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スペシャル あの一言
2024年04月26日(金)
最新TV速報
【あの一言】
対立の根底は
櫻井玲子解説委員(国際金融・日米経済担当)
米国のビジネス界からは失望と警戒心の両方がある。最近よく聞くのは、中国企業が真似する側から真似される側に一部分野がなっているのではないかという指摘。ビッグデータの活用はGAFAと呼ばれるグーグルやアマゾンといった米国のリーディングカンパニーですら、中国の後を追いかけている。それも対立を深めている理由になっている。
2019/09/16 NHK総合・東京[解説スタジアム]

加藤青延専門解説委員(中国担当)
一帯一路政策は本来はヨーロッパと中国を結ぶユーラシア横断の経済圏構想だから、自分たちに歯向かってくるものとは思えなかった。ところが去年1月に事態が豹変し、ここから米中関係は新たな局面に入り、中国は一帯一路の版図を一気に北極圏と中南米、カリブ海諸国にまで広げてしまった。これで米国はびっくりし、去年1月以降、米国の対中政策が急に厳しくなった。
2019/09/16 NHK総合・東京[解説スタジアム]

高橋祐介解説委員(米国担当)
オーストラリアのケビンラット前首相は親中派から対中警戒論者に転向したと言われているが、理由を問われた時、2014年11月に習近平国家主席が中国共産党の外交方針を話し合う席で『中国式に国際秩序を塗り替えていく』という趣旨のことを言ったからだという。米国全体の意見をトランプ大統領が代弁していることでは必ずしもなく、今のトランプ政権を誰が支えているかの構造を見ると、ほぼ全員が対中強硬派。
2019/09/16 NHK総合・東京[解説スタジアム]

神子田章博解説委員(国際経済・通商政策担当)
中国は外見は傲慢だが、内実は経済成長の維持に汲々としている。中国人に米国についてどういう思いでいるか聞いたところ、かつての反日感情のように米国全体に強い反感が起きている訳ではないが、トランプ大統領のやり方に関しては怒りを感じている。貿易摩擦の影響で失業率が急上昇するとか、関税が上がって物価が目に見えて上がることでも無い限り、習近平指導部の対決姿勢を支持していくと思うので、中国側から譲歩する事は無いのではないか。
2019/09/16 NHK総合・東京[解説スタジアム]

加藤青延専門解説委員(中国担当)
経済面でナンバー2に上り詰めてきた中国が大変傲慢な振る舞いをし始めたことが、ナンバー1である米国には脅威に見えた。ナンバー2にいる時にはあまり野心をのぞかせてはいけないのに、それをあらわにしてきたために今の状況を作り出している。
2019/09/16 NHK総合・東京[解説スタジアム]

伊藤雅之解説委員(政治担当)
米中対立は長期化すると見たほうがいい。経済、最先端技術、安全保障、両国のメンツまでかかっている。日本を含めた各国とも長期的戦略と局面での対応が求められる時代になった。
2019/09/16 NHK総合・東京[解説スタジアム]

高橋祐介解説委員(米国担当)
共和党支持層も民主党支持層も党派の違いを問わず中国への見方は厳しい。まだトランプ政権が発足する以前、オバマ前政権が2期目に入ったあたりから、すでに対中感情の悪化は始まっていた。トランプ大統領が悪化に拍車をかけたのは事実かもしれないが根本的原因ではなく、今の米中対立の発端は中国の台頭による構造的な問題に根ざしている。
2019/09/16 NHK総合・東京[解説スタジアム]

櫻井玲子解説委員(国際金融・日米経済担当)
中国の経済力が米国の政財界から一般人まで様々な形で警戒心を抱かせている。一つ目はシャープパワーの弊害で、台頭している中国が経済力を背景にソフトパワーを発揮し過ぎたのではないかということがある。ハリウッドの映画産業やワシントンのシンクタンクなどにもチャイナマネーの影響が見て取れる。朝起きて新聞を広げると中国の教育機関である孔子学院の広告が入っている。こういうことで中国の台頭を身をもって感じる人が増えたということがある。二つ目はデジタル経済の発展が中国脅威論を高めている側面がある。昨年発表されたUFCC米中経済安全保障調査委員会の報告書には中国の5GとかIOTとか新しいIT技術の発展が米国にとっては軍事経済両面の脅威となるという記述がある。2020年にはIOTデバイスの95%が中国で生産される見通しであることも紹介され、中国が膨大な情報収集だとか、諜報活動を行う可能性に警戒感を強めている。
2019/09/16 NHK総合・東京[解説スタジアム]

ハーバード大学・エズラボーゲル名誉教授(VTR)
米国を超える国の登場は米国の歴史上で初めてで、米国人にとっては初めての経験。第二次大戦後の数十年、米国は圧倒的な力を持ち続けてきた。今、その地位を失いつつあり危機感を感じている。中国との対立は激化しており中国は自信を持ち始めると同時に米国は多くの圧力を中国にかけ、中国の成長を阻害しているとも感じている。国内に非常に強い反米ムードがある。中国国内の強力な反米勢力と米国国内の強力な反中勢力が共鳴しあい互いに極端なことを主張し相手を刺激しあっている。
2019/09/16 NHK総合・東京[解説スタジアム]

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