ポンペオ米国務長官、第二次米朝首脳会談は60日以内に(1月25日)
18日ホワイトハウスのサンダース報道官は、第二次米朝首脳会談を2月下旬に行うと発表していたが、24日(現地時間)ポンペオ国務長官は同会談が今後60日以内に行われるだろうと語った。会談が2月下旬ではなく、3月にずれこむ可能性が高くなりそうである。
北朝鮮の金英哲副委員長の訪米後、米朝間では19~20日にスェーデンで実務者協議が行われた。主に首脳会談での議題や事務手続きなどが話し合われた模様だが、まだまだ両者の間で詰めなければならない問題が多い事から、会談の日時が後ろ倒しになったものと思われる。...
全部読む
18日ホワイトハウスのサンダース報道官は、第二次米朝首脳会談を2月下旬に行うと発表していたが、24日(現地時間)ポンペオ国務長官は同会談が今後60日以内に行われるだろうと語った。会談が2月下旬ではなく、3月にずれこむ可能性が高くなりそうである。
北朝鮮の金英哲副委員長の訪米後、米朝間では19~20日にスェーデンで実務者協議が行われた。主に首脳会談での議題や事務手続きなどが話し合われた模様だが、まだまだ両者の間で詰めなければならない問題が多い事から、会談の日時が後ろ倒しになったものと思われる。
なお米朝実務者協議には韓国の李度勲朝鮮半島平和交渉本部長も部分的に参加したという。また21日にはポンペオ国務長官と韓国の康京和外務大臣が電話会議を行い、第二次米朝首脳会談について意見を交換した。
閉じる
北朝鮮、韓国に経済交流促す(1月25日)
24日の「朝鮮中央通信」によると、23日に北朝鮮では政府・政党・団体連合会議が開催され、全朝鮮民族に送るアピールが採択された。アピールは、北朝鮮と韓国が協力と交流を全面的に拡大・発展させていこうとよびかけるものであった。
北朝鮮は2019年になってからしきりに韓国に経済交流をよびかけている。1日の金正恩委員長の「新年の辞」では「いかなる前提条件も代価もなしに開城工団と金剛山観光を再開する用意がある」とよびかけていた。...
全部読む
24日の「朝鮮中央通信」によると、23日に北朝鮮では政府・政党・団体連合会議が開催され、全朝鮮民族に送るアピールが採択された。アピールは、北朝鮮と韓国が協力と交流を全面的に拡大・発展させていこうとよびかけるものであった。
北朝鮮は2019年になってからしきりに韓国に経済交流をよびかけている。1日の金正恩委員長の「新年の辞」では「いかなる前提条件も代価もなしに開城工団と金剛山観光を再開する用意がある」とよびかけていた。また20日の「今日の朝鮮」では開城工団と金剛山観光の再開を重ねて促し、韓国が米国の顔色ばかりをうかがって優柔不断であるとして非難している。
また翌21日には、北朝鮮の祖国平和統一委員会のウェブサイト「わが民族同士」でも北朝鮮の提案に対し、韓国が積極的に応じるように促している。さらに民族が団結しなければ道を見失うことになる。「新年の辞」で述べたように、外部勢力の干渉や介入を脱してこそ、民族が団結し朝韓の関係を良くすることができる、と述べている。
南北朝鮮の連絡事務所ができても、南北朝鮮を結ぶ鉄道と道路の連結式が行われても、北朝鮮への経済制裁が続いている間は、韓国としては実質的な経済協力をするわけにはいかない。北朝鮮は韓国の経済協力がないことに焦れながらも、「前のめり」の文在寅大統領に決断を促すべく、連日の攻勢にでているようである。
閉じる
金正恩、トランプの親書受け取る(1月24日)
24日の朝鮮中央通信社は、金正恩委員長がトランプ大統領の親書を受け取り、親書に非常に満足し、提示された日程での第二次朝米首脳会談の準備を始めたと伝えている。
報道によると、23日に金正恩委員長は、朝米首脳会談の事前準備のための高官級会談を行うために訪米していた金英哲副委員長から、ホワイトハウスでトランプ大統領と会見したことも含め、ワシントンでの成果を聞き、朝米間で解決しなくてはならない問題の具体的な状況を聞いた。...
全部読む
24日の朝鮮中央通信社は、金正恩委員長がトランプ大統領の親書を受け取り、親書に非常に満足し、提示された日程での第二次朝米首脳会談の準備を始めたと伝えている。
報道によると、23日に金正恩委員長は、朝米首脳会談の事前準備のための高官級会談を行うために訪米していた金英哲副委員長から、ホワイトハウスでトランプ大統領と会見したことも含め、ワシントンでの成果を聞き、朝米間で解決しなくてはならない問題の具体的な状況を聞いた。
金正恩委員長は、トランプ大統領が会談に対し積極的であるということを聞き満足するとともに、問題解決のための固い意志を示し、朝米両国で共通の目標を順を追って漸進させていくことが大事だと述べた。また朝米高官級会談の成果にも満足し、第二次米朝首脳会談の準備のための方向性を示した。
閉じる
北朝鮮の秘密基地暴露される(1月23日)
第二次米朝首脳会談を前に、米国のシンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)は、北朝鮮に核あるいは通常兵器を有する未申告のミサイル基地が20か所あると21日発表した。CSISは昨年も同様の報告をしているが、トランプ大統領はフェークニュースだと切り捨てていた。今回の発表が行われたのは、第二次米朝首脳会談で、トランプ大統領が北朝鮮に対し特大の譲歩をしてしまうことを危惧したためとも思われる。ホワイトハウスは今のところ態度を明らかにしていない。...
全部読む
第二次米朝首脳会談を前に、米国のシンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)は、北朝鮮に核あるいは通常兵器を有する未申告のミサイル基地が20か所あると21日発表した。CSISは昨年も同様の報告をしているが、トランプ大統領はフェークニュースだと切り捨てていた。今回の発表が行われたのは、第二次米朝首脳会談で、トランプ大統領が北朝鮮に対し特大の譲歩をしてしまうことを危惧したためとも思われる。ホワイトハウスは今のところ態度を明らかにしていない。
昨年のCSISの報告では未申告の基地は13か所とされていたが、今回は20か所となっている。CSISの報告を報道した「ワシントンポスト」の記事によると、未申告基地の中にはソウルから250㌔余のところに存在しているものもあり、戦略ミサイル部隊の総本部で、基地の周辺にはミサイル研究所やミサイルの発射訓練場がある。ここからミサイルが発射されれば、韓国や日本はもちろんグアムまでミサイルが届く、と報道している。
CSISの報告がなされる前日、トランプ大統領は、北朝鮮との交渉で偉大な成果をあげたことをメディアが称賛していないとの不満をツィートしていた。このため米国内には、第二次米朝首脳会談で、トランプ大統領が、北朝鮮に対する国際制裁の緩和あるいは解除を約束し、平壌に連絡事務所を設立し、朝鮮戦争の終息宣言をするという特大の譲歩をしてしまうのではないかと憂慮されている。実際これまでは「完全で、検証可能な、不可逆的な核廃棄」といっていたものが、ポンペオ国務長官は先日「非核化には長い過程が必要であり、北朝鮮が核ミサイルの能力を低くすることを望む」と語ったというが、これは米国が核凍結あるいは大陸間弾道ミサイルの廃棄を端緒とする段階的な方法をとることを意味しているのではないかと見られている。
さらに韓国の「中央日報」はマティウス前国防長官が3月に米韓合同軍事演習「キーリゾルブ」を行うと辞任前に言っていたが、第二次米朝首脳会談が確定すれば、キーリゾルブも頓挫してしまうのではないかとも報道している。
閉じる
米朝、スウェーデンで実務者協議(1月21日)
スウェーデンのメディアは19日、米国と北朝鮮の代表が当地で第二次米朝首脳会談のための実務者協議を行っていることを明らかにした。
米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は、スウェーデン外務省主催の国際会議に参加するためにストックホルムを訪れたもの。北朝鮮側の崔善姫外交部次官も18日にストックホルムに到着していることが確認されている。
日本の金杉アジア大洋州局長や韓国外務省の李度勲朝鮮半島平和交渉本部長もストックホルム入りしており、何らかの接触があると思われる。...
全部読む
スウェーデンのメディアは19日、米国と北朝鮮の代表が当地で第二次米朝首脳会談のための実務者協議を行っていることを明らかにした。
米国のビーガン北朝鮮担当特別代表は、スウェーデン外務省主催の国際会議に参加するためにストックホルムを訪れたもの。北朝鮮側の崔善姫外交部次官も18日にストックホルムに到着していることが確認されている。
日本の金杉アジア大洋州局長や韓国外務省の李度勲朝鮮半島平和交渉本部長もストックホルム入りしており、何らかの接触があると思われる。
なお米国のペンス副大統領は米朝首脳会談に関して、北朝鮮側に「非核化の具体的措置」を求めると述べているが、実務者協議でどこまで非核化の話がつめられるか注目される。
閉じる
「北朝鮮を追う」内の検索