ビーガン代表「北朝鮮の核問題は解決できる」(2月2日)
1月31日にビーガン北朝鮮政策特別代表がスタンフォード大学で行った講演に注目が集まっている。そのなかでビーガン代表は、北朝鮮は非核化に積極的であり、トランプ大統領も北朝鮮の非核化を信じていると語った。
ビーガン代表は就任してから5カ月にして初めて講演を行ったもので、トランプ政権の北朝鮮政策の詳細を語った。「『米国が北朝鮮を攻撃することはあり得ないし、政権を転覆することもない』とトランプ大統領は明言しており、もし金正恩委員長が非核化の固い意思を示したならば、米国の行動は皆の予想をはるかに超えるものになるだろう」「トランプ大統領は朝鮮半島の戦争状態を終わらせる時が来たと信じている。...
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1月31日にビーガン北朝鮮政策特別代表がスタンフォード大学で行った講演に注目が集まっている。そのなかでビーガン代表は、北朝鮮は非核化に積極的であり、トランプ大統領も北朝鮮の非核化を信じていると語った。
ビーガン代表は就任してから5カ月にして初めて講演を行ったもので、トランプ政権の北朝鮮政策の詳細を語った。「『米国が北朝鮮を攻撃することはあり得ないし、政権を転覆することもない』とトランプ大統領は明言しており、もし金正恩委員長が非核化の固い意思を示したならば、米国の行動は皆の予想をはるかに超えるものになるだろう」「トランプ大統領は朝鮮半島の戦争状態を終わらせる時が来たと信じている。・・・朝鮮半島の核兵器が総てなくなれば、制裁は解除され、北朝鮮に米国大使館ができ、終戦協定が署名されることになるだろう」とも語っている。
トランプ大統領はレガシーを残したいという思いがあるだけなのではという批判や、昨年の米朝首脳会談は何の成果もあげなかったいう批判に対して、ビーガン代表は「昨年10月にポンペオ国務長官が訪朝した際に、金正恩委員長はウランとウランの濃縮施設を廃棄すると約束している。北朝鮮は米国に、廃棄に対する『相応の措置』を要求しているのだ」と語った。
このようなビーガン代表の楽観的な見通しに対し、遼寧社会科学院の呂超研究員は、「米国は第二次米朝首脳会談に対し世論対策をしているのだろう。昨年6月の米朝首脳会談に比べ、第二次米朝首脳会談で実質的な進展を得るには、さらなる困難がある」と語っている。また1月29日に米国のコーツ国家情報長官は、北朝鮮が核を放棄する公算は小さい、とも語っていた。
果たして第二次米朝首脳会談は成果をあげることができるのか。ビーガン代表は3日に韓国を訪問し、その後新たに北朝鮮の実務者協議代表となった前スペイン大使で、現在国務委員の金赫哲氏と会談することになっている。
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制裁違反との報道に韓国反論(2月1日)
1月30日に日本のメディアは、国連の専門家パネルが3月に提出する報告書で、韓国が国連に届け出せずに、北朝鮮に石油製品340㌧を搬入したことは制裁違反だと指摘する、と報じた。
韓国はこれまでも南北経済交流事業等で禁輸品を北朝鮮に持ち込む場合があり、その際国連安保理は「特別な状況の例外品目」として認めていたが、340㌧の石油製品について国連安保理が「特例」として認めたかどうかについては、韓国は明らかにしていない。...
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1月30日に日本のメディアは、国連の専門家パネルが3月に提出する報告書で、韓国が国連に届け出せずに、北朝鮮に石油製品340㌧を搬入したことは制裁違反だと指摘する、と報じた。
韓国はこれまでも南北経済交流事業等で禁輸品を北朝鮮に持ち込む場合があり、その際国連安保理は「特別な状況の例外品目」として認めていたが、340㌧の石油製品について国連安保理が「特例」として認めたかどうかについては、韓国は明らかにしていない。国連安保理の2017年の制裁決議では、北朝鮮が年間に輸入できる石油製品の上限は50万バレル(6万㌧)とされていて、国連の加盟国が北朝鮮に石油製品を輸出する場合は国連への届け出が必要とされている。
報道に対し韓国外交部の魯圭悳報道官は「韓国は国連の制裁決議を遵守しており、国際社会は南北朝鮮の協力事業に理解を示している。韓国は専門家パネルとも協議している」と述べ、さらに「北朝鮮に石油製品を搬入したのは南北経済交流事業のためであり、あまった分は韓国に持ち帰った」と述べている。340㌧の石油製品は、開城での南北連絡事務所の開設の際に搬入されたもの。また韓国統一部は、韓国は国連安保理の対北朝鮮制裁決議を厳格に守っており、南北協力も制裁の枠組みのなかで行っていると述べた。韓国政府は340㌧の石油製品のうち120㌧は昨年8月に行われた離散家族の再会活動で使われた、とも述べている。
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国連安保理が報告書・北朝鮮「瀬取り」約150回(1月31日)
国連安全保障理事会の専門家パネルは北朝鮮に対する制裁決議の実施状況を調べて、毎年報告書をまとめている。
今年の報告書は北朝鮮が去年1月から8月までに少なくとも148回の瀬取りを行って、決議が定める上限の年間50万バレルを超える石油製品を輸入したとしている。
また北朝鮮は制裁決議によって、石炭や銑鉄の輸出を全面的に禁止されているにもかかわらず、ロシアの極東の港を経由してロシア産と偽って、合わせて558万ドル分を輸出したとしている。...
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国連安全保障理事会の専門家パネルは北朝鮮に対する制裁決議の実施状況を調べて、毎年報告書をまとめている。
今年の報告書は北朝鮮が去年1月から8月までに少なくとも148回の瀬取りを行って、決議が定める上限の年間50万バレルを超える石油製品を輸入したとしている。
また北朝鮮は制裁決議によって、石炭や銑鉄の輸出を全面的に禁止されているにもかかわらず、ロシアの極東の港を経由してロシア産と偽って、合わせて558万ドル分を輸出したとしている。
さらに報告書は北朝鮮が少なくとも15隻の中国漁船に対して、北朝鮮近海での漁業権を販売して外貨を獲得するなど制裁決議に違反する行為を繰り返していると指摘した。
一方、報告書は北朝鮮の北西部にニョンビョンの核施設が去年1月から11月まで稼働していたことを示す排水を確認したほか、南部ピョンサンのウラン鉱山では採掘が行われていたとして北朝鮮は核開発を続けていると分析している。
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米国家情報長官“北朝鮮の核放棄可能性低い”(1月30日)
米国の情報機関を統括するコーツ国家情報長官は議会上院の情報委員会で、北朝鮮について証言し、金正恩朝鮮労働党委員長は対外的には非核化に積極的な姿勢を示しているものの北朝鮮に非核化に反する行動が見られると指摘した。
そのうえで「われわれは、北朝鮮が核兵器と核の製造能力を完全に放棄する可能性は低いと現在分析している。指導部が体制維持のためには核兵器が極めて重要だと考えているからだ」と北朝鮮が核を放棄する可能性は低いという分析を明らかにした。...
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米国の情報機関を統括するコーツ国家情報長官は議会上院の情報委員会で、北朝鮮について証言し、金正恩朝鮮労働党委員長は対外的には非核化に積極的な姿勢を示しているものの北朝鮮に非核化に反する行動が見られると指摘した。
そのうえで「われわれは、北朝鮮が核兵器と核の製造能力を完全に放棄する可能性は低いと現在分析している。指導部が体制維持のためには核兵器が極めて重要だと考えているからだ」と北朝鮮が核を放棄する可能性は低いという分析を明らかにした。
一方でコーツ長官は米国主導の制裁は効果を上げていると指摘した上で「北朝鮮は外交活動を駆使して、圧力を緩和しようとしている」と積極的な外交は制裁の解除が狙いだという見方を示した。
来月下旬に予定されている米朝首脳会談では改めて具体的な成果が問われることになる。
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習近平夫妻、北朝鮮の友好芸術団を鑑賞・李洙墉団長と会見(1月28日)
1月27日、習近平総書記と彭麗媛夫人は中国を訪問中の朝鮮友好芸術団の公演を鑑賞し、朝鮮友好芸術団の団長である李洙墉国際部長と会見を行った。
会見で習近平総書記は「2018年以来金正恩委員長が4回訪中し、会談を行ったことは、新時代の中朝両党両国関係の発展のための重要な出来事であった。今年は中朝の国交樹立70周年であり、中朝両国は地域と世界の平和と発展、繁栄のために積極的な貢献をすることを両国のコンセンサスとしている」と指摘した。...
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1月27日、習近平総書記と彭麗媛夫人は中国を訪問中の朝鮮友好芸術団の公演を鑑賞し、朝鮮友好芸術団の団長である李洙墉国際部長と会見を行った。
会見で習近平総書記は「2018年以来金正恩委員長が4回訪中し、会談を行ったことは、新時代の中朝両党両国関係の発展のための重要な出来事であった。今年は中朝の国交樹立70周年であり、中朝両国は地域と世界の平和と発展、繁栄のために積極的な貢献をすることを両国のコンセンサスとしている」と指摘した。さらに芸術面の交流は中朝の伝統的な友誼を継承するものであり、社会主義文化建設に積極的に貢献しているとも語った。
朝鮮友好芸術団は「アリラン」などの朝鮮の歌曲を披露したほか、「長江の歌」など10曲余の中国の歌曲も披露した。
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