北朝鮮、4月25日を休暇日に(5月24日)
5月24日の『労働新聞』の報道によると、5月20日の朝鮮最高人民会議常任委員会の第324号政令によって、4月25日を、金日成主席が1932年4月25日に抗日パルチザンを組織した日として、国家の祝日とし、休暇日にすることを決定した、と報じた。
建軍節は、建国当初は2月8日とされていたが、1978年に上述の理由で4月25日とされていた。ただし2018年1月に労働党中央委政治局拡大会議で、金日成主席が朝鮮人民革命軍を統一した正規軍にしたとされる1948年2月8日を建軍節に戻していたもの。
金正恩、核抑止力の強化を指示(5月24日)
5月1日に20日ぶりに順川肥料工場の竣工式に姿を現した北朝鮮の金正恩委員長であったが、それから3週間余またしても動静が伝えられていなかったことから、北朝鮮で何かが起こっているか懸念されていたが、24日になって金正恩委員長の動静が伝えられた(もっとも5月8日には金正恩委員長が中国の習近平総書記に親書を送ったとの報道はあったが、いつ送ったのかという具体的な日時は記されていなかった)。24日になって「朝鮮中央通信」は、朝鮮労働党中央軍事委員会第7期第4回拡大会議が開催され、金正恩委員長が主催したと報じた。...
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5月1日に20日ぶりに順川肥料工場の竣工式に姿を現した北朝鮮の金正恩委員長であったが、それから3週間余またしても動静が伝えられていなかったことから、北朝鮮で何かが起こっているか懸念されていたが、24日になって金正恩委員長の動静が伝えられた(もっとも5月8日には金正恩委員長が中国の習近平総書記に親書を送ったとの報道はあったが、いつ送ったのかという具体的な日時は記されていなかった)。24日になって「朝鮮中央通信」は、朝鮮労働党中央軍事委員会第7期第4回拡大会議が開催され、金正恩委員長が主催したと報じた。23日付で軍の人事案に関する金正恩委員長の命令書が出されていることから、拡大会議は23日に開催されたものと思われる。
拡大会議では、国家武力の建設と発展の総体的要請に従って、国の核戦争抑止力をいっそう強化し、戦略武力を高度の臨戦状態で運営することや、人民軍砲兵の火力打撃能力を画期的に高める措置が取られた、とされる一方で、不合理な機構や編成的な欠陥があると問題点があったことも討論された。
金正恩委員長は2020年になってから、繰り返し火力打撃訓練の視察を行っていたが、それだけ重要視していたことがわかるとともに、抑止力としてとしているものの、核をいっそう強化する方針を改めて示したことになる。
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金正恩、習近平の親書受け取る ~ロシアへは親書を送る~(5月10日)
9日、中国の習近平総書記は、北朝鮮の金正恩委員長に対し、口頭親書を送った。7日に金正恩委員長が、中国がコロナウィルスとの闘いで勝利を収めたことを祝う口頭親書を送ってきたことに対する返信となる。
親書のなかでは今年2月に金正恩委員長が、中国のコロナウィルスに対する闘いに対し支持をしてくれたことに感謝していると述べられている。また北朝鮮でもコロナウィルスに対する防疫体制がしっかりしていて、中朝双方と国際社会の努力の下、コロナとの闘いで一定の勝利を収めることができた、としている。...
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9日、中国の習近平総書記は、北朝鮮の金正恩委員長に対し、口頭親書を送った。7日に金正恩委員長が、中国がコロナウィルスとの闘いで勝利を収めたことを祝う口頭親書を送ってきたことに対する返信となる。
親書のなかでは今年2月に金正恩委員長が、中国のコロナウィルスに対する闘いに対し支持をしてくれたことに感謝していると述べられている。また北朝鮮でもコロナウィルスに対する防疫体制がしっかりしていて、中朝双方と国際社会の努力の下、コロナとの闘いで一定の勝利を収めることができた、としている。
習近平総書記は中朝関係を非常に重視しており、戦略的な関係を強化し、新時代の中朝関係を発展させていき、地域の平和と安定および発展のためにともに貢献していこう、と結んでいる。
コロナウィルスの話題が4分の3以上を占める親書である。中国は北朝鮮にコロナウィルスの検査キットを送ったのみと発表しているし、北朝鮮はコロナウィルスの感染者はいないと度々報じている。互いにコロナウィルスには勝利したと言っているが、遅ればせながら、北朝鮮は中国に医師団の派遣を水面下で要求しているのだろうか。
一方金正恩委員長は、9日ロシアのプーチン大統領にロシアの祖国戦争勝利75周年に際して親書を送った。そこでは朝露関係について、「友好の貴い伝統を継いで」発展しているとし、ロシアがコロナウィルスの拡大を防ぐための闘いで必ず勝利を収めるように願っている、と結ばれている。
6日にはプーチン大統領が金正恩委員長にロシアの祖国戦争勝利75周年の記念メダルを授与していた。
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北朝鮮、韓国の合同軍事演習を非難(5月9日)
7日、北朝鮮の人民武力省のスポークスマンは、6日に韓国軍部が20機余りの戦闘機と海軍の高速艇による合同軍事演習を朝鮮西海のホットスポットで行ったとして、韓国を非難した。8日の朝鮮中央通信が伝えたもの。
スポークスマンは、この訓練は軍事対決の極みであるとし、さらに地上と海上、空中で相手方に対する一切の敵対行為を禁止する北南軍事合意に逆行するものであり、2018年の北南首脳会談以前に戻っているとした。...
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7日、北朝鮮の人民武力省のスポークスマンは、6日に韓国軍部が20機余りの戦闘機と海軍の高速艇による合同軍事演習を朝鮮西海のホットスポットで行ったとして、韓国を非難した。8日の朝鮮中央通信が伝えたもの。
スポークスマンは、この訓練は軍事対決の極みであるとし、さらに地上と海上、空中で相手方に対する一切の敵対行為を禁止する北南軍事合意に逆行するものであり、2018年の北南首脳会談以前に戻っているとした。さらに「敵はやはり敵である」「敵が我々を討つと唱えているのに、我々が腕をこまねいて」いるわけにはいかないとしている。
このように北朝鮮は韓国の軍事演習に関して強く非難しているが、一方で今月3日に非武装地帯内にある韓国の哨所に対し北朝鮮軍が銃撃したことに対して韓国政府が説明を求めていることに対しての回答はいまだない。
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金正恩、習近平に親書送る(5月8日)
金正恩委員長が、中国の習近平総書記に中国が新型コロナウイルス感染症の貿易活動で成果を収めていることを高く評価するとの口頭親書を送った。8日の朝鮮中央通信が伝えたもの。
金正恩委員長は、中国で収められた成果についてわが事のように嬉しく思うと述べ、さらに朝中両党間の関係は日ごとに緊密になり、一層健全に発展している、として、両国関係が良好であることを強調した。
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