北朝鮮の飛翔体・米国国防総省「複数の弾道ミサイル」(5月10日)
北朝鮮が昨日発射した飛翔体について米国国防総省は複数の弾道ミサイルだったと断定した。そのうえで、ミサイルは打ち上げ場所から東に300キロメートル以上飛行したあと海に落下したと分析している。
北朝鮮は9日北西部亀城付近から合わせて2発の飛翔体を発射している。菅善偉官房長官は日米の間で分析対応をし、あらゆるレベルにおいて緊密に連携していくとコメントした。
米国を訪問中の菅官房長官はポンペオ国務長官と会談し、北朝鮮が昨日発射した飛翔体について緊密に連携していくことを確認した。...
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北朝鮮が昨日発射した飛翔体について米国国防総省は複数の弾道ミサイルだったと断定した。そのうえで、ミサイルは打ち上げ場所から東に300キロメートル以上飛行したあと海に落下したと分析している。
北朝鮮は9日北西部亀城付近から合わせて2発の飛翔体を発射している。菅善偉官房長官は日米の間で分析対応をし、あらゆるレベルにおいて緊密に連携していくとコメントした。
米国を訪問中の菅官房長官はポンペオ国務長官と会談し、北朝鮮が昨日発射した飛翔体について緊密に連携していくことを確認した。
また拉致問題解決に向けて金正恩党委員長との会談に条件なしに向き合うという安倍首相の決意を伝えたという。
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北朝鮮、またもや発射訓練(5月10日)
9日16時29分と49分頃、北朝鮮平安北道の亀城で4日に続き、北朝鮮はまたもや発射訓練を行った。亀城から東にむけて発射され、朝鮮半島を超えて飛行距離は420㌔と27 0㌔に及んだ。飛行距離が長かったこともあり、韓国ではこの飛翔体を短距離ミサイルとみなしている。
10日の朝鮮中央通信は、9日に金正恩委員長が「朝鮮人民軍の前線および西部前線防御部隊の火力打撃訓練を指導した」と報じた。...
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9日16時29分と49分頃、北朝鮮平安北道の亀城で4日に続き、北朝鮮はまたもや発射訓練を行った。亀城から東にむけて発射され、朝鮮半島を超えて飛行距離は420㌔と27 0㌔に及んだ。飛行距離が長かったこともあり、韓国ではこの飛翔体を短距離ミサイルとみなしている。
10日の朝鮮中央通信は、9日に金正恩委員長が「朝鮮人民軍の前線および西部前線防御部隊の火力打撃訓練を指導した」と報じた。金正恩委員長の立ち合いのもとで、ミサイルが発射されたことになる。ミサイルの発射であれば、国連の安保理決議違反になる。
4日の飛翔体発射訓練の際には、ロシアのミサイル「イスカンデル」と類似したミサイルを発射したにも関わらず、米韓の北朝鮮への非難がなかったことから、どの程度までなら米韓は非難しないのか見極めているようにも思える。
一方で北朝鮮外務省の報道官は8日に、4日実施した長距離ロケット砲・戦術誘導兵器の発射訓練は「経常的で自営的なもの」だと述べた。さらに今年の3月と4月に行われた米韓合同軍事演習を行っていることに対し、「我々を狙った戦争演習計画が絶え間なく作成されている」と指摘し、それに対して、国際社会からの何らの非難もないのはおかしい、とも述べている。
中国やイラン、ロシアとの問題に手一杯のトランプ大統領の関心を北朝鮮に引き戻し、3度目の交渉を促そうと金正恩委員長はしているのだろうか。
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北朝鮮外務省報道官“発射は訓練の一環” (5月9日)
北朝鮮は今月4日、金正恩朝鮮労働党委員長の立ち会いのもと、大口径の長距離ロケット砲と戦術誘導兵器の発射訓練だとして、日本海に向け複数の飛翔体を発射した。
国連安全保障理事会の制裁決議に違反している恐れがある短距離弾道ミサイルを発射した可能性も指摘されているが、北朝鮮外務省の報道官は昨夜国営メディアの質問に応える形で声明を発表した。
報道官は「誰かを狙ったものではなく、正常な軍事訓練の一環で地域情勢を激化させたものでもなかった」などと正当化した。...
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北朝鮮は今月4日、金正恩朝鮮労働党委員長の立ち会いのもと、大口径の長距離ロケット砲と戦術誘導兵器の発射訓練だとして、日本海に向け複数の飛翔体を発射した。
国連安全保障理事会の制裁決議に違反している恐れがある短距離弾道ミサイルを発射した可能性も指摘されているが、北朝鮮外務省の報道官は昨夜国営メディアの質問に応える形で声明を発表した。
報道官は「誰かを狙ったものではなく、正常な軍事訓練の一環で地域情勢を激化させたものでもなかった」などと正当化した。
その上で今年3月と4月に米韓合同軍事演習が行われたとして「こうした挑発的な軍事訓練と戦争のための演習には誰も何も言っていない。我々の正常な防衛訓練には挑発だと言いがかりをつけ、武装解除するよう圧力をかけている」として米韓による軍事演習を批判した。
北朝鮮としては、飛翔体の発射は米韓による軍事的な圧力からの自衛の措置だと主張することで米韓をけん制する狙いがあるものとみられる。
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安倍首相、日朝首脳会談を(5月8日)
~日米、米韓電話首脳会談、相次いで行われる~
6日夜、安倍首相はトランプ大統領と電話会談を行ったが、その後の記者会見で「金正恩委員長と条件をつけずに向き合わなければならない」として日朝首脳会談を行う意向を示した。
また4日に北朝鮮が飛翔体を発射したことに対しては、日米が連携して対応していくとし、さらに朝鮮半島の非核化についても日米が協力するとともに、安倍首相は「中国の習近平主席やロシアのプーチン大統領とも認識を共有している」として、日米中露が協力して北朝鮮に非核化を促すとした。...
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~日米、米韓電話首脳会談、相次いで行われる~
6日夜、安倍首相はトランプ大統領と電話会談を行ったが、その後の記者会見で「金正恩委員長と条件をつけずに向き合わなければならない」として日朝首脳会談を行う意向を示した。
また4日に北朝鮮が飛翔体を発射したことに対しては、日米が連携して対応していくとし、さらに朝鮮半島の非核化についても日米が協力するとともに、安倍首相は「中国の習近平主席やロシアのプーチン大統領とも認識を共有している」として、日米中露が協力して北朝鮮に非核化を促すとした。これに対し、韓国では安倍首相が意識的に韓国はずしをしているとみなしている。
日米首脳の電話会談から1日後の7日夜韓米首脳の電話会談が行われた。韓米間でも、北朝鮮の飛翔体発射に対し、協力して対処することが確認され、また非核化交渉から、北朝鮮が離脱することがないようにしなければならない、と認識を一致させた。
また3日にWFP/FAOが北朝鮮の食糧事情が悪化していることを発表したが、トランプ大統領は人道主義の観点から韓国が北朝鮮に食糧援助を行うことについては支持を表明した。
朝鮮半島問題の「当事者」である韓国と米国との首脳会談が、日米首脳会談より後に行われたことや、北朝鮮の飛翔体の発射から3日もたってから会談が行われたことや、まだ「飛翔体が何であったか分析中」と青瓦台が発表していることに対し、韓国内で批判が高まっている。
なおこの飛翔体については、ロシアの地対地弾道ミサイル「イスカンデル」に準ずる短距離弾道ミサイルではないかともみられている。
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NPT会合で日米・北朝鮮への制裁決議着実な実施を(5月7日)
ニューヨーク国連本部ではNPTの会合が開かれ6日には核不拡散をテーマにした討議が行われた。
ウィーン国際機関代表部・北野充大使は今月4日北朝鮮が飛翔体を発射したことを踏まえ“北朝鮮の核開発、ミサイルの能力の変化は見られず”と指摘、国際社会は北朝鮮非核化をめぐる米朝交渉を支援する必要があり、それには制裁決議の完全な実施が重要と述べた。
米国・ウッド軍縮大使も“米朝交渉で最大の成果を上げるためすべての国が制裁決議の義務を完全に果たすよう呼びかける”と述べ、日米代表が歩調を合わせて北朝鮮への制裁決議の着実な実施を訴えた。...
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ニューヨーク国連本部ではNPTの会合が開かれ6日には核不拡散をテーマにした討議が行われた。
ウィーン国際機関代表部・北野充大使は今月4日北朝鮮が飛翔体を発射したことを踏まえ“北朝鮮の核開発、ミサイルの能力の変化は見られず”と指摘、国際社会は北朝鮮非核化をめぐる米朝交渉を支援する必要があり、それには制裁決議の完全な実施が重要と述べた。
米国・ウッド軍縮大使も“米朝交渉で最大の成果を上げるためすべての国が制裁決議の義務を完全に果たすよう呼びかける”と述べ、日米代表が歩調を合わせて北朝鮮への制裁決議の着実な実施を訴えた。
国連・デュジャリック報道官は記者会見で北朝鮮による飛翔体の発射は“地域の緊張を高める行為だ”と批判、国連としても北朝鮮に自制を促すとともに今後の動向を注視していく考えを示した。
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