金正恩、国務委員会委員長に再推戴(4月12日)
11日に開催された北朝鮮の最高人民会議で、金正恩委員長は国務委員会委員長に再推戴された。3月に行われた最高人民会議の代議員選挙の当選者に金正恩委員長の名前がなく、代議員になっていなかったことから、新しい肩書になるのではないか、あるいは新しい組織ができるのではないかともみられていたが、肩書は変わらなかった。
最高人民会議では、このほか崔竜海氏が金永南氏にかわって、最高人民会議常任委員会委員長になり、さらに国務委員会第一副委員長にも選ばれた。...
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11日に開催された北朝鮮の最高人民会議で、金正恩委員長は国務委員会委員長に再推戴された。3月に行われた最高人民会議の代議員選挙の当選者に金正恩委員長の名前がなく、代議員になっていなかったことから、新しい肩書になるのではないか、あるいは新しい組織ができるのではないかともみられていたが、肩書は変わらなかった。
最高人民会議では、このほか崔竜海氏が金永南氏にかわって、最高人民会議常任委員会委員長になり、さらに国務委員会第一副委員長にも選ばれた。金永南氏は1998年9月に最高人民会議常任委員会委員長に選出されており、21年間、同職を務めていたが、年齢も90歳を超えており、高齢を理由に交代したものと思われる。なお1998年の憲法改正で、最高人民会議常任委員会委員長は対外的には元首の立場になっていた。崔竜海氏が国務委員の第一副委員長ということは、今後は常任委員会委員長が元首としての役割を担わない可能性が高い。
このほか金才竜氏が、朴奉珠氏にかわって内閣総理となった。
最高人民会議では憲法改正案も審議されたが、どのような改正があったのかは公表されていない。
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キム委員長・再び国務委員会トップに(4月12日)
北朝鮮では国の予算や国家機関の人事や法改正などを決める最高人民会議の代議員選挙が行われ、新たに選出された代議員による最初の最高人民会議が開催された。国営メディアはこの結果を初めて伝えた。
キムジョンウン朝鮮労働党委員長が国務委員会トップの国務委員長に再選されたという。キム委員長は2016年6月、最高人民会議で国務委員長に就任していた。
キム委員長は先月の選挙で初めて代議員に選ばれなかったことから新しい役職に就くのではとの見方が出ていたが国務委員長への再任となった。...
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北朝鮮では国の予算や国家機関の人事や法改正などを決める最高人民会議の代議員選挙が行われ、新たに選出された代議員による最初の最高人民会議が開催された。国営メディアはこの結果を初めて伝えた。
キムジョンウン朝鮮労働党委員長が国務委員会トップの国務委員長に再選されたという。キム委員長は2016年6月、最高人民会議で国務委員長に就任していた。
キム委員長は先月の選挙で初めて代議員に選ばれなかったことから新しい役職に就くのではとの見方が出ていたが国務委員長への再任となった。
91歳と高齢で去年韓国を訪問するなど長年要人との会談をこなしてきたキムヨンナム最高人民会議常任委員長が第一線を退き、後任にキム委員長の側近のチェリョンヘ副委員長が選ばれた。
国営メディアは非核化など米国との関係には触れていない。
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金正恩、27回「自力更生」に言及(4月11日)
11日の朝鮮中央通信は、10日に行われた労働党の第7次中央委員会第4回全体会議について報道した。会議では金正恩委員長が報告を行ったが、そのなかでは金正恩委員長は27回「自力更生」について言及し、自立型の民族経済を強調した。
報告では、2月末の米朝首脳会談についても触れていたが、米国非難や核についての言及はなく、全部の力を経済発展に集中することから離脱してはならないということが強調された。...
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11日の朝鮮中央通信は、10日に行われた労働党の第7次中央委員会第4回全体会議について報道した。会議では金正恩委員長が報告を行ったが、そのなかでは金正恩委員長は27回「自力更生」について言及し、自立型の民族経済を強調した。
報告では、2月末の米朝首脳会談についても触れていたが、米国非難や核についての言及はなく、全部の力を経済発展に集中することから離脱してはならないということが強調された。また国家が置かれている条件や実際の状況に鑑み、自らの力量と技術、資源に依拠した自立型の民族経済で、社会主義建設を推進しなければならないと語り、さらに、経済制裁によって、朝鮮を屈服させられると思っている敵対勢力に重大な打撃を与えなければならない、とも語っていた。
当日は、第14次最高人民会議第1回会議で討議される国家指導機構案や組織問題についても討議された。
なお昨年までの中央委員会全体会議では、常務委員と共に金正恩委員長が並んで舞台上にいたのに対し、今年の全体会議では金正恩委員長だけが舞台上にいたことから、韓国では金正恩委員長の地位が強化されたのではないかとの見方もでている。
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北朝鮮:政治局拡大会議を開催(4月10日)
10日の朝鮮中央通信は、9日に政治局拡大会議が開催されたことを報じている。金正恩委員長は会議で、当面の緊張した局面のなかで、自力更生の精神を発揮し、党の新しい戦略路線を切実に貫徹するよう強調した。
会議では11日に開催される最高人会議で審議される「2018年の国家予算の執行情況と2019年国家予算」が審議され、批准された。会議ではさらに「党中央委員会第7期第4回全体会議の招集について」も討議され、招集の日にちと総会の議案が決定された。...
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10日の朝鮮中央通信は、9日に政治局拡大会議が開催されたことを報じている。金正恩委員長は会議で、当面の緊張した局面のなかで、自力更生の精神を発揮し、党の新しい戦略路線を切実に貫徹するよう強調した。
会議では11日に開催される最高人会議で審議される「2018年の国家予算の執行情況と2019年国家予算」が審議され、批准された。会議ではさらに「党中央委員会第7期第4回全体会議の招集について」も討議され、招集の日にちと総会の議案が決定された。
報道によれば金正恩委員長は、朝鮮労働党と国家が早急に解決しなければならない問題を分析し、当面の緊張した局面に臨んで、幹部たちは革命と建設に対し主人公の態度で、高度の責任感と創造性の精神と、自力更生・刻苦奮闘の革命精神で、党の新戦略を貫徹するように強調した。
党の新戦略とは2018年4月20日に、朝鮮労働党第7期第3回全体会議で決定された「社会主義経済建設を貫徹するために一切の力量を集中させる」という方針である。
金正恩委員長はさらに、幹部たちのなかにある形式主義や要領主義、主観主義や保身を図ること、また職権乱用などの官僚主義などの一切について排除するように強調した。
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中国は朝鮮半島の非核化に大きな役割(4月9日)
7日に中国に赴任した韓国の新駐中国大使となる張夏成氏は、中国は朝鮮半島の非核化に重要な役割を果たすであろうし、任期中に中韓関係を一層良好にしたいと述べた。
「最近朝鮮半島の非核化は停滞し、長引く様相を見せているが、朝鮮半島の周辺国家、とりわけ中国の役割は突出しており、駐中国大使としての私の役割は重大である。韓中は国交樹立以来、経済面では非常に重要なパートナーとなっているが、今後さらに互恵互利の関係を築けるようにしたい」と語った。...
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7日に中国に赴任した韓国の新駐中国大使となる張夏成氏は、中国は朝鮮半島の非核化に重要な役割を果たすであろうし、任期中に中韓関係を一層良好にしたいと述べた。
「最近朝鮮半島の非核化は停滞し、長引く様相を見せているが、朝鮮半島の周辺国家、とりわけ中国の役割は突出しており、駐中国大使としての私の役割は重大である。韓中は国交樹立以来、経済面では非常に重要なパートナーとなっているが、今後さらに互恵互利の関係を築けるようにしたい」と語った。
張夏成氏は、中国の具体的な役割については語っていないが、最近失点続きの韓国外交部としては、THHAD(高高度ミサイル防衛)で疎遠になった中国との関係の立て直しを図り、北朝鮮の非核化に対する中国の作用を期待したいところである。
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