12月の米韓合同軍事演習、本年も中止(11月5日)
毎年12月に行われていた米韓合同軍事演習「ビジラント・エース」は昨年に続き、本年も実施されないことになった。韓国軍と在韓米軍は各々総合軍事演習を行うとしている。
ビジラント・エースは大規模な軍事演習で、北朝鮮が核実験とミサイル発射を繰り返していた2017年の軍事演習では、F22,F35A、F35Bなどのステルス戦闘機が動員され、グアム島のアンダーセン基地の爆撃機B1Bも軍事演習に参加していた。...
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毎年12月に行われていた米韓合同軍事演習「ビジラント・エース」は昨年に続き、本年も実施されないことになった。韓国軍と在韓米軍は各々総合軍事演習を行うとしている。
ビジラント・エースは大規模な軍事演習で、北朝鮮が核実験とミサイル発射を繰り返していた2017年の軍事演習では、F22,F35A、F35Bなどのステルス戦闘機が動員され、グアム島のアンダーセン基地の爆撃機B1Bも軍事演習に参加していた。当時北朝鮮はこの軍事演習を強く非難していた。
韓国の「中央日報」は、「『朝鮮半島の非核化を促すためにビジラント・エースを実施しない』としているが、米国の本音としては、駐韓米軍の駐留経費の韓国側分担金を増加させようと韓国に圧力をかけようとしているのではないか」との見方を示している。米国は今年行われた第11次「防衛費分担特別協定」の交渉の中で、駐韓米軍の直接・間接経費が50億㌦近くかかるとして、韓国に大幅な分担金の増額を要求していた。韓国の漢東大学の朴元坤教授は、「米国は米国の軍事費を多額に費やす大規模演習に否定的な態度をとっていて、もし韓国が駐留経費の問題で米国の要求を満たすことができなければ、小規模な軍事演習さえも停止されかねない」と危惧を示した。
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ビーガン、国務省副長官に(11月2日)
トランプ大統領は、ビーガン北朝鮮担当特別代表を国務省の副長官に指名した。10月31日の「ワシントンポスト」が報じたもの。指名を上院が承認すれば、ビーガン氏は国務省のナンバー2になる。
現在の国務省副長官のサリバン氏がロシア大使に転出するための後任人事となる。ビーガン氏は2018年8月以来、米国の北朝鮮政策の特別代表になっており、北朝鮮との非核化交渉を担ってきた。消息筋によると、ビーガン氏は副長官になっても米朝交渉の担当者を続けるという。...
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トランプ大統領は、ビーガン北朝鮮担当特別代表を国務省の副長官に指名した。10月31日の「ワシントンポスト」が報じたもの。指名を上院が承認すれば、ビーガン氏は国務省のナンバー2になる。
現在の国務省副長官のサリバン氏がロシア大使に転出するための後任人事となる。ビーガン氏は2018年8月以来、米国の北朝鮮政策の特別代表になっており、北朝鮮との非核化交渉を担ってきた。消息筋によると、ビーガン氏は副長官になっても米朝交渉の担当者を続けるという。
ビーガン氏は現在56歳で、ミシガン大学で政治学とロシア語を学んだ。かつて自動車会社のフォード社に勤務していたが、米国の政府部門で20数年勤務しており、安全保障分野を担当していた。
多くのメディアが報じているのだが、ビーガン氏は議会で共和党のみならず民主党の議員との関係も良好であるという。ポンペオ国務長官もビーガン氏の副長官指名を喜んでおり、同氏は31日にツィッターで「ビーガン氏の新しい役割は国務省と米国に有益だ」と述べていた。
ポンペオ国務長官は上院選に立候補するというのではないかとの観測もあり、もし同氏が上院議員に当選した場合はビーガン氏が国務省長官代理となる。
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北朝鮮が飛翔体を発射(11月1日)
~遠のく南北の関係改善~
10月31日16時35分と同38分に、北朝鮮は西部の平安南道順川から東部海域に向けて、2発の飛翔体を発射した。韓国の発表によると飛行距離は370㌔、最大飛行高度は90㌔であった。
日本の排他的経済水域の外に落下したもようであり、河野防衛相は短距離ミサイルとの見方を示した。北朝鮮の飛翔体発射は10月2日の潜水艦発射弾道ミサイルの発射以来で、今年にはいってからは12回目。...
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~遠のく南北の関係改善~
10月31日16時35分と同38分に、北朝鮮は西部の平安南道順川から東部海域に向けて、2発の飛翔体を発射した。韓国の発表によると飛行距離は370㌔、最大飛行高度は90㌔であった。
日本の排他的経済水域の外に落下したもようであり、河野防衛相は短距離ミサイルとの見方を示した。北朝鮮の飛翔体発射は10月2日の潜水艦発射弾道ミサイルの発射以来で、今年にはいってからは12回目。
29日に亡くなった韓国の文在寅大統領の母親に対する弔電が金正恩委員長名義で送られてきていたことから、韓国の中では弔電を機に南北の関係改善を図れるのではないかとの期待も寄せられていたが、今回のミサイル発射で関係改善は遠のきそうである。
一方米国との関係では、10月24日には金桂寛外交部顧問が、27日には金英哲アジア太平洋平和委員会委員長が相次いで、年末までに「米国の北朝鮮に対する新たな考え方」を示すように催促するとともに、米朝両首脳の親密な関係に言及していた。米国が首脳会談や経済制裁解除の何らかの提案を示してくれるよう促していたものが、米国からの反応がないことから、トランプ大統領が「問題無し」としている短距離ミサイルを発射することで、米国の対応を促そうとしているとも考えられる。
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北朝鮮“超大型ロケット砲の発射実験に成功”(11月1日)
北朝鮮はきのう超大型ロケット砲の発射実験に成功したと発表、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によると「連続射撃体系の完璧性が検証された」と伝えている。
韓国軍は「北朝鮮が日本海に向け短距離飛しょう体2発を発射した」と発表しており、けさの記事はこれを指しているとみられる。
一方、労働新聞は金正恩朝鮮労働党委員長が立ち会ったか明らかにしていない。
米国国務省軍事問題担当・クーパー国務次官補は「日本や韓国だけでなくインド太平洋地域への脅威。...
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北朝鮮はきのう超大型ロケット砲の発射実験に成功したと発表、朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によると「連続射撃体系の完璧性が検証された」と伝えている。
韓国軍は「北朝鮮が日本海に向け短距離飛しょう体2発を発射した」と発表しており、けさの記事はこれを指しているとみられる。
一方、労働新聞は金正恩朝鮮労働党委員長が立ち会ったか明らかにしていない。
米国国務省軍事問題担当・クーパー国務次官補は「日本や韓国だけでなくインド太平洋地域への脅威。北朝鮮は米国や近隣諸国から遠ざかろうとしている。米国と北朝鮮の非核化協議の行方にも悪影響を与える」との認識を示した。
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速報・韓国軍が北朝鮮が飛翔体を発射したと発表(10月31日)
韓国軍合同参謀本部は、31日午後に北朝鮮が日本海に向けて飛翔体を発射したと発表した。
追加発射に備え、監視態勢を続けているとしている。
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