のこと東南アジア全体でも中国の膨張に対し警戒感が生じており、これを緩和するため友好協力的姿勢を示すことにあると思われる。
東南アジア諸国も今回の会議の成果を実利ベースでは評価して中国との友好ムードを見せる一方で、完全に中国ベッタリにはなれないという微妙なバランスの対中外交を行う必要がある。中国に対して距離を置く姿勢は現地のメディアの報道にも現れている。

3月22日付シンガポールの『ストレートタイムズ』は、「中国はメコン地域で更に寛容に」という見出しで、中国が今回の会議の前にメコン川下流諸国の干ばつ対策として上流にあるダムの水を放流したことについて、干ばつ対策とはなったが、発表が急だったため急激に川の水位が上がることにより漁業や沿岸の農業、観光に被害をもたらす可能性があると警告している。過去中国が勝手に上流にダムを建設して下流の諸国に影響が出ていたが、今回の会議でタイの首相は中国に対してしっかりと公平な水管理への協力を求めるべきであるという意見を掲載している。...
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タイ元首相タクシン氏のインタビュー(2016/02/24)

首相を退任して後10年間の亡命生活を送ってきた元タイ首相タクシン・チナワット氏(66)が、ほぼ2年の沈黙を破ってメディアのインタビュー取材に答え、現タイ軍事政権と憲法草案に憤りを表した。
一昨年5月に元陸軍大将チャンオチャ氏による軍事政権が発足し、クーデターでタクシン氏の妹インラック・チナワット氏は首相の座を奪われた。当時軍はバンコク基盤の反タクシン派と対する地方を中心に支持されたタクシン、インラック派で二分した政治を和解させるとした。2001年以降チナワット支持党はすべての選挙で勝利してきた。タクシン氏は汚職の疑いで首相辞任に追い込まれ、2008年本人不在のまま禁固刑2年の判決を受けた。

2月23日付『ヤフーニュース』は、「タクシン氏:タイ軍事政権は長く続かない」との見出しで次のように報道している。
・タクシン氏は、先月公表された、2017年までに国民選挙を行う予定が盛り込まれた憲法草案を批判。国が後退していると考え心配しており、憲法草案については最悪のもの。北朝鮮で書かれたようなものだと批判。国の運営がたちまわらず国民を大切にしない管理体制では政権は長くはもたないだろうとした。...
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